全国のドクター13,011人の想いを取材
クリニック・病院 158,052件の情報を掲載(2024年12月01日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 新宿区
  4. 早稲田駅
  5. ともデンタルクリニック
  6. 大場 奉子 院長

大場 奉子 院長の独自取材記事

ともデンタルクリニック

(新宿区/早稲田駅)

最終更新日:2023/03/16

大場奉子院長 ともデンタルクリニック main

西早稲田交差点にある「ともデンタルクリニック」は、歯科医師、歯科衛生士ともに全員女性という診療体制で、2台の診療ユニットで診療を行っている。小規模な分、患者一人ひとりへの配慮が行き届く環境をめざし、「患者さんが安心して治療を受けられるよう、口腔内カメラなどの画像も使いながら、病状や治療法を丁寧に説明しています」と話す大場奉子(ともこ)院長。小児の虫歯予防に力を入れるほか、成人、高齢の患者まで幅広い医療ニーズに対応する同院の特色や、大場院長の地域医療への思いなどを聞いた。

(取材日2021年12月21日)

通いやすく、また来たくなる「町の歯医者さん」に

このクリニックの診療方針を教えてください。

大場奉子院長 ともデンタルクリニック1

診療ユニット2台のこぢんまりした、どなたでも気軽に通える「町の歯医者さん」で、患者さんに「また来よう」と選んでもらえる歯科医院をめざしています。当院に通っているお子さんは、通りがかりに院内をのぞいて私たちに声をかけてくれますし、地域の皆さんに親しみやすい歯科医院になっているようです。お子さんの受診をきっかけに、親御さんにも来ていただくなど、近くにお住まいのご家族が通われることも多いですね。また、大学が近いので大学生の患者さんもよくおみえになりますが、卒業後も「別の歯科医院に行ったけど何か違う」と当院に戻ってこられる方がいて、とてもありがたく感じています。高齢の患者さんも入れ歯の治療より定期検診で通われる方が多く、この地域はお口の中の健康に対して意識が高いのではないでしょうか。

診療面ではどのような強みがありますか?

虫歯や歯周病の予防、かぶせ物・詰め物といった一般的な治療のほか、親知らずの抜歯など、患者さんのご希望に合わせて幅広く診ています。なるべく痛みの少ない治療を心がけ、麻酔時の痛み軽減に電動麻酔器や表面麻酔の導入、従来よりも細い注射針の採用など工夫しています。患者さんの主訴はさまざまですが、急いで処置が必要なケース以外は、当院ではまずお口の中のクリーニングから始めます。磨き残しがあるなど口腔内の管理が行き届かない状態で治療を終えても、また別のトラブルが起きると考えられるからです。必要なら歯科衛生士がブラッシング指導も行っていますが、患者さんが熱心に取り組まれているのがわかると、こちらもうれしくなりますね。定期検診でおみえの方には、スケーリング以外に、エアフロー、ポリッシングまでをセットと考え、メンテナンスの一環としてご提供しています。

治療前の説明にも力を入れていると聞きました。

大場奉子院長 ともデンタルクリニック2

ええ、最近はインターネットで熱心に調べている方も多いのですが、必ずしも医学的に正しい情報とは限りません。それを適切に訂正することも含め、症状や治療法の選択肢などを十分ご理解いただいてから治療に入るようにしています。中でも口腔内カメラや手鏡で、ご自分の口の中を治療前、治療中、治療後の様子を目で見てもらうことは重要です。虫歯の検知液を使うと初期の虫歯まで赤く染まり、そこが指で削れるほどやわらかくなっていているのを見せることで、痛みはなくても虫歯が進んでいることを実感していただけるでしょう。私でも「痛くないのに虫歯だと言われても」と疑問に思いますから、こうした説明を通じて、患者さんに納得いただき、安心して治療を受けられるようにしたいと考えています。

患者が安心して受診できる信頼関係を大切に

子どもの診療で心がけていることを教えてください。

大場奉子院長 ともデンタルクリニック3

お子さんに限らず、患者さんには同じ目線か患者さんより下の目線から話しかけ、安心していただくよう心がけています。さらに初診のお子さんは診療室で顔を合わせるのではなく、私から待合室に出て行って、ご本人に名前を聞いたり少し雑談をしたりと、気持ちがほぐれる時間をつくっています。そうやって少し落ち着いた後に、「じゃあ行こう」と2人で一緒に診療室に移動するようにしています。また、検診で来られたお子さんには、虫歯予防のためにフッ素塗布に加え、当院では奥歯の溝を歯科用樹脂で覆うシーラントも定期的に行っています。乳幼児医療証や子ども医療証があれば、これらの処置は助成の対象になりますから、ご家族の方はお子さんをお連れいただければと思います。

どのような診療体制となっていますか?

