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吉本 博 院長の独自取材記事

Yスマートデンタルクリニック

(相模原市中央区/矢部駅)

最終更新日:2022/05/26

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JR横浜線の矢部駅南口から徒歩1分の「Yスマートデンタルクリニック」。ガラス張りの扉を開けるとオープンカウンターの受付があり、診療室の中央にはアイランドキッチンを思わせるテーブルが置かれるなど、歯科医院とは思えない空間が広がっている。院長の吉本博先生は、鶴見大学歯学部卒業後、神奈川県内の歯科医院で分院長を務めた経験を持ち、単に治療するだけでなく、なぜその症状が出ているのかを見極め、根本的な原因にアプローチする診療を行ってきたという。その経験を生かして、生活習慣、習癖、噛み合わせを重視した歯科医療を提供したいと2020年1月に開業した。笑顔を絶やさず質問に丁寧に答えてくれる吉本院長に、院内の雰囲気づくりから理想とするクリニックのあり方まで、幅広く話を聞いた。

(取材日2022年3月22日)

見えない口の中を可視化するツールで口腔意識を向上

駅近の便利な場所でおしゃれなクリニックですね。

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とにかく通院の負担を軽減し、通いやすいクリニックをめざしました。歯科医療は、痛いところを削って詰めて終わり、というわけではありません。当院では治療した歯を再び治療しなくて済むように、予防やメンテナンスといったお口の中の健康管理を重視しているため、地域にお住まいの方が利用する駅から近くて1階にある、誰でも入りやすい物件を探しました。また、歯科医院に対して持たれがちな「痛い」とか「怖い」といったネガティブな印象を拭えるよう、歯科医院っぽくない外観や内装という点にもこだわりました。もとは美容院だったエントランスは生かし、診療室は圧迫感がないけれどプライバシーが守れる半個室タイプと、個室が2つ。作業台はアイランドキッチンのようにして、照明はペンダントライトにしました。BGMはジャズを中心に私自身が選曲したものを使い、少しでも患者さんが緊張から解放され、リラックスできればと意識しています。

設備にもこだわりをお持ちだとか。

口の中は詳細には自分で見ることができません。この見えない世界をできるだけわかりやすくするために、さまざまな機器を導入しています。例えば治療内容をお話しするときには、エックス線写真や模型を使うのが一般的ですが、わかりにくいと感じる方もいるでしょう。そこで当院では、わかりやすいカラーイラストつきの診断書が作れるソフトを導入し、結果を印刷してお渡ししています。また、治療の詳細な様子を動画で撮影できるマイクロスコープも導入しました。その他にも、お口の中を小型カメラで撮影して3D画像を作成する口腔内スキャナーなど、通常では見えない患者さんのお口の中を可視化するため、新しい機器や技術を積極的に採用しています。

どのような患者さんが多くいらしていますか。

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近隣にお住まいの方を中心に幅広く受診していただいています。開院から2年が経過し、患者さんからのご紹介で受診される方も増えてきました。中には歯科医院を訪れるのは5年ぶり、10年ぶりという方もいらっしゃいますが、久しぶりの通院をきっかけにメンテナンスの重要性に気づき、定期通院へと移行されるといったケースも多くあります。そうした姿を見ることは歯科医師としてとてもうれしく感じますし、今後も予防やメンテナンスで歯を守るという意識を患者さんと共有していけるような診療を続けていきたいと考えています。

生活習慣、癖、噛み合わせに注意した診療に注力

診療コンセプトをお聞かせください。

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僕は、ご自身の歯を守っていただくために、3つのポイントをお伝えしています。それは生活習慣、癖、噛み合わせです。この3つのポイントが絡み合って、さまざまな症状が出てきます。虫歯や歯周病は、食生活や歯磨きなどの生活習慣の影響が大きいと考えられます。また、虫歯がないのに歯が痛いとか、冷たい飲み物がしみるといった症状がある方もいますよね。その場合は無意識に行っている癖や、噛み合わせのバランスが崩れていることが原因だと考えられます。3つのポイントをチェックして噛み合わせを調整したり、悪い癖を修正したりすることで、トラブルの起きにくいお口へと整えるのが当院の方針です。

