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小川 俊 院長の独自取材記事

アイクリニック南町田

(町田市/南町田グランベリーパーク駅)

最終更新日:2025/11/13

小川俊院長 アイクリニック南町田 main

南町田グランベリーパーク駅のすぐ隣に、医療モールの入った建物がある。その2階を奥に進むと見えてくるのが「アイクリニック南町田」の看板だ。その利便性はいうまでもなく、スタッフの対応や衛生管理においても細部まで目が行き届いている。「接遇や環境に対するお言葉もいただき、ありがたい気持ちでいっぱいです」と穏やかに語るのは、白内障・網膜硝子体疾患・緑内障などを専門とする、日本眼科学会眼科専門医の小川俊院長だ。モール内の他科や近隣の大学病院と連携し、日常的な不調やアイフレイルの相談、白内障の日帰り手術、網膜疾患のレーザー治療など、「目」のあらゆる悩みに応えている。「心を込めて丁寧な医療を提供しています」と語る小川院長に、同院の特徴や院長の専門分野について聞いた。

(取材日2025年10月15日)

多様な悩みに応える、駅直結の眼科クリニック

南町田グランベリーパーク駅からすぐの通いやすい立地ですね。

小川俊院長 アイクリニック南町田1

当院があるのは、南町田グランベリーパーク駅直結の医療モールの右奥です。駅改札から医療モールの入る建物まで屋根つきの通路があり、雨の日も濡れずにお越しいただけます。お車でご来院の際は、商業施設の大型駐車場をご利用ください。土日祝日も診療を行っていますし、院内処方できる薬も多くそろえています。このように利便性が良いこともあってか、町田市内の方はもちろん、大和市、横浜市、相模原市など神奈川県から来られる患者さんも多いですね。予約制ではありますが、当日受付にも対応しています。当院までお電話いただくか、空き状況によっては直接のご来院でも診察可能です。

どのような症状や相談が多いのでしょうか?

お子さんですと急なケガや結膜炎、近視のご相談、そのほかにモール内の小児科の先生からのご紹介や、学校健診で指摘されてのご来院が多いです。アレルギーの血液検査にも対応していますが、指先からの血液採取ですのでお子さんでも抵抗なく受けやすいかと思います。大人ですとドライアイやものもらいなど症状がはっきりしているケースのほか、「目が疲れやすくなった、見えにくくなった」など、何となくの不調を感じて相談に来られる方も。最近メディアで注目されている「アイフレイル」は、加齢に伴う目の衰えにさまざまな外的要因が加わり、目の機能が低下した状態を指します。特に40代以降の方は、目の不調や違和感が続いたら一度検査にいらしてください。ご高齢の方では白内障のご相談が最も多いように思います。検査で緑内障や網膜の病気が見つかることもあり得ますので、お早めの受診をお勧めします。

先生は白内障・網膜硝子体疾患・緑内障などを専門にされていると伺いました。

小川俊院長 アイクリニック南町田2

はい。私の専門は白内障および網膜硝子体疾患手術、レーザー治療、薬物療法です。母校である東京大学の病院では、緑内障、角膜、黄斑、網膜硝子体、ぶどう膜炎、神経眼科、涙道といった各専門領域をローテーションで在籍しながら、白内障手術の技術を磨きました。また緑内障専門教授の指導のもとで、緑内障を診断するところから末期までの幅広い症例における点眼治療・レーザー治療・周術期管理を多数経験。その後は医局の関連病院を中心に、難治性白内障や水晶体嚢拡張リング(CTR)挿入、強膜内固定術など難易度の高い白内障手術、網膜硝子体手術、低侵襲緑内障手術(MIGS)に至るまで、幅広い手術経験を積みました。

白内障の日帰り手術や網膜疾患のレーザー治療にも対応

白内障や網膜硝子体疾患について、こちらではどのような治療が受けられますか?

小川俊院長 アイクリニック南町田3

加齢黄斑変性や糖尿病網膜症などに対する硝子体注射、網膜裂孔や後発白内障に対するレーザー治療など、日帰り手術に広く対応しています。当院では脱臼した白内障の手術や網膜硝子体手術、低侵襲緑内障手術(MIGS)は行っておりませんが、その現場に携わってきた経験を生かし、病院に紹介すべき病状かどうかの見極めをしっかりと行っています。病状が重い場合には北里大学病院や昭和大学藤が丘リハビリテーション病院と連携して病院で手術を進め、その後は当院でフォローしていきます。また私のほかにまぶたの治療を得意とする女性の医師や、白内障手術を専門とする医師も在籍し、眼瞼けいれんに対するボツリヌス毒素製剤の注射、眼瞼下垂、眼瞼内反や外反症の日帰り手術も行っています。

今後、特に力を入れていきたい治療はありますか?

