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蛯名 勝之 院長の独自取材記事

エビナ歯科医院

(新宿区/西早稲田駅)

最終更新日:2026/01/30

蛯名勝之院長 エビナ歯科医院 main

西早稲田駅から徒歩5分ほどの閑静な住宅地にある「エビナ歯科医院」は、地域のかかりつけ歯科医院として多くの患者を診療してきた。もともとは大正時代に開業以来、初代と2代目は産婦人科として営んできたクリニック。1998年からは、初代の孫である3代目・蛯名勝之院長が歯科医院として継承。診療科の変遷がありながらも、町の人たちの健康を支え続けてきた。歯科医師会でも積極的に活動し、地域だけでなく日本の歯科医療のためにも奔走する蛯名院長だが、そうした活動を通じて地域住民や患者に還元できることも多いという。今回は診療方針から歯科医師会の活動まで詳しく聞いた。

(取材日2021年12月16日/再取材日2025年12月8日)

どんな状況の患者でも治療が必要であれば診るのが使命

3代にわたり、地域に根差した診療所として親しまれてきたそうですね。

蛯名勝之院長 エビナ歯科医院1

私が歯科医師、祖父と父は産婦人科医と、診療科はそれぞれ違いますが、大正時代からこの地で100年続く、まさに地域密着型の診療所です。歯科医院として開業したのは1998年ですが、町のかかりつけとして地域の方々の健康を支えるというスタンスは、創業当初から変わりません。院名の「エビナ」というカタカナ表記も、祖父が名字の「蛯名」はちょっと難しい漢字なので読みやすいようにと考えたと聞いています。

クリニックの特徴や診療方針についてお聞かせください。

「いつまでも美味しく食べられる口を守る」というのが大前提です。どんな環境や状況の患者さんであれ、目の前にいる方のために自分ができる診療を行うことがモットーです。患者さんの状態を把握し、コミュニケーションを大切にした診療を行っています。私は歯科口腔外科の経験もあるので、医科的観点も生かし、全体を診ながら診療することができるのが強みです。内科のことも含めて、患者さんのさまざまな疑問や相談に対応できることも特徴の一つですね。

どのような患者さんが来院されることが多いですか?

蛯名勝之院長 エビナ歯科医院2

ご近所の方々が多いですね。患者さんのお子さんやお孫さんと、ご縁がつながっていくのはうれしいことです。私の祖父が取り上げた赤ちゃんが、おじいちゃんになってから来られたこともありますし、ご家族4代にわたって通ってくださる方もいます。勤務医時代からの患者さんもいらっしゃり、大学病院を辞めてから20数年以上通院してくださるのは本当に感慨深いですね。

患者さんと接する時に大切にしていることはありますか?

当院では、入り口すぐのところに私の机を置いています。出入りの時は必ずその前を通ってもらうことになるので、「今日は元気がないな」と思えば、まずお声をかけますし、帰りには「今日はこういう治療をしました」とお話しして次回の予約を入れるようにしています。診療ユニットに座っていると緊張しますし、歯科医師のほうが偉そうな感じになってしまうでしょう? ほんの数分ですが雑談を交わし「お大事に、お疲れさま」で終わるようにしています。治療は患者さんと一緒に力を合わせて進めるもの。同士として、顔を合わせてコミュニケーションを取ることをとても大事にしています。

高齢者や感染症含めた有病者も安心して受診できる場に

予防歯科を重視されていますね。

蛯名勝之院長 エビナ歯科医院3

最近は各自治体の歯科医師会も積極的に関わり、予防歯科への意識も高まっています。当院でも、お口の機能の衰えを抑え、少しでも自分の歯を残せるよう、そして虫歯や病気のない健康な状態を長く保てるよう努めています。フッ化物などの湿布などで幼少時から定期的に歯科医院に通い、痛みが出る前に対処すれば患者さんもつらい思いをせずに済むと思います。

高齢社会の歯科診療について懸念をお持ちだそうですね。

高齢者が増えているということは、持病のある方も多いということなので、それを前提にした診療が大切です。当院にも高齢の患者さんが多く来院されますが、病状を把握した上で診れば患者さんも安心だと思います。完璧に対応するのはなかなか難しいですが、歯科分野以外の勉強会や講習会にも参加し、いろいろな病気の知識を蓄え、お役に立ちたいと思っています。

