全国のドクター9,137人の想いを取材
クリニック・病院 159,055件の情報を掲載(2024年2月25日現在)

  1. TOP
  2. 福岡県
  3. 福岡市西区
  4. 下山門駅
  5. 医療法人 たぐち脳神経外科クリニック
  6. 田口 明 院長

田口 明 院長の独自取材記事

たぐち脳神経外科クリニック

(福岡市西区/下山門駅)

最終更新日:2023/12/20

田口明院長 たぐち脳神経外科クリニック main

2019年に開業し、脳卒中や認知症という病気の発症予防に注力している「たぐち脳神経外科クリニック」。脳血管障害など重大な病気を発症する前に早期発見するためMRIなどの検査設備を充実させているほか、通常の外来待合室のほかに予診室や中待合室を設けており、スムーズかつリラックスした環境で診療を受けられる患者目線の工夫が随所に施されている。田口明院長は脳神経外科の医師として脳腫瘍や脳血管障害の治療に長く携わり、現在は約20年続いたクリニックを継承し地域医療に貢献中である。「脳卒中は全身血管の病気と捉えて、発症予防のためには頭のみならず、全身の血管に目を向けるという意識を常にもって診ています」と話す田口院長に、これまでのキャリアやクリニックの特徴、力を注いでいる予防などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年3月1日)

体と心の健康管理のサポートをしたい

まずは先生のキャリアやクリニック継承のきっかけを教えてください。

田口明院長 たぐち脳神経外科クリニック1

佐賀で開業していた叔父に医師という仕事のやりがいを聞き、実際に働く姿を見たことで、何の迷いもなく選んだ医師の道。つらく厳しい仕事であることに違いはありませんが何より「病める人が元気に社会復帰し、元気な姿で再会できるところに、この仕事の最高のやりがいを感じる」という言葉に感銘を受けました。叔父の義兄が脳外科の医師であった縁もあって脳外科の分野に興味を持ち、大学で研究・臨床を重ねた後に20年間一般病院に勤務して、数多くの脳腫瘍や脳血管障害の患者さんと向き合ってきました。そんな中である時、現在のクリニックの前院長から継承の打診を受けました。これまでにたくさんの先輩との出会いがあり、鍛えていただきましたから、これはもう一歩成長できる良いタイミングと思い決断しました。2019年4月に継承開業してから約4年が経過しましたが、これからも地域医療に貢献できるように日々診療を続けています。

診療においてのモットーやスタンスについて聞かせてください。

クリニックのモットーは「”脳”のかかりつけ医として地域の皆様の体と心の健康管理の伴走役を担う」。単に病気を治療するという立場ではなく一人ひとりの患者さんが持っている自然治癒力を引き出し、その力が衰えないようにサポートし続けていく立場を重視しています。私たちのアドバイスをもとに患者さん自らが健康管理を行い、より質の高い健康的な生活を送っていただけるとうれしいですね。そのためにクリニック内で定期的に勉強会を行い、スタッフ全員で常に知識を共有しています。また健康管理に役立つ情報をクリニック内に掲示したりホームページ上で、さまざまな症状から疑われる病気や治療に関する情報をお知らせして気軽に受診できるきっかけづくりをしています。

最近はどのような相談にいらっしゃる患者さんが多いのですか?

田口明院長 たぐち脳神経外科クリニック2

頭痛やめまい、物忘れ、手足のしびれなどの症状で来院される方が多いです。突然、今までにない症状が起こったので脳内に病気が隠れていないかと不安を感じて受診される方も少なくありません。当クリニックではその不安を解消するために、高性能MRIや頸動脈エコー、動脈硬化検査などを導入して、頭蓋内に手術が必要な病気が隠れていないかの判断を行い、治療が必要な時は適宜提携先の病院へ紹介しています。仮に病変が見つかってもすべての症例で治療・手術が必要なわけではありません。症状が軽くても脳の状態に不安がある、脳の病気になる危険度を調べてほしい、また他院で脳の異常を指摘された際などには気軽にセカンドオピニオン目的で受診していただきたいと思います。

脳疾患予防を見据えた生活習慣病治療を

脳神経外科と聞くと受診のハードルを高く感じる方もいらっしゃいますが。

田口明院長 たぐち脳神経外科クリニック3

単純にいつもと違う頭痛がする、めまいがあるなど、皆さんが日頃から不安に感じていることがあれば受診いただいて構いません。頭のことで心配になった時は気軽に受診する診療科と考えていただくと良いと思います。頭痛があるので脳腫瘍ではないかと心配されて受診したときに、検査の結果では何も病変は見つからなくても頭痛という症状に不安があるわけですから、その症状を起こす原因を探す必要があります。風邪をひいていないか、不眠が続いていないか、仕事のストレスがないかなど、症状の誘因となる背景を探りながら、症状を軽減するためのアドバイスをいたします。病気でないことの確認と、気になる症状への対処法がわかれば不安は解消できます。

