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万代 恭嗣 院長の独自取材記事

独立行政法人地域医療機能推進機構 東京山手メディカルセンター

(新宿区/新大久保駅)

最終更新日:2019/08/28

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副都心・新宿のほど近く、新大久保駅と大久保駅から歩いて約5分の場所にある「東京山手メディカルセンター」。旧病院名である「社会保険中央総合病院」は、略称「社保中」として長く親しまれてきたが、2014年JCHO(独立行政法人 地域医療機能推進機構)への移行とともに、現在の名称に変更された。「東京山手メディカルセンターと言えば痔の治療」と声があがるほど、肛門疾患の診療に数多くの患者が訪れ、また炎症性腸疾患、間質性肺炎などの診療も多く行っているとのこと。万代恭嗣院長はそういった同院ならではの診療の特徴をさらに伸ばしつつ、JCHOグループとしての新しい使命も果たそうとしている。診療の特色や得意な治療、将来の展望などさまざまな話を聞いた。
(取材日2015年10月15日)

高い専門性で国内の肛門疾患治療を牽引

2014年に地域医療機能推進機構への移行が完了しましたね。

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実は過去に5年間ほど「山手病院」という名称を使っていた時期があったんですよ。その後、社会保険診療を広めるために「社会保険中央総合病院」に変わったという経緯があります。2014年にはJCHO(ジェイコー)に移行し、病院名も「独立行政法人地域医療機能推進機構 東京山手メディカルセンター」となりましたが、急性期の医療を提供するという役割がメインであることは変わりません。そこにJCHOの使命である地域包括ケアや5事業(救急、災害、へき地、周産期、小児の各医療)の推進などが新たに加わったことで、より充実したケアに注力できるものと考えます。地域包括ケアシステムの構築においては、総合的に診療できる医師の育成を含めた取り組みを実施。5事業の推進では、へき地医療として、医師のいない伊豆七島の新島に医師を派遣したり、福島の原発事故で避難している方に向けて、浪江町の診療所で週1回内科診療を手伝ったりしています。

中心となる診療は何でしょうか?

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当院には新宿区だけでなく広い地域から患者さんがおみえです。中でも、大腸・肛門外科は当院の看板の一つ。私自身は消化器外科が専門ですが、同じ外科の医師の立場から見ても、当院の治療は素晴らしいと思いますね。一口に痔といっても3種類あり、さらに患者さんによっても症状はさまざまです。病態に合わせて治療法を組み合わせることができる技術力の高さはもちろん、難しい症状の患者さんにも、軽い症状の患者さんにも分け隔てなく接する心配りが、満足度の高さやクチコミにつながっているのかもしれません。各地から医師が見学に訪れることもしばしばです。院長として私個人が大切にしているのは「技(わざ)と心」という理念。医療に技術が必要なことはもちろんですが、患者さんの社会的背景も含め、さまざまな面から「人間全体」を診て治療していく心がなければなりません。

その他、診療科において特筆すべき点はありますか。

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大腸・肛門外科では、難病指定を受けている炎症性腸疾患の専門外来を設けています。同疾患には治療だけでなく食事療法が重要ですから、栄養指導室を設け、管理栄養士が食事指導を行います。難病には精神的な負担が伴うため、トータルな診療を通して患者さんに寄り添うことで、心身の回復を後押ししているのです。入院して1週間ほど治療を続けると、多くの方が目に見えて落ち着かれますね。また、呼吸器内科で肺がんとともに力を入れている間質性肺炎の治療も、当院の特徴の一つです。リウマチ疾患は副腎皮質ホルモンをどう使うかが治療のポイントになります。リウマチ治療で知られる東京女子医科大学との関係が密なこともあり、「リウマチ治療で間質性肺炎になったら東京山手」と患者さんに言っていただくことも多いです。

診療の特徴はどんなところでしょうか。

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外科と内科が連携を取りながら診療していることは大きな特徴です。体の各部位に対応できる技術を持ったスタッフがそろっているだけでなく、呼吸器や循環器にもそれぞれ内科と外科があるなど、陣容が整っていると自負しています。診療時は、患者さんのご納得がいくように、時間を取ってわかりやすく説明をすることを医師全体が心がけています。また「看護師が優しい」とのお声をいただくことも多く、たいへんありがたいことです。看護師が担当する患者さんのお世話や精神的なケア、退院後の指導などの業務を数値化した言葉を「看護量」という言葉で表しますが、当院の看護師は他の病院に比べても看護量が多いと感じています。にこやかだとか、言葉遣いが優しいという表面的なものだけではなく、「一生懸命できる限りのことをして差し上げよう」という気持ちのもと、患者さんを心にかけて接する頻度が高いのではないかと思っています。

今後の抱負をお聞かせください。

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地域包括ケアシステム構築の一部として、総合的に診療できる医師の育成を推進しています。私が理想とする地域医療や高齢者医療に必要な医師とは、バックボーンに消化器なり呼吸器なりの専門を持ち、なおかつ横に広がりを持った専門性と総合性、両方の資質を持った人材です。訪問診療や訪問看護、地域の行政サービスについての知識も含めた教育をしっかり行いたいですね。複数の病を持つ高齢者を少ない医療人でどう診ていくか、また国がめざす医療体制の再構築にどう尽力していくかも考慮すべき課題です。今後は、がん治療以外の良性疾患にも力を入れていきたいと考えています。特に今後は高齢者の増加に備え、整形外科や循環器のニーズも高まってくるものと予想されます。これからも「技(わざ)と心」を大切に、皆さまの声にお応えできるよう尽力してまいります。小さなことでもお困りのこと、お悩みのことがあれば、いつでもご相談ください。

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