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福井 裕昌 院長の独自取材記事

福井歯科医院

(新宿区/西早稲田駅)

最終更新日:2022/12/27

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近年増加傾向にある歯科医院の中で、90年以上もの歴史歯科を持つ歯科医院がある。東京メトロ副都心線西早稲田駅より徒歩5分にある「福井歯科医院」だ。院長を務める福井裕昌先生は祖父の代から続く「患者の歯を残す」診療方針を守り、いつまでも食事を楽しめるよう栄養学的知見も取り入れた総合的なサポートをめざす。一般歯科、小児歯科、審美歯科と幅広く対応し、特に力を入れている入れ歯については福井先生自身が作成からメンテナンスまで行っている。穏やかな中にも凛とした芯のある話し方に、老若男女問わず人を安心させる独特の空気が感じられる。患者の10年後20年後の幸せを見つめ、歯科医師として歩み続ける福井院長に話を聞いた。

(取材日2022年10月17日)

歯を残す治療と入れ歯治療に力を入れて90年

祖父、父親、先生と3代続けて歯科医師とのことですが、いつ頃歯科医師になろうと決めたのですか。

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実のところ、明確に歯科医師になろうと意識した時期は覚えていないんです。子どもの頃は絵を描くのが好きな普通の少年で、人を笑わせたり、喜んでもらうことが好きでした。何かしら人の役に立つ仕事をしたいとは考えていたと思います。ただ、熱心に患者さんに寄り添い、感謝される父のことは幼いながらに尊敬していました。祖父は僕が生まれたときにすでに他界していたので記憶にありませんが、親子2代で地域の皆さんのお口の健康を守ってきた、誇りのようなものを潜在的に抱いていたのかもしれません。高校生になっていざ進路を考えようと思ったときに、漠然と抱いていた「人の役に立つ仕事」が歯科医師という職業にぴたりと重なって。とても自然な形で歯科医師への道を歩み始めました。

大切にしている診療方針を教えてください。

祖父の時代から患者さん自身の歯を残す治療を大切にしています。ただ、抜かないことにこだわっているというよりは、いつまでもおいしくごはんが食べられるようにする、というのが僕のめざすゴールだと考えています。例えば、今は元気でも将来的に加齢や病気で通院が難しくなる方もいるでしょう。適切なメンテナンスが受けられなくなった途端、治療を受ける前より状態が悪くなってしまうようでは本末転倒です。だからこそ、患者さん自身の歯で過ごしていけるよう治療をしていきたいのですが、それが難しい場合でも、10年後20年後も良い状態が保てる治療法を提案しています。

患者さんからの相談で多いものは何でしょうか。

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父の代から入れ歯治療に力を入れていたこともあって、入れ歯に関するご相談は多いですね。装着感はもちろんですが、最近は見た目を気にされる患者さんも多いので、金属のバネの代わりにやわらかい樹脂素材を用いたノンクラスプデンチャーや、歯の根っこに磁気を帯びた金属を挿入し、磁石のように入れ歯をくっつけるマグネットデンチャーなど案内することが増えました。皆さん技術の発展に驚かれますね(笑)。昔ながらの入れ歯のイメージにどうしてもネガティブな印象を持たれる方もいますが、今は便利なものがどんどん出ていますからね。先入観を持たず、選択肢の一つとして検討してみてください。

校医をはじめとした地域貢献に励む

一般歯科から小児歯科、審美歯科まで対応していますが、特に得意な分野はありますか。

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やはり入れ歯でしょうか。治療の傍ら、年間100人以上の入れ歯のメンテナンス、修理をさせていただています。仕上げこそ技工所にお願いしていますが、基本的には僕が入れ歯の作成もやっているので安心してお任せください。まず良い入れ歯を作るために十分なカウンセリングを実施します。その結果をもとに僕が直接お作りするので、技工士との間に起きがちな情報のズレもなく、細かい要望も反映できるので、違和感はかなり抑えられると思います。また、長年入れ歯の相談を受けてきましたが、お使いの入れ歯に満足されている方は意外と少ないのが事実です。合わない入れ歯を装着し続けることは健康上のリスクもありますから、違和感を感じている方はお気軽にご相談くださいね。

