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川村 隆貴 院長の独自取材記事

高島平かわむらクリニック

(板橋区/高島平駅)

最終更新日:2022/07/01

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都営三田線高島平駅から徒歩5分の住宅地にある「高島平かわむらクリニック」。院内の窓からのぞく周囲の街路樹は鮮やかに映え、院内はとてもリラックスできる空間だ。「何でも診ることができる医師になりたい」という院長の川村隆貴先生は、もともとは循環器科を専門としているが、内科、小児科のほか、糖尿病、健康診断や予防接種、アレルギーに至るまで、患者のニーズに幅広く応えるよう診療を行う。院内には血液検査機器、エックス線、超音波検査機などの検査機器を幅広く導入。独自で診療領域を広げてきた「小さな総合病院」のようなクリニックだ。「開業医の診療範囲は専門分野で区切るものではない」と話す川村院長に、診察のモットーや地元、板橋への想いなどを聞いた。

(取材日2022年5月31日)

全身をトータルな視点で診られるような医師でありたい

川村先生は地元の板橋のご出身なのですね。地元で開業された理由は何でしょうか?

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僕は生まれも育ちも板橋で、板橋区立志村坂下小学校の出身です。子どもの頃は、よく城北公園で遊びました。小学校時代は野球のクラブに入っていて、小学校のグラウンドで練習をしたのが懐かしい思い出です。板橋で開業したのは、やはり地元に貢献したい、地元の皆さんの日常的な病気の悩みに応えられる医師になりたいという想いからですね。開業したのは2020年4月、ちょうどコロナ禍に入った時期で、「こんな状況で開業して大丈夫なのだろうか」と当時はとても不安でしたが、少しずつ地域の方々に利用していただけるようになり、おかげさまで今ではお子さんから高齢者まで、非常に幅広い年代の方々に来ていただいています。

先生のご専門は循環器科ということですが、クリニックの診察内容はとても幅広いですね。

はい、専門は循環器科ですから、高血圧や狭心症、不整脈などの患者さんを主に診察しています。それだけでなく、風邪や貧血、子どもの予防接種、さらには糖尿病・ピロリ菌検査、生活習慣病や健康診断など、幅広く診ていきたいと考えているんです。専門の心臓や血管の診察を通じてわかったのは、体の中は臓器ごとではなく、トータルで診ていく必要があるということでした。そもそも患者さんは診療科目とは関係なく、「おなかが痛い」とか「体がだるい」という悩みでクリニックに行くことが多いですよね。そのときに、「これは私の専門ではないので、総合病院に行ってください」と言うのではなく、患者さんの悩みをきちんと聞きたいと思ったんです。専門以外の相談でも解決できるよう、日々勉強を重ね、講習なども受けて、診療の幅を広げる努力しているところです。もちろん僕が解決できない症状は、早めに連携している病院につなぐ体制も築いています。

多数の検査機器も取りそろえていて、充実した診察ができるような体制が整えられていますね。

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血液検査やエックス線、エコー、心電図など循環器系の検査は一通りできますし、そのほかの検査機器も多数そろえ、専門の技師も2人います。クリニック内で検査して、すぐに結果をお伝えできる点は強みだと思っています。このような体制にしたのは、「調子が悪いという患者さんを、このまま帰してしまっていいのか」と迷わないようにするためです。総合病院にすぐにつなぐべきか、様子を見るべきかを僕のクリニックで検査してすぐに判断することが、患者さんにとってもベストなのではないか、と。また、ある程度の検査をしておけば、どのレベルの症状なのかを説明しやすいので、総合病院にも受け入れてもらいやすいのです。もちろん、明らかに重い症状だとわかれば、こちらでは検査せずにすぐ総合病院に紹介します。

治療に不可欠なのは患者に病気への理解を促すこと

循環器科を専門に選ばれた理由は何ですか?

