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高橋 宏樹 院長の独自取材記事

パピヨン乳腺クリニック

(福岡市博多区/吉塚駅)

最終更新日:2021/10/12

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「一緒に治していきましょう」。患者にそう声をかけるのは、「パピヨン乳腺クリニック」の高橋宏樹院長だ。物腰がやわらかで安心感を与える印象の高橋院長は、患者の気持ちにどうすれば寄り添えるのかを日々考え模索している。何事もあいまいにすることなく、治療できる症状であれば治すための話を、そうでない場合もはっきりと伝えた上で、患者の背景に合わせながら今後の話をするという。先進の機器を備え、今年の5月に開業したばかりだという同院は、患者のためを考えた設計にこだわる。患者が「来て良かった」と思えるような環境を整えることをめざす高橋院長にさまざまな話を聞いた。

(取材日2020年7月20日)

疾患を治すだけじゃなく、安心してもらえることが目標

医師をめざしたきっかけや、医師としてのやりがいを教えてください。

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身内に医師が多く、自分の中で医師になるのが義務のような感覚はありました。どんなかたちでもいいから医師になろうと思っていましたね。大規模病院で勤務をしていた頃は、大きながんを見つけて治療することがやりがいでした。しかし、開業を意識し始めてからは、患者さんに「来院して良かった」と言ってもらえることが何よりのやりがいですね。疾患を治すだけじゃなく、患者さんに安心してもらえることが目標です。また、開業した理由にも人とのコミュニケーションを大事にしたい気持ちがあったので、そこも重要視していますね。

なぜ乳腺を専門に開業しようと思われたのですか?

国立病院機構九州医療センターに出向した時、乳がん専門チームに派遣されました。それまでは専門ではなかったですし、正直に言えば乳がん治療に対するやりがいというのもあまり感じていませんでした。ただ2年3年するうちに、乳がんが他のがんに比べて希望のあるがんであることや、予後が良いがんであることなどを知り、興味を持って勉強をしました。乳腺と聞くと乳がんを連想する方もいらっしゃるかと思いますが、当院は乳がんだけを専門に診療しているわけではありません。乳腺炎をはじめとした乳腺に関連する症状はもちろん、風邪や生活習慣病、やけどや打ち身といった内科や外科の領域も診察しています。いわゆる「町医者」と呼ばれるものですね。幅広い分野に対応していますが、当院での診療が難しい場合は他の専門家をご紹介させていただいています。

離島での乳腺医療にも携わったと伺いました。

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そうですね。壱岐や対馬、五島や沖縄に行きました。離島の病院というと、人がいなくて最低限の設備しかないイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。でもそれは半分間違いで、実は設備に関しては整っているところも少なくないんです。ただ僕のように乳腺を専門に診察する医師はもちろん、医師自体が少ないんですね。設備はあるのに医師がいない。なので僕は日替わりで島を訪れ手術などを行うこともありました。大変というよりは楽しかった印象が強いですよ。離島での乳腺医療の経験は僕の中で大きな財産となっています。

こだわりのクリニックでこだわりの診療を

病院というよりエステのような雰囲気のクリニックですね。

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開業する時のこだわりとして、あまり病院らしくない雰囲気にしようと思いました。極端なイメージとしては夜にお酒が飲めるような雰囲気の内装ですね。いろいろなクリニックを見学して、良いと思ったところをまねさせてもらったんです。きっと不安を抱えて来院される患者さんがほとんどでしょうから、ゆっくりと落ち着ける場所にしようと思いました。患者さんのストレスを少なくするために、待合室の椅子は向き合わないようにして、患者さん同士の視線が合わないようにしています。また、女性だけの中待合室も造っていて、検査や診察の動線についても極力プライバシーに配慮した造りにしました。それからこれは僕が特にこだわった部分なんですが、検査や診察の待ち時間が苦にならないよう、中待合室にパウダールームがあるんです。これは当院の自慢の一つですね。

検査の間は担当の看護師がつくのですか?

