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小西洋之 院長の独自取材記事

早稲田クリニック

(新宿区/早稲田駅)

最終更新日:2021/10/12

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創業から40年近くの歴史を持つ「早稲田クリニック」は、東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩1分という交通至便の場所にある。患者の気持ちに寄り添った診療をモットーに、患者との信頼関係を何よりも大切にしてきた。現在も開業時から通い続ける患者が数多くおり、地域のホームドクターとして早稲田の街に根付いている。来院が困難となった人には在宅往診を行い、患者本人はもちろん、家族にとっても安心できる診療スタイルが特徴だ。2012年6月にクリニックの副院長として就任した息子の小西洋之先生。創業者である父、小西建吉前院長の地域医療への想いを受け継ぎながら、一人ひとりに合った診療を提供し、日常生活における体調の悩みも気軽に相談できるクリニックをめざすと意欲を語る。優しい笑みと穏やかな語り口。誰もがわかりやすい丁寧な説明が特徴的。そんな小西先生に、地域医療への思いを伺った。

(取材日2014年3月24日)

開業から約40年。歴史が育んだ患者との信頼関係

医師を目指したきっかけを教えてください。

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物心ついたときには、すでにこのクリニックがありましたし、父が家にいるときも医療に関する話もよく聞いていたので、自然に医師を目指す環境だったと思います。幼い頃には、緊急の往診などで遊びに行く予定が直前でキャンセルになってしまうこともしばしばあり、寂しさを感じていました。ただ、私も成長するにつれて父が患者さんを思いやる気持ちや地域医療に真摯に取り組む姿を理解できるようになり、尊敬する気持ちが芽生えました。そしていずれは父のように地域の方々に信頼される医師を目指したいと思うようになりました。

大学時代の思い出は?

ラグビー漬けの6年間でした。シーズン中の平日は授業後に毎日練習。朝練もありました。日曜も毎週試合です。新入生の頃は夜中にボール磨きながら何でこんな生活してるんだと思ったものです。そんな頃、大会の準決勝で主要メンバーが実習のため参加できなくなり我々1年生を含む若手中心のメンバーで強豪相手の試合に臨むことになりました。実力的には負けて当然だったのですが、先輩方の頑張りもあり何とか同点でノーサイド。まさにOne for All,All for Oneを体感した瞬間でした。それ以来ラグビーに魅せられて6年生の11月まで試合に出続けました。夏合宿で泣きながらタックル練習したことや、大会で優勝したことなど思い出は数多くありますが、練習や試合後の打ち上げは特に忘れられません。すべてをさらけ出して笑ったり泣いたり怒ったり、チームの絆がさらに深まっていきました。ラグビーを通して学んだこと、培った体力は医師になってからも非常に役立っています。

もともとクリニックを継ごうとお決めになっていたのですか?

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開業医としての父を尊敬していましたし、地域医療にも興味はありましたので、最終的には父のクリニックを継ぎたいと考えていました。大学卒業後は内視鏡を学びたくて東京女子医科大学の消化器内科に入局し、臨床経験を積んできました。医師になって5年目からは週1回クリニックでの外来診療を担当するようになり、地域医療にも携わってきました。大学病院では様々な先進的な医療をさせていただいたのですが、治療が終わるとその後の患者さんの日常生活を伺い知ることはほとんどできません。高齢の方の胃癌の内視鏡治療を大変な思いをして行った後に、生活習慣病で亡くなっていたりする。そもそも私が医師になったのも、父のように患者さんの日常に寄り添いながら診療したいという気持ちが強かったから。したがって大病院よりもクリニックで地域医療を担っていくことが、私の理想とする診療スタイルだったんです。そのまま自然の流れで2012年6月に副院長として就任しましたが、まだまだ父から学ぶことは多いですね。勉強会などにも積極的に参加し専門外の領域の知識の習得に努めています。

通院が困難な患者には在宅往診で親身に対応

クリニックの特徴を教えてください。

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消化器内視鏡検査を専門に勉強していたので、私が副院長となってからは内視鏡検査で来院する患者さんが増えています。最新型の経鼻内視鏡を導入しており、痛みや違和感も少なく楽に検査を受けていただいています。午前8時から検査を開始しますので、朝一番に検査を受けた後、普段どおりに出勤して仕事をする会社員の患者さんもいらっしゃいます。私は現在も週1回女子医大で外来、検査、治療を行っていますので何か問題が見つかった患者さんには迅速に精密検査、治療を受けていただくことが可能です。消化管以外の疾患でも大病院にはないフットワークの軽さで最小限の検査を行い、必要があれば連携病院の専門医をご紹介しています。一方で父が開業した当初から通っていただいている患者さんも少なくありません。ご高齢の方の日常生活の不安や介護の問題などのご相談も多いですね。外来が困難となった場合には訪問診療を行っておりますので、お年を重ねても診療を継続していただけることも、当クリニックの特徴の一つです。