無意識に行っている癖について、もう少し具体的に教えていただけますか。

無意識の癖には食いしばりや歯ぎしりがありますが、その原因の一つは、日常的に上の歯と下の歯を接触させている、歯列接触癖といわれています。人間の歯は本来、食事のとき以外は接触していません。食事をしていても、ほとんどの時間は歯と歯の間に食べ物がありますから、接触時間は本当に短いのです。しかし、この無意識に行う癖は日中、そして寝ている間にも起こりやすく、長い時間上下の歯が接触して力がかかり続けることがあります。そうすると歯や歯茎に負担がかかり、周囲の組織も影響を受けるのです。それによって冷たい水を飲むとしみる、噛むと痛いという症状が出てくることもあります。また通常、舌は上顎についているのですが、この癖がある人は、舌があるべきポジションにないことが多いのです。ですから「舌で上顎を押すことを意識して、上下の歯を離すようにしてください」とお話ししています。

予防歯科にも力を入れていらっしゃるのですね。

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治療した状態をキープして再治療をしないためには、定期的なチェックやメンテナンスが重要です。ブラッシング指導やスケーリング、微粒子パウダーを使用した歯への負担が少ないPMTCに加え、食生活の指導なども行っています。虫歯や歯周病の原因は歯磨きだけではなく、見落とされがちな体質、食生活、さらには、生活習慣、癖、噛み合わせが大きく関わってきます。患者さんによって異なる要因が関わっていますので、カウンセリングや検査などによってそれを追究し、「あなたの原因はこうです」とわかりやすく伝えるように心がけています。

歯科医師ではなく、歯科衛生士が活躍できる日をめざす

歯科衛生士さんの活躍の場も大きそうですね。

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はい。現在、歯科衛生士は5人体制で対応しています。当院ならではのアプローチもあり、当初は戸惑いもあったようですが、噛み合わせや癖とトラブルの関わりに関する私の考え方や治療方針を十分に理解して、丁寧に対応してくれています。虫歯や歯周病の原因は一つではなく、患者さんごとに異なりますから、各種検査や診察によって浮かび上がってきたリスクファクターに応じた予防プログラムを組んで実践しています。

診察の際には、どのようなことを心がけているのでしょう。

コミュニケーションを大切にして、丁寧に説明することを心がけています。納得していただく治療を提供し、信頼関係を構築することが一番重要だと考えているからです。信頼関係がなければ、お口の中を任せていただくことはできませんからね。そのため当クリニックでは原則、患者さん1人につき30分から1時間の治療時間を確保し、CTや口腔内カメラの画像、説明ソフトなど資料を使って、丁寧に説明をさせていただきます。また、患者さんがどういう思いで来ているか、気持ちをくみ取り、「痛かったですよね」「大変でしたよね」とひとこと声をかけ、大変だったこと、つらかったことに共感することも大切にしています。淡々と治療するだけが医療ではありません。それは僕だけでなく、スタッフも同じです。

今後取り組みたいことなど、将来の展望についてお聞かせください。

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歯科医院を「歯が悪くなったら行くところ」ではなく、「歯が悪くなる前に行くところ」にしたいですね。そういった考え方を根づかせたいというのが、僕の理想です。「歯が痛い」という患者さんではなく、「悪くなっていないか、定期検診をしに来たよ」とか、「きれいにしたいから、クリーニングして」という方であふれて、現在いる5人の歯科衛生士が、さらに活躍できるようなクリニックにしたいです。その理想が実現できるように、地域歯科医療に貢献できるように努めます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(1歯)/43万円~、セラミック/インレー:5万円~、クラウン:10万円~、ジルコニア/インレー:5万5000円~、クラウン:8万円~、クリーニング(微粒子パウダーを使用)50分/9000円、ホワイトニング/3万円~

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