はい。検査ごとに担当が変わると患者さんが不安に感じたり、説明が手間に感じることもあると思いますので、1人の患者さんに1人の看護師がつきます。看護師が同じだと合間に雑談ができたり、聞きにくいことも聞けたりすると思います。ホテルのコンシェルジュみたいだと言われることもあるのですが、まさにそうですね。何でも相談してください。当院が受ける相談で一番多いのは乳房の痛みやしこりの症状なんですが、他には授乳中の乳腺炎で相談に来られる方も多いです。授乳中ということはお子さんがまだ2ヵ月や3ヵ月ですよね。小さなお子さんを一緒に連れてくることをためらう患者さんもいらっしゃるのですが、そこは安心してください。当院の看護師は全員育児経験がありますので、赤ちゃんや小さなお子さんがご一緒でも大丈夫です。むしろ歓迎ですね。赤ちゃんが一緒だと看護師も喜びます。

男性の乳がんも診察していらっしゃるのですか?

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男女比でいえばもちろん女性の患者さんが多いのですが、乳がんは女性だけの病気ではありません。乳腺イコール女性ではないんです。男性の乳がんについては、僕は過去に研究テーマにもしていました。男性の乳がん患者さんというのは、まずどこの診療科にかかればいいのかわからない方が非常に多いです。女性であればまず産婦人科という選択肢もありますけどね。ですので当院では、男性で乳がんかもしれないという方の相談も歓迎しています。仕事で受診する時間がない方は、遅い時間に相談してくださっても構いません。治療というのは入り口が大事です。それを間違えると迷走してしまいます。当院はしっかりした入り口を持っていると自負していますので、安心してご相談ください。

まずは気軽に診療を受けに来てほしい

乳腺以外のことではどのようなご相談が多いですか?

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乳がんが多くなるのは40代や50代だといわれています。その年代だと生活習慣病や更年期障害で悩んでいる患者さんも多くいらっしゃいますので、そのことについての相談も多いですね。また当院が入っている建物には特別養護老人ホームをはじめとした高齢者施設もあるので、その方々の診療もしています。外来は20代30代の方が多いですし、地域柄外国人の方もいらっしゃいますよ。僕が最も重視しているのはプライマリケアです。プライマリケアとは、広く浅く全般的に診察すること。内科や外科的な症状はもちろん、どこの科に行けばいいかわからないというときも、当院に来ていただければ対応します。当院が対応できないときは責任を持って他の専門家をご紹介しますので、まずはご相談ください。

診療する上で心がけていることはありますか?

患者さんに「今日来て良かった」と思ってもらえるような診療をすることですね。そのために院内環境にこだわり、スタッフもお出迎えからお見送りをしています。これは僕が指示しているんじゃなくて、自然とそういう雰囲気になっているんです。それぞれがおもてなしの精神を持ってくれているんでしょうね。診察や検査は気軽に受けてほしいですし、ゆくゆくは乳がんの患者さんが集まるサテライトを展開したいとも思ってます。診察のハードルを下げるため、24時間の電話対応やオンライン受付も行っているんですよ。それから来院できない患者さんのため、往診も実施しています。お看取りをすることもあります。千代という地域と密接した医師でありたいんです。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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乳腺のことでも乳腺のことでなくても、何でもご相談ください。専門家として責任を持って診療しますし、難しい場合は当院が入り口となって他の専門家をご紹介します。わからないことは何でも聞いてください。来院が難しかったり、ためらわれる場合は電話やオンラインでも構いません。相談することが第一歩です。近くにスーパーもありますから、買い物ついででもいいですよ。僕はがんを見つけて治療することも大事だと思いますが、がんじゃない患者さんに対する治療も大事にしています。半年後や1年後はどうなっているかわかりませんから。1度の検査で終わりではなく、定期的に検査をしていくことが大切です。そのために、気軽に検査を受けられるような環境を準備してお待ちしています。

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