河野 美己 院長の独自取材記事
美容皮膚科・皮膚科 天神みきクリニック
(福岡市中央区/西鉄福岡(天神)駅)
最終更新日:2025/04/10

2024年7月、天神西通り近くの美容皮膚科クリニックを継承し、「自分史上最高の美肌づくり」をめざす美容医療に加え、皮膚科として保険診療の提供も始めた「美容皮膚科・皮膚科 天神みきクリニック」の河野美己(こうの・みき)院長。日本皮膚科学会皮膚科専門医として、一般的な皮膚疾患のほか、赤ら顔やニキビ、しみなどの幅広い肌の悩みに、自費診療も含めた多様な選択肢で応えている。なんだかほっと落ち着くアットホームな雰囲気が魅力の、女性専用クリニックだ。「お一人お一人に丁寧に誠実に向き合いながら、美肌づくりをサポートしていきたい。美容皮膚科初めてさんも大歓迎です」と気さくに話してくれた河野院長に、診療へのこだわりを聞いた。
(取材日2024年12月3日)
皮膚科の専門家による、一人ひとりに丁寧な美容医療
最初に、開業までの歩みをお聞かせください。ご出身は宮崎県だとか。

高校時代まで宮崎で過ごしました。父が大学で薬理学の研究をしていたので、幼少期は大学病院近くの官舎に住んでいました。医療関係者に囲まれて育つ中で医師を志すようになり、長崎大学医学部に進学。皮膚科医の道を選んだのは、私自身が中高生時代にひどいニキビに悩まされた経験から、肌のことで悩む方のお役に立ちたいという思いが強かったからです。九州大学病院皮膚科に入局後、約15年間、福岡や北九州の基幹病院に勤務。重症の皮膚疾患の治療や悪性腫瘍の手術などにあたってきました。皮膚科専門医を取得してからは、美容医療のニーズに応えるために、美容皮膚科の勉強にも取り組み、2022年から「天神かよこクリニック」の診療に加わり、2024年7月に、「美容皮膚科・皮膚科 天神みきクリニック」として継承する形で開業しました。
クリニックの特徴を教えてください。
皮膚科専門医としてこれまで培った経験と技術を生かした皮膚科診療をベースに、一人ひとりの肌の悩みに応える美容医療を提供しています。各種レーザーなどの医療機器や医薬品を活用し、しみ・しわのケアなどに注力。それらに加え今後特に取り組んでいきたいのが、酒さ、毛細血管拡張症などの赤ら顔の治療です。頬や鼻を中心として赤みが目立ち、ニキビのようなブツブツを伴うこともあります。赤ら顔は、皮膚科医でなければ、症状を適切に診断することが難しい分野でもあります。保険診療でできる治療の選択肢が少なく、一般皮膚科だけで治療するのは難しいです。当院では、各種内服薬・外用薬や自費診療によるレーザーの施術、丁寧なスキンケア指導を行い、肌改善に努めています。満足いく結果が出せるように、今後も研究を重ね、患者さんに喜んでいただきたいと思っています。
どのような患者さんが多く来られていますか?

最近は「美容皮膚科初めてさん」が増え、20~50代の方が多いですが、70代の方まで肌の相談にいらしていただき、とてもうれしく思っています。医療関係者の方も多いですし、持病がある方からのご相談も増えています。初診時は、カウンセリングを重視し、十分なお時間をお取りしています。毎回患者さんが納得して施術を受けられることを何より大事にしています。当院には、5~10回などのコース料金の設定はありません。また、毎回同じ医師が診察するので、対応に一貫性があり、また肌の状態に合わせて臨機応変に対応することが可能です。初回だけ医師が診て、あとは看護師任せで自費診療の施術を繰り返すようなことは一切していません。これも当院の大きな特徴かもしれませんね。
保険診療から自費診療まで、幅広い選択肢を用意
2024年7月から保険診療にも対応されています。

