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安藤 篤 院長の独自取材記事

つるまい耳鼻咽喉科

(名古屋市中区/鶴舞駅)

最終更新日:2022/07/28

安藤篤院長 つるまい耳鼻咽喉科 main

JR中央本線の鶴舞駅から徒歩5分程度の場所にある「つるまい耳鼻咽喉科」。名古屋駅から二駅という立地のため、主に働き世代の患者が会社帰りに利用しているという。院長の安藤篤先生は、名古屋大学医学部を卒業後、大学病院や総合病院で約20年間勤務。主に「頭頸部がん」という耳鼻咽喉科領域のがん治療に注力し、その専門性を磨いてきた。現在でも、大学病院で手術を受けた患者の経過観察やフォローを続けている。また、同院では簡単な手術にも対応するなど、患者のニーズに応えた幅広い治療を提供している。そんな高い専門性を持つ一方で、「話しやすくて、先生じゃないみたい」と患者に愛されている気さくな安藤院長。われわれに対しても、終始楽しくユーモアを交えてインタビューに応じてくれた。

(取材日2022年7月4日)

親しみやすさと高い専門性が特徴のクリニック

クリニックには、どのような患者さんが来院されていますか?

安藤篤院長 つるまい耳鼻咽喉科1

この辺りは、名古屋の中心部から近いこともあり、圧倒的に働き世代の方のご来院が多いですね。皆さん会社帰りにご利用されるので、日中よりも夕方17時以降からが忙しくなります。一方、古い街でもあるので、昔から暮らしている高齢の方も来院されますよ。耳鼻咽喉科というと、子どものイメージがあるかもしれませんが、当院の場合、子どもの数はかなり少ないほうだと思います。主な症状としては、耳の痛み・かゆみや蓄膿症、風邪のような症状、めまいなど、本当にいろいろです。また、大学病院の紹介を受けて、頭頸部がんの手術を受けた後の経過観察のために来院してくださる患者さんもいます。

大学病院でもご活躍されていたと思いますが、開院を決意されたきっかけなどはありますか?

勤務医時代、頭頸部がんの治療のために手術をたくさん行ってきたんです。手術が私の性分に合っていて、やりがいを感じていました。ただ、少し新しく自分の可能性を広げてみたい、というような気持ちも同時に湧いてきたんです。「一通り自分の裁量でやってみたい」という好奇心に似た気持ちもあって、開院に至りました。実は、開院した今でも、休診日の水曜日に他の病院で頭頸部がんの手術をしています。クリニックの診察をしながら外の病院に手術をしに行くという、結構忙しい日々を送っていますね。なんだかんだ言って、「手術をしていたい」のだと思います。

先生は、とても明るいお人柄ですね。患者さんからはどんなふうに言われていますか?

安藤篤院長 つるまい耳鼻咽喉科2

患者さんには「お医者さんじゃないみたい」とか「こんなに話しやすい先生は初めて」とか言われることはあります。日常的な雑談もたくさんしていますからね。それを楽しんでもらえているならうれしいなと思います。勤務医時代に診ていた患者さんで、開院後、遠いのにわざわざ来院してくれる方も結構いらっしゃるんです。とてもありがたいですね。私だけでなくスタッフさんたちも、患者さんに優しく親切に接してくれているおかげだと思います。特に看護師さんは、経験値の高い方が多いので、対応にも余裕があるんだと思いますね。

隔離室が設けられているなど、感染症にも配慮されていますね。

熱が出た、喉が痛いといった症状の患者さんも多いですからね。そういった症状のある方は、一般の待合室にはお通ししないで、入り口から別のお部屋で待機をしていただけるようにしています。院内に、もう一室別の隔離室がありますので、その2部屋をうまく使用して対応しています。新型コロナウイルス感染症への対応時に使用するだけでなく、インフルエンザが流行する時期にも有用ですね。