最近お子さんに増えているお口のトラブルはありますか。

新型コロナウイルス感染症の流行下というのもありますが、マスクの下でお口が開けっ放しという「ポカン口」のお子さんが増えています。僕は小学校の校医もしているのですが、一説によればお子さんの3割くらいはポカン口の要素があるそうです。ポカン口は虫歯の原因になったり、歯並びにまで影響を及ぼすことがあるとされていますが、一方で、閉じたくても閉じるための筋肉が弱かったり、歯並び的に閉じにくいという場合もあります。マスクでわかりづらいからこそ、PTAなど通じて親御さんにも注意喚起を呼びかけています。

先生は校医もされるなど、忙しい中でも地域貢献に力を入れているんですね。

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ありがとうございます。校医はずっとやってみたいと思っていたところ、母校の小学校で働く昔からの知人から声をかけていただきました。こうして近隣の方から頼りにされるのはうれしい限りです。来てくれる患者さんを診るだけでなく、自分から地域に出ていくことも地域貢献の一環だと思っているので、これからも活動の幅を広げていきたいです。他にも小さなことですが、石こうで作成したアロマストーンを自由に持ち帰ってもらえるよう受付に置いています。これは妻のアイデアですが、患者さんにとって必ずしも喜ばしい場所ではない歯科医院への通院が、ちょっとでも楽しみになればいいな、と思っています。あと10年で開院100年となりますが、長年この土地で診察を続けていられるのは地域の皆さんあってこそですからね。僕にできる形で恩返しを続けていきます。

100周年に向けて変えるもの、引き継ぐもの

長く歯科医師を続ける中で、持ち続けてきた矜持のようなものはありますか。

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「不易流行」という言葉があります。古くから続く伝統を重んじながら、一方で新しい変化も受け入れるべきであるという、俳諧の理念ですが、僕も歯科医師としてこうありたいと思っています。当院の場合だと、祖父、父の代から続く患者さんの歯を残す保存治療の知識や、入れ歯技術などは大切に引き継いでいますが、当然変わったこともあります。近年の新型コロナウイルス感染症の流行を受け、より質の高い衛生的な治療環境の徹底もそうですし、近年増えている知覚過敏や根面齲蝕(こんめんうしょく)といった症状への治療技術の習得ですね。歯科医院の在り方などは本質的には変わりませんが、新しい知識には敏感でありたい。これからもコツコツ自己研鑽に努めます。

先生は栄養学についても興味をお持ちだそうですね。

ええ、僕自身の歯科医学のテーマがいつまでもおいしく食べられるお口の環境作りですから、栄養学や食育といった分野とは密接な関わりがあると考えています。生きる上で食べることは欠かせませんが、お口に違和感があると食事が億劫なものになりますよね。食事量が減ると体力も衰え、今度は食べたくても食べられなくなるという悪循環に陥ります。一方よく噛んで食べられる人は、食事の選択肢も広がり、唾液が分泌されることで自浄作用も期待でき、いいことづくめです。お口が健康な生活の始点となることを患者さんにも知っていただきたいです。また、歯だけを見るのではなく、摂食誤嚥障害や糖尿病などの持病のある方への対応も考えています。適切な医科と連携して、誰もが食事を楽しめるよう幅広い治療を提供していきたいですね。

100周年に向け、今後の展望などあれば教えてください。

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歯だけを見るのではなく、生活習慣や職業、病歴など、患者さんの状態をトータルで考えて適切な治療をしていくことです。患者さんの数だけ物語がありますから、一遍通りの治療ではいけませんね。治療も入れ歯も患者さんに適したものを提供できれば、それだけ歯も技工物も長持ちするんです。それは患者さんたちがおいしくごはんを食べられる期間の長さでもあります。大袈裟ですが、患者さん自身の歯でも入れ歯でも、末永く使っていただける先の長い治療をしていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ノンクラスプデンチャー 15万円~、マグネットデンチャー 15万円~、オールセラミックス 10万円〜

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