病気の治療だけではなく予防にも注力されていると伺いました。

脳の病気は発症すると命に関わることや後遺症を残すことがあるので、予防する意識を持つことが大切と考えます。特に脳の病気の家族歴がある方は注意が必要ですし、生活習慣病をもっている方も血管の老化が早まるので要注意。仮に60代で脳疾患を発症するとした場合、実はその病気になる素地は遡ること20年くらい前からできつつありますので、40代半ば頃から脳の検査や動脈硬化の検査を受けることをお勧めします。無症状でも調べてみると意外に病気発症のリスク因子が見つかることも。脳血管障害は脳だけの病気ではなく、全身の血管の病気が脳に起こった状態と考えましょう。超高齢社会の今、長く健康で過ごすためには、これまで以上に病気を予防する意識を強く持っていただきたいですね。

そうなると生活習慣病に向き合うことも重要になりますね。

田口明院長 たぐち脳神経外科クリニック4

脳の病気を予防するという観点から、生活習慣病治療の重要性を説明しています。治療は服薬することだけではなく運動や食事、喫煙や飲酒の習慣など、日常生活全般を変えていくことが重要です。実際の診療時にご自身で血圧や体重などの健康データ記録をしていくことを勧めています。毎日健康チェックをしていれば、何か症状が現れた時はもちろんですが、「何かいつもと体の状態が違う、受診して調べる必要があるかも?」と気づくきっかけになりますからね。運動は日々の健康管理に欠かせないものですが、頑張りすぎるとけがをしたり長く続けることができなくなります。年齢やその時々の体調を考慮して、状況に適した運動を続けていくために的確なアドバイスができればと思っています。

人との接点をつくって心身ともに健康な生活を

悩んでいる方も多い頭痛に関して、アドバイスをいただけますか?

田口明院長 たぐち脳神経外科クリニック5

頭痛は一時的に痛みを取る治療だけでは不十分であり、頭痛のもととなる原因を探して取り除かなければなりません。意外と睡眠不足や、肩や首の筋肉のこわばりが原因となっていることもあります。痛みがひどい時はとりあえず市販の鎮痛薬を飲んで構いませんが、安易に薬に頼っていると手放せなくなり薬剤誘発性頭痛を引き起こすことがあります。頭痛は日常茶飯事で、こんな程度の頭痛くらいではと受診を控える方も多いのですが、ここ数年で新薬の登場もあり頭痛治療は大きく進歩して、痛みを抑える治療から痛みを出にくく予防する治療へと変わってきました。痛みの発症を予防することができれば不安が解消され生活の質向上につながりますから、頭痛に悩んでいる人は気軽にご相談ください。

先生ご自身も健康づくりに気を使われているそうですね。

私が身体的、精神的に不健康であると、不安を抱える患者さんへの説明やアドバイスに説得力がなくなりますから、自分自身の健康管理にはしっかり取り組んでいますよ。血圧は毎日測っていますし、食事は腹六分を心がけています。朝食や昼食はしっかり取って夜は量を少なめ、食事内容は炭水化物や脂質は減らし、筋肉が落ちないようにたんぱく質を多めに取るよう意識しています。還暦を迎えて体力低下と同様に血管や内臓も衰えていると考えて食事量やその内容にはこれまで以上に気を配り、サプリメントなども有効活用しています。運動はゆっくりペースのウォーキングや体操、日々座っている時に意識して短時間足を上げたり、階段を一段飛ばしで上がるなど、体に負担がかからない程度の運動を続けています。

最後に今後の展望や読者の方にメッセージをお願いします。

田口明院長 たぐち脳神経外科クリニック6

診療は脳神経外科が専門分野ですが、脳の病気は全身の病気であると捉えて、発症予防のために全身を意識した体と心の健康づくりに取り組んでいきたいと思っています。毎日の運動や食事習慣に気をつけながら、多くの人と会話してコミュニケーションを取り続けることで脳、心、体全体が活性化し生きる意欲が出てきます。さまざまなことに意欲的に取り組んでたくさんの刺激を受け、心と体の健康を維持しながら脳の病気を予防していきましょう。

Access