簡単な手術にも対応するなど、幅広い治療が可能

勤務医時代から注力されていた「頭頸部がん」という病気について、詳しくお聞かせください。

安藤篤院長 つるまい耳鼻咽喉科3

当院は2021年の9月に開院したのですが、それまでは大学病院や総合病院で20年ほど勤務医を続けてきました。勤務医時代、特に注力していたのが「頭頸部がん」の治療。聞き慣れない病名だと思いますが、主に「耳鼻咽喉科が受け持つがん」のことで、舌がんといった口腔がん、唾液腺がん、咽頭がん、甲状腺がんなどが含まれます。これらすべてを合計しても、がん全体のうちの約5%といわれるくらい珍しい病気なんですね。喉が痛くて食べにくい・首が腫れる・声がかすれる、などの自覚症状がきっかけで発覚することが多いです。頭頚部がんの診療に慣れている医師が少ないため、大学病院や総合病院で手術を受けた患者さんのフォローを依頼受けることが時々あります。

他医院と密に連携しながら、患者さんをサポートされているのですね。

20年間勤務医を続けてきたので、いろいろな病院とのつながりは深い方だと思います。各病院の特徴も、ある程度把握できているというか。例えば、当院では対応が難しい治療でも、その領域を得意とする先生を知っているので、患者さんにとって適切な病院を紹介できる自信があります。また、病院によっては手術数が多く、混んでいるところも少なくありません。大きな病院だとなおさらです。そのため、患者さんの症状に合わせて、なるべく早く手術を受けられそうな病院を紹介することもあります。いろいろな事情を知っているからこそ、患者さんに細かい配慮ができるのかもしれません。

クリニックで治療できる範囲が、とても広いと感じます。

安藤篤院長 つるまい耳鼻咽喉科4

極力、「当院でできることは、当院で完結させたい」という思いで診察をしています。一般的には、大きな病院に紹介するような症例でも、当院では治療を引き受けることが比較的多いかもしれません。ちょっとした手術も可能ですしね。勤務医時代に、多様な症状の患者さんを診てきたので、できることの幅が広いのかな、とは思います。エコーで病変が見つかった場合には、私のほうで細胞診を行うことも可能です。「大きな病院に行かずに、できるならここでにやってほしい」と言ってくださる方もいらっしゃいますから。患者さんのご希望に合わせて、できることはできるだけ当院で対応するようにしていますね。

大切にするのは、患者の「ニーズ」に応える医療

治療をする際に、心がけていることはありますか?

安藤篤院長 つるまい耳鼻咽喉科5

患者さんが納得できるプロセスを踏んで治療を進める、ということですね。そのために、病気そのものだけでなく、治療方針についても詳しく説明しています。例えば、「今はこういう状況だから、こういった作用のあるお薬を飲んで経過を見ます。次の段階でこういう治療に進もうと考えています。結果があまり出なかった場合は、こんな方法も考えています」など、今後の可能性や展開を示すようにしていますね。あとは、「こういった治療もできるけど、いかがですか?」とか、「必ず必要ではないけれども、心配なら検査で調べることもできますよ。」というふうに、新しい提案をする際も、必ず患者さんの意思を確認するようにしていますね。その反応を見ながら、お互いに納得・安心して治療を進めるように心がけています。

患者さんと接する上で大切にしていることはありますか?

私は、自分を「お医者さま」なんて思っていないですし、逆に患者さんのことを「患者さま」とも呼んでいないです。本当に、自分の「素」の状態で患者さんに接し、診察していますね。「できることを、きちんと丁寧に」やることを大切にしています。あとは、患者さんとのコミュニケーションの中でその「ニーズ」に気づいて、対応することも多いですね。今、クリニックで行っている「手術」も、もともとは患者さんのニーズが多くて始めたものです。自分が考えていることと、患者さんが希望していることって、結構違うことがあるんですよね。話の中から患者さんが求めていることに気づいて、こつこつと応えていきたい、そう考えています。

これから力を入れていきたい治療などがあればお聞かせください。

安藤篤院長 つるまい耳鼻咽喉科6

少しずつ始めているのですが、外来でできる「日帰り手術」にもっと力を入れていきたいですね。例えば、蓄膿症の手術などです。東京や大阪といった大都市では比較的できるところが多いのですが、名古屋周辺ではまだ少ないので。こういった、「ニーズがあるのに、供給されていない医療」をもっと広げていきたいですね。そういう意味では、他にもやりたいことはたくさんあるんです。ただ、今のままだと、人員的にも時間的にも難しいのが現実。けれど、何とか工夫を重ねながら、患者さんの潜在的な要望にも応えていけたら幸せですね。これからの目標です。

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