これまでの経験のなかで、印象に残っているエピソードをお聞かせください。

当クリニックで検査を受けて胃癌が見つかった患者さんがいらっしゃいました。私が女子医大の外来で抗がん剤による治療を行いましたが数年後に状態が悪化。入院が必要な状態となりましたがご本人が家に帰りたいと希望したため在宅での治療継続となりました。在宅医療はご家族にとって大変な負担がかかるので、不安を感じていらっしゃいましたが、当クリニックが訪問診療を担当。「先生が診てくださるのなら大丈夫!」と私たちを信頼してくださり、自宅で痛みの管理を行いました。数週間後、本人の希望で久しぶりの入浴を済ませた夜に眠るように息を引き取りました。非常にきれいなお顔が印象的で、ご家族も悔いなくお見送りできて良かったとおっしゃっていました。このとき、患者さんの検査から治療・治療後の経過・最期をお見送りさせていただけたこと、そしてご家族が安心できる在宅医療のお手伝いができたことに、医師としてのやりがいを強く感じました。地域医療の素晴らしさは、こうした患者さんやそのご家族との生活に密着した診療を提供できることなんですね。

最近メディアでピロリ菌のことが話題となっていますが?

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ヘリコバクター・ピロリ菌に感染している人は慢性胃炎となり胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃癌を発症する危険性が高まります。メディアで取り上げられるようになったのは、2013年2月から慢性胃炎の患者さんも除菌療法の保険適応となったからだと思いますが、この目的は胃癌を含めたピロリ菌関連疾患の治癒、予防、感染経路の抑制にあります。そのため特に若い感染者は除菌療法を積極的に行うべきだと考えます。最近ご高齢の方がピロリ菌に感染すると癌になっちゃうんでしょと過剰に心配して来院されます。しかしながら感染者に胃癌が発生する確率は年間1%以下ですので、それほど怖がる必要はありません。また除菌しても癌の発生を完全に抑えるわけではありませんので、内視鏡的なフォローを要します。他の薬との相互作用や副作用も考慮した上で、除菌療法が患者さんのメリットになるかを総合的に判断します。この点を十分ご理解いただけるまで丁寧に説明し、納得いただいた患者さんに除菌薬を処方しています。もちろん除菌後の効果判定、経過観察が非常に重要ですので、患者さんの長期的な管理も計画的に行っております。

薬での一時的な痛み軽減ではなく、より包括的な診療をめざす

今後の展望をお聞かせください。

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父の地域医療への想いを受け継ぎつつ、自分らしい新たな地域医療への取り組みを深めていきたいと思います。内視鏡やエコーなどの画像診断は地域の方がさらに気軽に高精度の検査を受けていただけるよう努力します。一方で外来患者さんが訴える症状の多くは胃食道逆流症や機能性消化管障害といった、検査では異常がはっきりしないけれども辛く他人には理解されにくい症状です。こういった疾患の原因は多岐に渡り、生活習慣やストレスなども原因として挙げられます。薬剤の影響や睡眠障害、糖尿病、うつ病などの疾患が隠れていることもあります。消化器の症状だからと言って、消化器の薬を出すだけでは一時的に症状を抑えることはできても、生活習慣やストレス、隠れた疾患が改善していなければまた繰り返し症状が再燃してしまうわけです。開業医だからこそできる包括的な診療を心がけ、地域の患者さんの心身ともに健康のパートナーとなりたいですね。さらに情報を発信し共有できる場としてクリニックが成熟できることを願っています。

ストレスの解消法と休日の過ごし方を教えてください。

もともとストレスは眠れば忘れてしまう性格なのでストレスが溜まってしまい困ることはないですね。まだ小さい女の子が2人いるのですが、仕事が終わって子どもたちの顔を見るだけで疲れも吹き飛んでしまいますね。休日はほとんど家族との時間に充てていますが、家族4人で過ごせる休日がずっと続けばいいなあと思ってます。また、1歳半になるトイプードルとの散歩も癒される過ごし方の1つです。散歩を継続して歩く習慣がついたせいか、最近は仲間たちの影響でフルマラソンにも参戦するようになりました。ちょうど昨日もフルマラソンの大会に出場してきたところです。練習は家族サービスに影響しない週末の早朝に皇居を走るぐらいですが、身体が軽くなり普段の往診を回るのも楽になりました。阿波踊りもここ数年の恒例イベントです。近隣の先生方や医療関係者で白衣連を結成し夏には地元神楽坂まつりで熱く踊り狂っています。医師会の先生方には公私ともに大変お世話になっております。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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忙しい毎日を過ごしていると、胸やけや胃の痛みを感じても、我慢してしまう方が多くいらっしゃると思います。しかし、我慢していることがストレスとなり、自分でも気付かないうちに日常生活に支障をきたしてしまうことがあります。インターネットからの溢れるような情報に惑わされて余計に心配し症状も悪化します。治療の必要がない些細な症状でも、何が原因でどうすれば改善されるのかを専門医に相談し、アドバイスをを受けるだけでも安心できるものです。当クリニックでは、検査後に画像ツールなどで患者さんに分かりやすい説明をし、必要に応じて他の医療機関をご紹介しております。また、西洋医学の薬に抵抗がある方には漢方療法もご提案しております。地域のよろず健康相談窓口としてお気軽にお越しください。

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