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岩田 進 院長の独自取材記事

新江古田いわた眼科

(中野区/新江古田駅)

最終更新日:2025/09/08

岩田進院長 新江古田いわた眼科 main

2025年で開業から6年目を迎える「新江古田いわた眼科」は、新江古田駅から徒歩4分の場所にある。広々とした院内はバリアフリーで、検査機器も充実。院長の岩田進先生のモットーは「患者さんの生活背景や基礎疾患も考慮し、その人に合った治療法を選択すること」。高齢者の診療では通院回数を減らすなど、配慮も欠かさない。得意分野は外科的治療で、中でも数多くの経験を積んだ日帰り白内障手術を受けるため、遠くから手術を受けに訪れる患者もいるという。「白内障手術は一生に一度のものです。私を信用して手術を希望されるのだから、最大限の力を尽くします」と語る岩田院長に、同院の日帰り白内障手術や硝子体注射などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2025年7月17日)

「見えやすさ」を丁寧に探り、日帰り白内障手術を実施

先生が眼科を専門に選び、クリニックを開業した経緯を教えてください。

岩田進院長 新江古田いわた眼科1

人の役に立ち、誇りを持てる仕事に就きたいという想いから、医師の道を選びました。子どもの頃は機械が好きで、エンジニアになりたいと思ったこともあります。眼科を専門にしたのは、眼光学という医学とは少し一線を画す分野に興味を持ったことが理由です。防衛医科大学校卒業後は、防衛医科大学校病院や関連病院などで20年ほど勤務しましたが、当然ながら、環境が変われば治療方針も変わります。病院勤務などではやりたいことがあってもできないことも多いと感じたため、自分らしく診療を行っていくなら開業するのが一番だと思ったんです。もともと臨床が大好きなので、培った経験を地域医療に役立てられたらと思っています。

日帰り白内障手術について教えてください。

白内障の手術は、濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入するものです。症状や進行の度合いは人によって異なるため、術前には検査と問診を行い、見えづらさの原因が本当に白内障によるものかを丁寧に見極めます。手術は5〜10分程度で終わり、術後は患者さんの通院のご負担をできる限り抑えられるよう配慮しております。特に都内はお一人暮らしの年配の方が多くいらっしゃいますので、通院のしやすさなど、安心して治療を受けていただける環境づくりにも力を入れています。また当院では保険診療の適応となる2焦点眼内レンズを積極的に使用しています。選定療養と比べて経済的ご負担が少ないので、こちらを希望され遠方から手術希望で来院される方も多くいらっしゃいます。

白内障手術の後は、どんな生活の仕方をされる方が多いですか?

岩田進院長 新江古田いわた眼科2

当院の白内障手術は午後に行うため、昼食は軽めに取っていただいています。術後3日間の中でも、散歩などの軽い運動は可能ですので、体を動かす習慣のある方にも安心ですし、白内障手術は術後に比較的早く日常に復帰できるのも特徴です。もちろん、日常生活に困っていない場合には、無理に手術をお勧めすることはありません。症状や見え方をしっかり見極め、手術をせず目薬で対応することもありますので、まずはお気軽にご相談ください。

硝子体注射で視力の低下にアプローチ

目薬以外の緑内障の治療法について、どんなものがあるのでしょうか。

岩田進院長 新江古田いわた眼科3

これまで緑内障の治療といえば、眼圧を下げるための目薬を使用することが第一選択でした。しかし、長期間の使用や防腐剤によって目の表面が傷んでくることもあり、その場合異物感や痛みが生じたりすることがあります。また、抗緑内障点眼は妊娠中の方が使用すると、胎児に影響を及ぼす可能性も考えられます。近年は、こうした観点からSLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)というレーザー治療を取り入れる医療機関が増えてきており、当院でも今年2月に導入しました。導入後は、私が予想していた以上にSLTの適応がある患者さんが多くいらっしゃり、治療を受けられる方も増えています。緑内障は症状や進行の仕方が人によってさまざまで、長期にわたり予防・管理していくことがとても重要です。当院には、大学病院への通院が難しくなった方や、より身近な環境で継続的なケアを希望される方など、幅広い年代の方が来院されています。