湿疹・かぶれ・ヘルペス・帯状疱疹など、一般的な皮膚疾患については保険診療も行っています。皮膚科専門医としての経験・知識を生かし、保険診療から自費診療まで対応しています。当院で対応しかねる皮膚疾患については、適切な医療機関をご紹介しています。ボディーのかゆみや湿疹などは女性医師に診てほしいというお声も多いですし、帯状疱疹などすぐにでも治療を開始したい疾患についても少しでもお役に立てればと思います。また顔や体のイボやできものの診断・除去も可能です。ニキビ治療についても保険診療内での薬の処方はもちろん、各種レーザ-治療、スキンケア指導などを通して、ニキビができにくい肌になるように整えていきます。保険診療も完全予約制で、当院のポリシーであるカウンセリングを重視する姿勢を貫き、できるだけ時間を取って診察しています。
そもそも一般皮膚科と美容皮膚科はどう違うのでしょうか?
皮膚科は大まかに言うと、急性症状に対して飲み薬や軟膏などで治療を行い、完治が難しい慢性的な皮膚疾患に対しては、症状のコントロールを図っていく診療分野でもあります。美容皮膚科では、時間をかけてカウンセリングや診察を行い、自費診療のメニューの中からその方に合った方法を見極め、美しい肌をめざしていきます。スキンケア指導も丁寧に行いますし、院内の雰囲気やスタッフのおもてなしの精神もまた特別です。きれいになりたい方は、ぜひ美容皮膚科を頼っていただきたいですね。また美容サロンとの違いもよく聞かれますが、例えば同じ脱毛にしても私たちが行う医療脱毛とは、扱える機械が違います。当院で導入している医療機器は、毛の組織を直接破壊することで長期減毛効果が期待できます。施術後の肌トラブル時にも、迅速に対応できますので安心感が違うでしょう。
患者さんと接する時に心がけていることはありますか?

患者さんのお話をきちんと聞くことです。特に勤務医時代よく感じていたことですが、皮膚疾患ってすぐ治るものばかりではなく、見た目の問題もありますし、長年深く悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。そんな患者さんと向き合う経験を重ねてきて、皮膚科医には、じっくり時間をかけて患者さんに寄り添う姿勢も欠かせないと思うようになりました。もちろん、いろんなタイプの患者さんがいらっしゃるので、まずは誠実にお話を伺うことから始めたいですね。
「ここに来て良かった」と思われるクリニックに
肌の悩みがあっても、美容皮膚科に行くのをためらってしまう方もいるかと思いますが……。

そうですね。当院は保険診療も行っていますので、まずは、気になる皮膚症状が出た時に受診していただき、雰囲気を確かめていただけると良いかもしれません。また、予約制ではありますが、看護師によるカウンセリングは無料で行っておりますので、来院して、美容皮膚科の施術の種類や料金などについてわかりやすくご説明することもできます。まずは、お気軽にご相談ください。
スタッフはどのような方たちがそろっていますか?
もともと勤めていたスタッフを中心に構成しているので雰囲気は変わらず、皆おおらかで優しい人ばかり。患者さんも私たちの顔を覚えてくださり、すごくアットホームな雰囲気があるのも当院の魅力だと思います。継承前より人員を増やし、患者さんをなるべくお待たせすることのないようにしています。皆でトレーニングする機会を頻繁に設けて技術の向上と均一化を図っていますし、正しい美容医療への理解のために勉強会へ積極的に参加しています。九州各地や山口から新幹線や飛行機を使ってわざわざ通ってくださる患者さんも多いですし、その信頼にこれからも応えていきたいですね。
最後に、今後の展望をお聞かせください。

誠実で丁寧な、顔の見える美容医療を提供して、患者さんに「美容皮膚科・皮膚科 天神みきクリニックに行って良かった」と思っていただけるようなホスピタリティーの高いクリニックをめざしたいと思っています。そのためにも患者さんのご意見に真摯に耳を傾け、常にアップデートしていくことが必要です。患者さんに提供する施術は、施術内容やお肌への影響も患者さんに詳しくご説明して不安の払拭に努め、一回一回の施術の満足度を上げていきたいと考えています。まずはお気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア ピコレーザー(1cm大) 1万6500円~
医療脱毛 両脇 2640円~
ほくろの除去 8800円(2mm)~
イボの除去 2200円(2mm)~
しわのボツリヌス毒素製剤注射 眉間 2万7500円~
ニキビ跡治療 炭酸ガスレーザー1ショット 2200円~
赤ら顔のケア 2200円~