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循環器科は「なぜこの病気になったのか?」ということを、非常に理論立てて説明しやすいんです。がんなどと比べると病気の原因がハッキリしている領域なんですね。循環器系はどこか悪いところがあると、それを引き金にあちこちに影響が出てくることが多いです。ですから、原因を探してそこを潰すという方法で病気を治療していきます。ただし原因は全身にわたることが多く、まず全身をきちんと診なければいけません。「不整脈が起こっているから不整脈を止めましょう」というだけでは治療としては不十分で、不整脈の原因まで突き止めて治療していく必要があります。

診察のときに心がけていることはありますか?

病気や治療の内容について、患者さんに納得していただけるまで説明することが大切だと考えています。患者さんの顔を見て、明らかに疑問が残っているような場合、そのまま帰さずに「わからない点がありますか?」と聞くようにしているんです。言葉だけで伝わりにくい場合は、僕がオリジナルで作成したイラスト入りの説明文などを用いたり、難しい病名は言葉の意味を説明します。例えば「不整脈」には「期外収縮」という症状があるのですが、「『期』はタイミング、『外』はそれを外れている、つまりタイミングを外している不整脈なんですよ」という説明をすると、難しい病名でも納得していただきやすいんです。こうした説明は、しっかり時間を割いて行うことが必要だと思っています。

患者さんが納得するまで説明する、そこにこだわるのはどうしてですか?

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ほとんどの患者さんは、「なぜ病気になったのか?」「なぜ治療が必要なのか?」を疑問に思います。その疑問を解決せずに治療に進むと、「本当にこの薬は必要なの?」「この処方は本当に合っているの?」というように、医師への不信感につながってしまい、適切な治療につながらなくなってしまうこともあるんです。ですから「こういう症状だから、この薬がこれくらいの期間が必要」ということを、患者さんにきちんと理解していただくようにしています。たとえご高齢の患者さんであっても、医師が「説明してもきっとわからないだろう」と考えるのは良くないと思っています。患者さんが受け身で治療を受けるのではなく、お互いが信頼関係を結んだ上で治療に進む、医師と患者さんの関係はそうあるべきだと思っています。

幼い頃に入院した豊島病院で研鑽を積む

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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実は子どもの頃に、川崎病という病気にかかり、地元の豊島病院に入院した経験があるんです。学生時代になって「人の役に立つ仕事をしたい」と考えたときに、幼い頃の記憶から医師をめざすようになり、山梨大学医学部に進学しました。その後、かつてお世話になった豊島病院で、研修医・勤務医として9年ほど勤めることになり、実践的にも役立ついろいろな経験をさせてもらいました。当時から開業すると決めていたので、循環器科の専門的な診察だけでなく、広い範囲を診ていくことを意識して診察にあたりました。豊島病院は患者さんに必要な検査は省略せず、夜間であっても迅速に行う体制が整っている病院です。あの頃の経験が、今の僕のクリニックの方針につながっていると思います。

土日も開院されているので、お忙しそうですね。リフレッシュ方法を教えてください。

「土日でも診察が気軽に受けられるようなクリニックをつくりたい」というのがありましたから、休みは週に1日だけです。そのため、家族とはなかなか交流ができません。子どもが2人いるのですが、一緒に楽しめる時間が少ないですね。自分自身は小中学校で野球、高校時代はバレーボール、大学で弓道をやっていたのですが、最近はスポーツもほとんどやっていません。最近は将棋にハマっています。将棋を一から勉強して、パソコン上で将棋を楽しんでいるところです。

最後に、地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

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来院されるのは、年上の方、人生の先輩が多いですが、そういう方にも気軽に相談していただけるような、「優しい医師」をめざしたいですね。患者さんの中には、「検査では何ともないのに、やっぱり調子が悪い」という方もいらっしゃいますよね。自律神経の乱れやストレスが原因の場合もあるかもしれません。僕自身、じんましんやアレルギーを抱えていますので、そうした患者さんの気持ちに寄り添えると思っています。患者さんの話を丁寧に聞いて、少しでも良くなってもらえるように、いろいろな提案をしていきたいです。減感作療法(花粉症などアレルギーへの免疫を高めるための治療法)もやっていますし、漢方なども取り入れています。これからも地域の方のニーズに応えられるように、幅広い治療をやっていきたいです。

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