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野上 以織 院長の独自取材記事

新日本歯科

(新宿区/早稲田駅)

最終更新日:2020/09/14

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東西線早稲田駅、都電荒川線早稲田、有楽町線江戸川橋駅の3線から徒歩圏内にある「新日本歯科」。院名は、四代目院長の野上以織先生が、新しい、よりよい日本の歯科医療をここから発信していこうという思いでつけたという。スウェーデン式の歯科医学を取り入れる同院が重視するのは、患者の話をじっくりと聞き的確な診断に結びつけること。「単なる治療だけでなく、どこに原因があるのかを探り、患者さんの歯科医院への思いや生活背景も聞きながら診断を行います」と野上院長。開業前に世界中をバイクで旅し、海外から日本の歯科医療を見て、改めて良さを実感し、さらに改革を行っていきたいと強く思ったという。恩師との出会いから歯科医師になったきっかけなど、興味を惹く話題にあふれる取材となった。
(取材日2020年7月6日)

他国の歯科医療を知るため、世界中を旅する

先生は口腔外科がご専門だそうですね。この分野を選んだ理由を教えてください。

1

歯科医療にはいろいろな分野がありますが、口腔外科は、最初に覚えておく必要があると思ったからです。昭和大学歯科口腔外科に5年間勤務し、その後、一般クリニックで保険診療を中心に1年間経験を積みました。ただ、そのときは保険診療のネガティブな面にばかり目がいき、毎日心苦しくてつらかった記憶があります。これは僕のやりたい歯科医療ではないという思いでいっぱいでした。その時に、勉強会で先生をしていた「EPSDCグループ」の宮下裕志先生と出会いました。僕が、保険診療は自分には合っていないと話すと、「じゃあ僕と一緒にやってみる?」と声をかけてくれ、2015年から宮下先生に弟子入りしました。

宮下先生のもとではどのような治療をされていたのですか?

宮下先生は、スウェーデン王立イエテボリ大学に留学し、スウェーデンの歯科医学を習得された先生で、クリニックは完全自由診療でした。クオリティーを追求した治療を行い、きちんと治療代をいただくのを見て、自分が求めていたのはこういう医療だと気づき、宮下先生のようになりたいと思いました。患者さんも自由診療をきちんと理解してくれていましたね。留学経験がない僕でもしっかりと臨床経験を積むことができ、自信がつきました。強い意志を持って治療を行うことが大事だと知り、ここでの経験は、現在の診療にも大きく生かされています。

世界中をオートバイで旅したのはその後ですか?

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そうです。宮下先生のもとで3年間勉強し、先生から、もうここで君が学ぶことはないでしょうと言われたのを機に、人から聞いたことしかなかった世界の歯科事情を、実際にこの目で確かめてみたいと思いました。自分自身が、今後どんな歯科医療を実現させていくかを考えたとき、他国の歯科医療を知る必要があると感じたのです。最初はヒッチハイクのつもりでしたが、動画共有サイトを見ていたらバイクで南米を一周している映像があり、あ、これにしようと思いました(笑)。次の日からすぐに教習所に通い、中型バイクのマニュアル免許を取得しました。

患者の話をしっかりと聞けば、自ずと原因が見えてくる

先生が治療で重視していることは何ですか?

3

診断の大切さです。歯科治療は診断の連続ですが、患者さんからの電話を受けた瞬間から、患者さんのキャラクターや歯科医院の通院履歴、通い方など、患者さんご自身についての診断が始まります。よく、症状が良くならないと何軒も歯科医院を渡り歩いている人がいますが、治療をいくら受けてもよくならないのは、そもそも診断が間違っているということだと捉えています。根本的な原因が突き止められていないということだと思うのです。診断のために大事なことは、とにかく患者さんの話を良く聞くこと。問診でほぼ勝負が決まるといっても過言ではありません。

具体的にどのように診療を行うのでしょうか。

先日も、20年間歯の痛みが取れないという患者さんがいらっしゃいました。あちこちの歯科医院に通っても改善しなかったそうです。通常なら、じゃあ診てみましょうとすぐにユニットを倒して患部を診ますが、当院では、まず患者さんに問診を行います。いつから痛いのか、何をしたときにどういう痛みがどこに出るのか、それが今日までにどう経過してきているかなど、”痛みの歴史”を細かく聞きます。問診だけで30分くらいかかることもあります。可能性のある疾患を消去法で一つずつ消していき、最終的に考えられる原因から鑑別するために、ここで初めてユニットを倒して患部を診ます。これは宮下先生から教わった方法で、こうした目では見えない部分まで探って診断に生かすのが当院の強みです。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

4

口腔内の問題点について、どうしてこうなったのか、今後そうならないためにはどうすればいいのかを患者さんに意識してもらうようにしています。患者さんが意識して口腔ケアや生活習慣を見直すことで、歯科医院は予防のために行く場所という意識が持てるようになります。でも、予防医療を押しつける気持ちはありません。世界中を旅して感じたことでもあるのですが、患者さん一人ひとり価値観が違います。さらに歯科治療においてもさまざまな選択肢があります。皆さんそれぞれお考えを持って選んでいることなので、どんな選択をされてもそれが”その方にとっての正解”だと思っています。ですから、ユニットのモニターに患者さんの口腔内の写真を写して説明する際も、保険診療の選択肢と自費診療の選択肢、それと、何もしないという選択肢を必ず入れるようにしています。

エビデンスに基づいた歯科医療を提供していきたい

先生は小さい頃から歯科医院を継ごうと思っていたのですか?

5

まったく思っていませんでした(笑)。僕はずっと自衛官に憧れていて、人のために厳しい訓練を行っている正義の味方になりたいと思っていて、親が引き止めるのも聞かず、高校卒業後、自衛隊のパイロットになるための航空学生として入隊しました。最初の2ヵ月は「人生で最もつらい2ヵ月」ともいわれる特別指導期間。先輩達からしごかれ、地獄のような2ヵ月でした(笑)。しかし、特別指導期間が終わった頃、父が毎週のように電話をかけてきて、帰ってきてくれと懇願されました。あれだけ厳格で怖かった父が、こんなになるほど思い詰めていると知り、少し周囲のことも考えなければと思い、自衛官の道を諦めました。ですから歯科医師になったのも、断固たる思いがあったわけではなく、自衛官にならないのなら、両親と同じ歯科医師になろうと思ったわけです。でも今は天職だと思っています。

ところで先生は、休日はどのように過ごされていますか?

昔はたくさん趣味を持っていたのですが、今は忙しくてなかなか没頭できません。現在、多くの患者さんにクリニックを知ってもらうために、土日も診療を行っていて、祝日だけが休診日です。母が金曜日に診療を行うので、僕は週1回の休みがあるのですが、そのときはテレビゲームなどをして、頭を切り替えるようにしています。

今後の展望や、患者さんへのメッセージをお願いします。

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将来は同じ志や治療方針を持つ先生たちと一緒に、より多くの方々に歯科医療を提供していきたいと考えています。歯科医院は困ったときに行けばいいと思っていたり、口腔内のトラブルを繰り返して、歯科医院通いが終わらなかったりという人も多いです。当院では、予防歯科医療発祥の地ともいわれるスウェーデン式の歯科医療を取り入れ、やみくもに最新医療に飛びつくのではなく、エビデンスのある診療を重視しています。自分の口腔内を見つめ直して、解決策を見出すためのお手伝いをしたいと思っていますので、気軽に受診してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マイクロスコープ(根管治療)/8万円~、矯正/20万円~、セラミック詰め物/2万円~

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