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牧野 祐司 院長の独自取材記事

稲田堤整形外科

(川崎市多摩区/稲田堤駅)

最終更新日:2025/05/26

牧野祐司院長 稲田堤整形外科 main

JR南武線・稲田堤駅から徒歩約2分、京王相模原線・京王稲田堤駅から徒歩約5分の立地にある「稲田堤整形外科」。かつて同地にあった岩城整形外科を継承し、2025年3月に新規開業した。整形外科診療では体全体の痛みに広く対応しているが、中でも力を入れるのが骨粗しょう症の治療とリハビリテーションだ。特に骨粗しょう症の治療では新しい薬も積極的に取り入れており、その選択肢の多さが同院の特徴の一つ。牧野祐司院長はそれらのメリット・デメリットをわかりやすく説明した上で、患者の希望に沿って治療法を決めている。「患者さんには、納得した上で治療に取り組んでほしい。そのために説明の仕方も工夫しています」と話す牧野院長に、クリニックの特徴や診療時の心がけ、骨粗しょう症の治療について詳しく話を聞いた。

(取材日2025年4月24日)

骨粗しょう症の治療とリハビリテーションが強み

クリニックの特徴を教えてください。

牧野祐司院長 稲田堤整形外科1

もともと、当地で診療されていた岩城整形外科を継承して、2025年3月に新規開業しました。整形外科として体の痛み全般に対応していますが、特に骨粗しょう症の治療とリハビリテーションに力を入れています。骨粗しょう症は加齢により発症する方が多く、特に女性は閉経すると骨密度がぐっと下がります。75歳以上の女性の場合、約半数が治療の対象になるといわれるほどです。当院では腰椎・大腿骨で計測可能な精度の高い骨密度測定装置を導入し、骨粗しょう症の早期発見に力を入れています。また腰や膝などの慢性的な痛みには、リハビリテーションを取り入れながら治療を行います。

どのような患者さんが多く来院されていますか?

一般的な整形外科治療に広く対応しておりますが、比較的、高齢の方がよく通われていることもあり、変形性関節症などの治療が多いですね。前身の岩城整形外科から引き続き通ってくださる方も多く来院されています。リハビリテーションの機器なども、主だったものは岩城整形外科から引き継いで設置しておりますので、患者さんが以前から使用していたものをそのまま当院でも使うことができます。

前身のクリニックからの引き継ぎで、意識されていることはありますか?

牧野祐司院長 稲田堤整形外科2

岩城整形外科で勤務していたスタッフの多くが当院になっても引き続き残ってくれているので、これまで通われていた患者さんも、顔なじみのスタッフと一緒に従来と変わらずリハビリテーションなどを行うことができます。ただ、クリニック内のシステムで変更した箇所が少なくないため、その意味ではじめのうちは患者さんにご不便をおかけする部分もあるかもしれませんが、以前から当地で働いているスタッフがそうした患者さんたちの違和感の軽減に努めてくれているので心強いですね。

症状や治療の理解を促し、患者とともに考える

骨粗しょう症に自覚症状はあるのでしょうか?

牧野祐司院長 稲田堤整形外科3

実は、骨粗しょう症そのものには自覚症状がないんです。きっかけは「身長が縮んできた」「背中が丸くなってきた」などの訴えや、骨折して来られて検査してみたら骨密度の低下が発覚したというケースが大半です。また、腰痛を訴えて受診された方のエックス線検査を行ってみたら脊椎圧迫骨折が判明し、その結果として骨粗しょう症が発見されることもあります。先ほども挙げたとおり、75歳以上の女性でしたら、まず骨粗しょう症を疑って検査を行います。中には、ご家族が骨粗しょう症で「私もそろそろ検査を」と希望される方や、健康診断の骨粗しょう症検査でチェックがついて相談に来られる方もいらっしゃるんですよ。骨粗しょう症は気づかないうちに進行するものですから、できるだけ早期に発見して治療を始めることが大切です。

骨粗しょう症の検査や治療について教えてください。

食事と運動だけでは限界がありますので、薬を使いながら骨密度の維持・改善をめざします。現代では経口薬や注射などさまざまな薬が開発されていますが、その選択肢の多さは当院の強みの一つです。新しい薬も積極的に取り入れて、患者さんの症状・ライフスタイル・費用面まで考えながら薬を決めていきます。また副作用も薬によって異なりますので、メリットとデメリットはきちんとお伝えします。新薬についての知識も持ち合わせていますので、気になることがあればなんでも聞いてください。治療が始まると、若い方の7~8割程度の骨密度が期待できるレベルになるまでは薬を飲み続ける必要があります。その後は経過観察となりますが、やはり薬をやめるとまた骨密度が下がってしまうことも考えられるので、その場合はその時々に合った薬を選択していきます。

診療の際に心がけていることはありますか?

牧野祐司院長 稲田堤整形外科4

痛みの治療でも、骨粗しょう症の治療でも、患者さんに納得して治療を受けてもらえるよう努めています。そのための工夫の一つが、わかりやすい説明です。エックス線写真や言葉による説明だけでは伝わりにくいこともありますから、模型を使うことも多いです。実際の構造を見てもらえば、患者さんもイメージしやすいでしょう。なぜそのような症状が起こるのか、どのような治療法があるのか、それを理解した上で、患者さんが「やりたくない」とおっしゃる治療を無理に勧めることはありません。患者さんの意思や事情を尊重し、それに沿ってできるだけ良い方法を一緒に見つけていければと思っています。

患者のニーズを捉え、さらに利用しやすいクリニックへ

医療法人内の連携についても教えてください。

牧野祐司院長 稲田堤整形外科5

当法人では、当院のほかに石川町と反町に整形外科を開院しており、法人全体として理学療法士のスキル向上に力を入れているんです。現在、当院にはまだ理学療法士が在籍していないため、物理療法のみの診療を行っているのですが、将来的には運動器リハビリテーションを導入する計画があり、さらに幅広い診療を提供していく予定です。理学療法の導入後は、医療法人内の3院合同での理学療法士の勉強会や、スタッフのスキル向上のためのバックアップ体制も整えていくつもりです。スタッフの欠員が生じた際なども、法人内で協力し合い患者さんにご不便をおかけすることのないよう努めています。

クリニックの今後の展望をお聞かせください。

前身の岩城整形外科では、地域の方々にとっての利便性を考えながら工夫をされ、多くの患者さんに支持されていたと思います。当院がある場所は、周辺にも複数の整形外科がありニーズも多い土地だと思いますので、われわれも地域の方々が求めているものに対応できるよう工夫しながら、患者さんが通いやすいクリニックをつくっていきたいですね。新規開業にあたって、受付には現金対応の自動精算機を導入し、また来院された際に待ち時間の目安がわかるよう、待合室にモニターを設置しました。診療面でも電子カルテを導入するなど改善を重ねています。患者さんにとって利便性が高く、快適にお過ごしいただける環境になるよう、ご意見をくみ取りながら、地域に根差した頼られるクリニックに成長していきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

牧野祐司院長 稲田堤整形外科6

当院は稲田堤駅からも近く、近隣にお住いの方、南武線沿いの方が利用しやすい立地にあります。腰椎・大腿骨での骨密度検査や、薬の選択肢の多さなど、骨粗しょう症の治療にも力を入れています。骨粗しょう症の薬に不安がある方やセカンドオピニオンをご希望の方も、ぜひ一度ご相談ください。

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