HIVなど感染症の患者さんも積極的に診ていると伺いました。

蛯名勝之院長 エビナ歯科医院4

歯科医師として、どんな状況でも治療が必要であれば診るのが使命と考えています。HIV感染症や血友病など、さまざまな有病者の方が、何らかの理由で、大きな病院を離れて地元に帰らなければいけないとき、小さな町村だと大変です。今は良い薬ができ、治療法が格段に進歩していますので、偏見がなくなるよう広く医療従事者に向け発信しています。

スタッフの職場環境も大切にされているそうですね。

うちの祖先は北海道の漁師の網元で、私にもその血が受け継がれていると感じます。人とのつながりを大切にする中で育ちましたから、縁を大事にしています。患者さんはもちろんスタッフも大切な家族と同じ。自分の時間や有休は取れているかなどにも気を配るようにしています。医療人は心の許容量が何よりも大事と考えています。私の長男は医学部、次男は歯学部で学んでおり、学費は大変ですが(笑)、臆することなく多くの経験をして心豊かに成長してほしいです。

長年、地域のために歯科医師会の活動にも注力

歯科医師会などでの活動についても教えていただけますか?

蛯名勝之院長 エビナ歯科医院5

これまで新宿区歯科医師会にて、歯科医療の向上・普及や医科歯科連携、介護関連との連携などに努めてきました。現在は日本歯科医師会での活動も増えました。口内の健康に興味を持ってもらえる方策を考えて厚生労働省にアプローチしたり、各都道府県の担当者へフィードバックしたりしています。今取り組んでいるのは、さらに細かい日本の各地域の歯科診療の現状調査です。有病者をどう診ていくかや、高齢者や妊婦の方向けに費用をかけずにできる取り組みなどの好事例を全国に発信しています。

ご多忙の中、精力的に取り組まれているのですね。

地域のクリニックと国や区の歯科医師会での仕事は、相反するように見えますが「地元のために」という思いは一緒。地域の方々が健やかに暮らせるようにという思いの延長として精力的に取り組んでいます。全国を見ることで区民にフィードバックできることも多々あります。新宿区は大きな病院がいくつもあり一番医療が充実しているといわれています。診療科の中に歯科もあるので、何かあったら連携もしやすいですが、そうした区でも、在宅歯科診療に対応できるところが足りないという現状があります。高齢になると、その方の社会環境まで含めて診ることが重要です。在宅歯科診療が必要なのに受けられていない、どこに連絡して良いかわからないなど、歯科医師会に入ってから、そうした気づきや懸念と向き合うようになりました。当院でも非常勤の歯科衛生士とともに対応していますが限界があります。歯科医師会会員の先生方にも「手伝って」とアピールしています。

地域医療全体に目を向けるようになったきっかけは何ですか? また、リフレッシュ方法はありますか?

蛯名勝之院長 エビナ歯科医院6

東京医科大学大学院の歯科口腔外科で、当時の指導教授から「歯科口腔外科は、歯科でも骨折やがんなど全身を扱う。他科の医師と対等に話すために医学博士号を取得しなさい」と勧められたことも大きいです。医師の孫、息子だからという視点もありますね。DNAなのかな。現場で問題点があったら、自分の立場でできることはやらなければという思いが常にあります。頼られたら断れない性分かもしれません(笑)。もともと生き物が好きで、自宅には猫が3匹います。待合室の大きな水槽の魚は里山で釣ってきました。患者さんも喜んでくださるし、私の癒やしでもあります。今は忙しくて釣りは無理なので、仕事が終わってからのウォーキングが気分転換です。ここから神田川へ出て江戸川橋まで行き、また自宅まで戻って往復5キロくらいを歩いています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

患者さんには、肩の力を抜いて歯科医院にかかってほしいですね。よくお話しするのは「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」。「歯を一生懸命磨こうと思うと、力を入れてゴシゴシやってしまう。シャカシャカ程度で良いよ」と。歯磨きを頑張っているのに歯が悪くなってしまうのは「なくて七癖」。誰でも多少の磨き癖があり、磨き残しがあるのでそこに気をつけるよう伝えています。定期的に様子を見せてもらえれば余分なお金はかからないので、歯科医院を美容院と同じ感覚で使ってほしいですね。当院は保険診療を基本に、その中で頑張っていきますし、あとはご要望に応じて対応します。歯にお金を使うくらいなら、おいしいものを食べたほうが良いじゃないですか(笑)。

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