当院は歯科医師、歯科衛生士ともに全員女性で、私は小児歯科、歯周病を専門とし、それ以外の分野も幅広く診ています。ほかに2人の歯科医師が勤務していて、うち1人は全般的な診療を週3日担当します。もう1人は私の大学時代の同期で、部活も同じバドミントン部。歯周病と根管治療を得意とし、こちらは週1日の診療です。どの歯科医師も患者さんの性格までなるべく把握して、その方に合った接し方、説明のやり方を工夫しています。歯科衛生士は3人在籍中で、いずれも経験豊かなベテランぞろい。患者さんの治療履歴もよく理解していて、院内のコミュニケーションはとても良好です。当院では患者さんのプロフィールなど一人ひとりの大切な情報をメモにまとめていて、数年後におみえになっても、昨日お会いしたような対応ができるのも特徴です。それだけ患者さんとの信頼関係を大切にし、「また来たい」と思っていただける歯科医院になれるよう努めています。

そのほかクリニックの特色をご紹介ください。

大場奉子院長 ともデンタルクリニック4

早稲田大学の契約医療機関の一つなので、在学生が学生証と保険証を持参して受診されると、当院で治療費をお支払いいただいた後、大学側から医療費が給付される仕組みです。対象は保険診療のみですが、ご自分が負担した金額から定額を差し引いた金額が給付されるため、これを利用して通院する方も多いですね。また、開院当初から滅菌などの感染対策は重視しており、医療用グローブはディスポーザブルにし、治療に使用する機器の内部もしっかりと滅菌。治療で粉じんが飛ぶときは口腔外バキュームを使うなど、歯科医院としてやるべきと考える衛生管理は徹底して行っています。さらに近年は入口のドアを開放して換気を促進するといった対策も加えています。

普段から歯科医院に通う習慣で口の中を健康に

先生のご経歴について伺えますか?

大場奉子院長 ともデンタルクリニック5

父は歯科の材料を扱う会社に勤め、母は薬剤師として活躍していましたから、「何か手に職をつけて仕事をしたい」と考えたときに、歯科医師に興味を持ったのでしょう。鶴見大学歯学部入学後は小児歯科学を専攻し、卒業後は歯周病専門の先生が経営されていたクリニックで副院長も務めました。それまで自分で開業する意識はまったくありませんでしたが、この場所が空いているとご紹介があって、自分の今後を改めて考えることになりました。私の弟も歯科医師で、当時すでに開業していたので相談したところ、「せっかくのチャンスだからやってみたら」と励まされて開業を決めたんです。だから、自分の得意分野を生かすというより、地域の皆さんの役に立つ歯科医院でありたいと考え、ずっと診療を続けています。

趣味や休日の過ごし方などをお聞かせください。

私は中学校から大学までずっとバトミントン部で、大学時代は主将も務めたこともあって、性格的にはすごく体育会系なんです。当院の歯科医師や歯科衛生士と同じチームという感覚で仕事ができるのも、そうした経験からきているのかもしれません。ただ、今のように仕事に打ち込みながらバトミントンにも力を入れるのは難しいので、最近はヨガで自分の体のメンテナンスをしています。プライベートでは2人の子どもの相手をする時間が多いですね。そのうち1人は受験があり、しばらくは毎日1時間は勉強を見るなどかなり大変でした。それもようやく終わり、私も受験勉強から解放されましたから、少しスポーツを楽しむ時間を増やそうと考えています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

大場奉子院長 ともデンタルクリニック6

当院には定期検診の方もおみえになりますが、一方で「歯科医院は痛くなったら行くところ」と思っている患者さんもまだ多いと思います。しかし、虫歯や歯周病などは自覚症状なしに悪化するので、痛みや違和感があったときはかなり進行している状態で、治療に時間もお金もかかることがほとんど。そうなるより、数ヵ月に1度は検診を受けていただくようお勧めします。当院では、その方に合った歯ブラシの選び方、歯の磨き方、デンタルフロスの使い方などもアドバイスしますから、予防やクリーニングなど目的は何でも構いませんので、何の症状もないときから定期的に歯科医院に通うようにしてください。

Access