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五十嵐 豪 院長の独自取材記事

五十嵐レディースクリニック

(川崎市多摩区/生田駅)

最終更新日:2021/04/02

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生田駅から車で7分ほどの場所にある「五十嵐レディースクリニック」。五十嵐豪院長は、聖マリアンナ医科大学を卒業後、同大学病院で18年間にわたり産婦人科の診療と研究にあたってきた。特に女性医学の分野では、責任者として月経痛や更年期に悩む多くの患者に向き合い、今も大学病院で外来診療を担当している。2年かけて母校との病診連携の基礎を固め、2020年に開業。低用量ピルに関する相談やがん検診にも対応している。親しみやすいクリニックをめざし、美容に関する相談も取り入れているのも特徴だ。「身近で気軽な存在として、地域に溶け込む産婦人科でありたい」と語る五十嵐院長に、開業を選んだ理由や、今後の構想について話を聞いた。
(取材日2021年3月26日)

母校との病診連携の基礎を固め開業

先生はなぜ医師を志したのですか?

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実は最初から医師をめざしていたわけではないんですよ。私の父は内科の医師で、長男である私にも医師になることを望んでいたようです。ですが文系で血を見ることすら苦手だった私は、漠然と教師や警察官になろうかと思っていたのです。しかし成長するにつれ生き物の生死にも自然とふれるうちに、血液や生き物を扱うことへの苦手意識は徐々に消え、将来の選択肢に「医師」が加わるようになりました。最終的に医師の道を選んだのは、やはり父の影響が大きかったのだと思います。2人の弟もそれぞれ獣医師や酪農の道を選びました。兄弟3人が父と同じく命や生き物に関わる職に就いたというのは、なかなか感慨深いですね。

母校の大学病院で研鑽を積んでこられたのですね。

聖マリアンナ医科大学を卒業してから18年間、同大学病院の産婦人科の診療に幅広く関わってきました。産婦人科には大きく分けて4つの分野があります。お産・がん治療・不妊治療・女性医学です。特に女性医学の分野では、責任者として生理痛や更年期に悩む多くの患者さんに向き合ってきました。今も母校の大学病院で外来診療にあたっています。研究にも力を入れてきました。卵巣の凍結保存の研究では何度も関西に出向き、海外でも論文発表したんですよ。その経験を生かし、研究の進め方や論文発表の方法など、今も後輩たちに指導をしています。また、教育やマネジメント体制の強化にも早い時期から取り組みました。この試みは学生にとっても医師にとっても良い結果となり、その後は他科でも同様のシステムを取り入れています。

なぜ開業を選ばれたのでしょうか?

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大学病院には専門的で大がかりな設備や研究環境が整っています。一方、症状の安定した患者さんにとっては「ちょっとした検査でも時間がかかる」というデメリットがあります。そのため患者さんの症状が安定している場合、卒業生の開業したクリニックでフォローするのが一般的です。しかし母校の産婦人科では、そのような病診連携がスムーズに進んでいませんでした。大学の近くにそのようなクリニックが足りていなかったことが原因です。産婦人科の同窓生は地元に戻って家業を継ぐ方が多く、母校の近くで開業するケースがほとんどなかったのです。ならば私がその役目を担おうと思い、開業を決意しました。開業を決めた時から教授と相談をし、開業まで2年かけて母校との病診連携の基礎を固めてきました。大学病院とクリニック双方の役割分担で、現在もお互いにとって良い関係を築いています。

生理痛・低用量ピル・がん検診。幅広い悩みに対応

どのような患者さんが通われているのでしょうか?