硝子体注射の治療も行っているそうですね。

硝子体注射は、目の中のゼリー状の硝子体に抗VEGF薬を直接注入する治療法です。加齢黄斑変性や糖尿病網膜症による黄斑浮腫など、視力低下の原因となる病気に対して行われており、注射回数や通院頻度は患者さんの症状によって異なりますが、日帰りで治療が可能です。当院では白内障手術と同様に患者さんの通院負担を減らすことを大切にしております。また、患者さん一人ひとりに丁寧でわかりやすい説明を行い、不安なく治療を受けていただけるよう努めております。

患者さんがよく訴える症状や診察のポイント、院内の環境について教えてください。

岩田進院長 新江古田いわた眼科4

いろいろな症状で受診されますが、見えづらい・目がゴロゴロする・かゆみがあるといった訴えが多く見られます。患者さんの生活環境やご家庭の状況はそれぞれ異なるため、眼科の診察だけでなく他科の疾患も視野に入れながら、丁寧な診察を心がけています。目薬については、種類が多ければ良いというわけではありません。患者さんの基礎疾患なども考慮し、必要最低限の薬で効果的に治療できるよう処方しています。また、院内は車いすの方でも安心して移動できるよう、段差をなくし広いスペースを確保したバリアフリー設計となっておりますので、ゆったりとした環境で受診いただけます。

隠れた疾患を見逃さないよう、全身的な視点を持つ

これまでの診療の中で、特に印象に残っている出来事はありますか?

岩田進院長 新江古田いわた眼科5

勤務医として勤務していた頃、70歳くらいの患者さんの網膜を診たときに、網膜に軽度の動脈硬化性の所見があり、血圧もそれほど高くなかったため経過を診ようと思いました。ただ、わずかな違和感を覚え、「一度、内科も受診されたほうがいいかもしれませんね」とお伝えしました。私自身、その時点では確かな確信があったわけではなく、日常診療の中で気づいた点からお声がけした程度でしたが、後に頸動脈が閉塞しかかっており、緊急入院・手術につながったと聞き、安堵と同時に反省も覚えました。この経験をきっかけに、目だけでなく、患者さんの生活や体全体を意識することが大切だと強く感じるようになり、診察の際には病状だけでなく、日常の様子や体調の変化もさらに丁寧に伺うよう心がけています。見えにくさの原因が、目ではなく脳や全身の病気に隠れていることもあるからです。患者さんの背景や生活に耳を傾けることの大切さを実感できた出来事でした。

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

第一に、不安なお気持ちにきちんと寄り添うことを大切にしています。特に見え方に関する症状は、日常生活に直結するため強い不安を抱かれる方が少なくありません。そのため、できるだけわかりやすく説明を行い、患者さんが納得されるまで丁寧にお話しするよう心がけています。また、治療は医師だけで完結するものではなく、患者さんご自身のお気持ちや生活習慣とも深く関わっています。ですので、「医師が治す」「患者さんが従う」という一方通行ではなく、患者さんと一緒に考えながら進めていくことが望ましいと考えています。そうした関わり方を通じて、安心して治療に臨んでいただけるよう努めています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

岩田進院長 新江古田いわた眼科6

開業して5年がたち、地域の皆さまにかかりつけ医として足を運んでいただけるようになったことを、とてもうれしく感じています。ご家族で来院してくださる方も増え、地域に根づいてきたことを実感しています。診療では、病気そのものだけでなく、患者さん一人ひとりの生活背景やご希望を踏まえた治療方針を一緒に考えます。特に手術に関しては、手術そのもの以上に事前の丁寧な説明が何より大切だと考えています。患者さんの生活様式やご職業、ご趣味などにより術後にどこの距離が裸眼で見えるようになりたいかなどは違ってきます。そのため、じっくりお話を伺い、納得いただけるよう惜しみなく時間をかけるようにして、ご要望を伺っています。患者さんの笑顔が見られるのは医師としての生きがいです。これからも地域医療に貢献するとともに、より一層手術にも力を入れてまいりたいと思っています。見えにくさでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

白内障手術/1万4000円~

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