私の専門分野でもある白内障手術です。白内障は加齢などによって誰にでも起こる可能性があり、自覚症状のない方も含めると、80歳以上のほとんどの方が白内障を患っているといわれています。すぐに視力が奪われたり命に関わったりする病気ではないものの、白内障の進行はQOLを損ねます。また転倒による寝たきりや、視覚情報が少なくなることによる認知症進行などのリスクもあるため、手術を行うタイミングの見極めが大切です。当院では両眼同時手術にも対応し、安全性に配慮した手術提供に努めています。現在は単焦点レンズを用いて手術を行っていますが、今後は多焦点レンズを希望される方にも対応できるよう、取り扱いを前向きに検討しています。

先生が眼科の医師をめざした理由をお聞かせください。

小川俊院長 アイクリニック南町田4

人体の構造に興味があって医師を志し、東京大学に進みました。私が学生や研修医だった頃は総合診療が注目されていたのですが、私は実際の「目」の美しさや、豚眼を使った手術練習、先輩方の繊細な手技に魅了されて眼科の道を選んだのです。診断から治療まで一貫して行える専門性の高さも魅力でした。大学病院で診療の場に出ると、目にはさまざまな組織や病気があり、治療法も多様で実に奥深いと感じましたね。さらに、目の血管から糖尿病や高血圧症のサインを見つけることもあるなど、ほんの2~3cmの臓器の中に情報が詰まっています。実際に、モール内の内科の先生からのご紹介で糖尿病の患者さんが目の検査に来られることもありますし、その逆もあります。

患者にとって快適な診療と利便性を

診療の際に心がけていることは何ですか?

小川俊院長 アイクリニック南町田5

「患者さんにとって快適な診療」を提供したいと思っています。例えばコンタクトレンズの処方を受ける患者さんは、細かな説明よりもスピードを重視されることが多いでしょう。逆に病気が見つかった患者さんは、ご自身の目がどのような状態なのか不安でしょうし、丁寧な説明が必要と考えます。限りある診療時間の中で患者さんの求めを把握し、必要な情報を適切にお渡しできるよう心がけています。中には徐々に視力が下がってしまうような網膜疾患や緑内障など重い病気が見つかることもありますが、事実は事実としてお伝えした上で、患者さんが前向きに治療に取り組めるように、専門性を生かしてサポートしています。そのほかに椅子の高さを患者さんによって調整したり、目やまぶたに触れる前にはひと声かけたり、大型モニターに検査画像を映して説明したりと、快適に診療を受けてもらえるよう工夫しています。

スタッフの皆さんの優しい対応も印象的です。

当院の診療は、医師だけでなく、視能訓練士やスタッフの活躍があって成り立っています。目に関する不安や悩みを抱えて来院される患者さんが安心して任せられる、また通院したいと感じていただけるような診療を提供したい。皆がこの思いで患者さんに接しているからか、ご家族やご友人からの紹介で来院される患者さんが多いことが、スタッフ一同にとって大きな励みとなっています。当院は商業施設内の覆面調査において、接遇などに対して2024年から2年連続で素晴らしいフィードバックをいただきました。たいへんありがたく思うとともに一層気を引き締めて、教育体制を強化しながら、おのおのが新しい知見・技術を更新して研鑽を続けています。また私も院長として、これからもスタッフ全員が余裕を持って患者さんに接することができるような、働きやすい職場づくりに取り組みたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小川俊院長 アイクリニック南町田6

特に40歳を過ぎると老眼など目に変化が訪れますから、気になることがあればいつでもご相談ください。見えづらさや目の違和感など、目の不調が続いたら「アイフレイル」のサインかもしれません。また白内障のご相談や、網膜疾患や緑内障などの検査、術後の定期検診も、私の知識と経験を生かして専門的な視点で対応いたします。当院は複数の大学病院と連携し、地域の皆さんにより良い医療を提供できるよう努めています。予約システムの見直しなど環境改善を図りながら、商業施設内という立地を生かし、誰もが利用しやすいクリニックへと成長していきたいと思います。

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