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近隣にお住まいの方や、大学病院の頃から診ていた患者さんが多くいらっしゃいます。生理痛・不正出血のお悩み、低用量ピルのご相談、がん検診、更年期など、さまざまな症状に対応しています。患者さんの年齢も20代から60代と幅広いです。最近では妊婦検診にいらっしゃる方も増えました。もし夜間などに急なことがあっても、聖マリアンナ医科大学病院で対応していただけるようにお願いをしています。うれしいことに不妊のご相談も多く受けるようになりました。どんな悩みでも気軽にご相談いただけるのは、開業医ならではですね。

更年期について教えてください。

45歳から55歳くらいの間が「更年期」にあたり、この時期に表れるのが「更年期症状」です。顔のほてり・だるさ・肩凝り・関節痛・不眠・気分の落ち込みといった症状がみられます。これらは程度の差はあれ多くの方に表れるものですが、仕事や生活に支障が出るようになると「更年期障害」となり、治療が必要です。加齢により卵巣の機能が衰え、女性ホルモンの分泌量が低下することが原因です。年齢を重ねると人は必ず閉経を迎えますから、どなたにも起こり得ることといえます。治療方法としてはまず塗り薬や貼り薬でのホルモン補充が挙げられ、漢方薬を取り入れることもあります。

病気の手前の症状も診てくださると伺いました。

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どの科で検査しても何も異常がなく、女性ホルモンの量も正常なのにもかかわらず、気分や体調のすぐれない患者さんもいらっしゃいます。これを「未病」といい、健康と病気の間の状態と考えます。東洋医学ではおなか・舌・脈の状態から診断します。原因として考えているのは、微量の栄養素不足です。例えば女性は毎月の生理で血液を失いますが、医学的な貧血とならないまでも体のだるさを訴える方もいらっしゃいます。このような場合、サプリメントの摂取を勧めたり漢方薬を処方することもあります。

身近で気軽な産婦人科として地域に溶け込みたい

ピンク色のかわいらしい内装が目を引きます。

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木のぬくもりを随所に生かし、ピンクをテーマカラーに彩りました。待合室はポップで楽しい壁紙に、パウダールームはラメ入りの壁紙と大きな鏡で華やかに。実はレイアウトは妻のセレクトなんですよ。女性がいらっしゃるクリニックなので、女性に選んでもらおうと全面的に妻に任せました。安心してご来院いただけるよう、感染対策にも力を入れています。受付にはアクリル板を置き、患者さん用の消毒液も用意しています。換気・清掃はこまめに行い、空気清浄機は複数台設置しています。

子どもたちに希望を与える構想をお持ちだそうですね。

さまざまな家庭の都合で児童養護施設に入所している少年少女に、「夢と希望」を与えられるような仕事がしたいと思っています。聖マリアンナ医科大学病院の隣に看護学校があります。近隣の児童養護施設に希望者がいらして、入学試験に合格したら、3年間の学費と生活費を当院が引き受け、看護師という資格とスキルで自立するお手伝いをしたいと考えています。

その思いに至った理由を教えてください。

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勤務医時代、私は「親が欲しい子ども」と「親になりたい大人」のマッチングとして里親制度推進をめざし取り組んでいました。10年間にわたり試行錯誤しましたが、里親になるためのハードルが高いこともあり、実現させる厳しさを感じました。子どもたちは18歳になると児童養護施設から自立しなくてはならず、経済面などいろいろな要因から、希望する職に就ける子どもはほとんどいません。生きるために望まない道を選ばざる得ないようです。私のこの構想が実現しても、私だけの力では手を差し伸べてあげられる人数に限りがあります。しかし、一燈照隅万燈照国という言葉もあります。共感してくださる企業や個人が増えれば、夢を実現できる子どもたちもきっと増えるはずです。少しずつ、私もこの夢をかなえていきたいと思っています。

今後、どのようなクリニックをめざしていらっしゃいますか?

まだ開業して1年程度ですが、思いがけぬ相談を頂いたり診療の幅も増えてきました。これからもニーズに合わせてフレキシブルに対応していきたいですね。産婦人科というと身構えてしまう方もいらっしゃいますが、そのハードルを低くするのが私の目標です。その一環として美容の相談も受けています。そのついでに、がん検診を受けたり更年期の相談ができるクリニック。そのくらい身近で気軽な存在として、地域に溶け込んでいきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

がん検診/3500円

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