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武田 裕行 院長の独自取材記事

新宿マルイ眼科クリニック

(新宿区/新宿三丁目駅)

最終更新日:2024/12/25

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック main

新宿三丁目駅からすぐの商業施設の5階に、2020年に開業した「新宿マルイ眼科クリニック」。「気になる症状があったらすぐに受診してもらいたい」という武田裕行院長の思いから、土日祝日も含めて午後7時まで診療を行っている。「開業前は基幹病院などで、緑内障の手術や研究を行っていました。緑内障は完治しない疾患ですから、早期発見・早期治療が非常に大切です。だからこそ気軽に行ける場所にクリニックを構えました」と、やわらかい口調で語る武田院長。日々の診療で心がけていることから、緑内障の検査や治療、新たに導入したというアレルギー検査機のことまで、詳しく話を聞いた。

(取材日2024年10月24日)

買い物ついでや通勤帰りに気軽に通える眼科でありたい

とてもアクセスの良い場所にありますね。

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック1

新宿駅からでも徒歩6分ほどの距離で、休診日の火曜日以外は土日祝日も19時まで診療に対応しています。私は緑内障を専門的に勉強し、手術などにもかなり多く携わってきたこともあり、特に緑内障は、早期発見、早期治療が重要だとひしひしと感じています。そのためにも患者さんが通いやすい環境は、とても大切なことだと考えています。診療は19時までなので、学校やお仕事帰りに来られる方や、平日は難しくても土日祝日ならば通院できるという方もいらっしゃいます。また、休日に目の具合が悪くなったり、新宿に買い物に来たけれどどうにも調子が悪くなったりといったこともあるでしょう。そんな時に気軽に、「今のうちに診てもらおうかな」といった感覚で皆さんのお役に立てるのが、当院の魅力の一つではないかと思います。

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

繁華街にあるクリニックのため若い方が比較的多いですが、周辺に勤務されている会社員やご高齢の方など、幅広く来院されています。症状としては、ここ数年は特に、ドライアイや目の疲れといった日常的なお悩みが多いですね。目の疾患は基本的に生命活動に直結するようなものではないのですが、一方で日々の生活の質(QOL)を左右するものが多くあります。最近ですと、パソコンなどの液晶画面を長時間見続けることによって、目だけでなく身体や精神にも症状が出てくるVDT症候群という疾患があります。目をいたわりながら上手に対処できるように、患者さん一人ひとりに適切なアドバイスを行っています。

患者さんと接する際に心がけていることを教えてください。

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック2

当院では問診票を記入いただく段階でスタッフが軽く質問をし、その後の診察でも私が再度問診するようにしています。というのも、やはり言い忘れはあるものなんです。皆さんも診察室を出てから「あ、あのことを先生に言うのを忘れていた!」なんて経験があるのではないでしょうか。もしかしたらその中に治療に関わる重要なヒントがあるかもしれませんから、聞き漏らしがないように努めています。あとは、検査結果などの画像を大きなモニターで患者さんに見てもらい、自分が今どんな疾患を抱え、どのくらい進行しているのか、そのためにどんな治療が必要なのかといったことを、しっかり自覚していただくようにしています。特に緑内障は、日々ご自身で点眼薬をささなければなりません。ですが「なぜ点眼薬を使う必要があるのか」が理解できていないと、点眼をおろそかにしてしまい、その結果緑内障が進行してしまうことにもなりかねないからです。

緑内障は早期発見と治療の継続が大切

緑内障の検査にはどのようなものがありますか?

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック3

基本的に行うのは眼底検査と視野検査です。そこで視神経に所見がある場合は、OCT検査といって、網膜の神経線維層の状態が画像でわかる検査を行います。この検査は近年取り入れられるようになったもので、精度にもこだわっていますし、加えて神経の弱さなどが色によって分けられて画像としてはっきりわかるので、患者さんがご自分の症状を自覚される一助にもなっているように感じています。もちろん治療中の経過観察時に、具体的に説明する際にも大きく役立っています。眼底検査や眼圧検査、OCT検査はほんの数分で終わります。片目ずつ検査する視野検査は20分ほどかかりますが、通常の検査としてはかなり患者さんの負担が少ないものばかりですよ。

緑内障にかかりやすい方の特徴はありますか?

ご家族に緑内障の患者さんがいる方や、近視が強い方はかかりやすい傾向にあります。緑内障はよく「自覚症状がない」といわれますが、視力が悪くなったのと混同されがちなんです。緑内障の場合、真ん中の視野は保たれやすいのですが、視野の外側などのある一部分、つまり視神経が弱くなっているところからだんだんとかすんで見えるようになっていきます。視野に黒い部分ができるなどのはっきりした欠け方ではないので、余計に患者さんは自覚しづらいのが難しい点です。当院では、40歳以上で、特に眼底検査で視神経乳頭陥凹拡大を指摘された方には、こちらから緑内障の検査を受けていただくようお声がけしています。

緑内障の手術はクリニックでも行っているのですか?

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック4

当院では手術は行っていないので、設備がしっかりとした近隣の基幹病院にご紹介しています。私自身、緑内障の研究だけではなく緑内障の手術も数多く経験してきましたが、やはり早期発見・早期治療、そして治療の継続が大切なのだと身にしみて感じています。だからこそ当院では、早期発見につながる「気軽な受診環境」でありたいと思っています。「健康診断で指摘されて」と眼科を受診された患者さんが、検査で緑内障だとわかるケースもあります。いずれにしても、その方のライフスタイルや症状に合わせて選択した点眼薬を処方します。現在の緑内障の治療ガイドラインでは、1日1回の点眼が推奨されていますが、これも患者さんの「治療の続けやすさ」に着目した回数なのだと思います。緑内障は完治しない疾患ですが、進行を遅らせるための点眼薬があり、それによって生涯視力を失わないまま過ごすことも十分望めるようになっています。

「視覚」という「目の命」における身近な専門家として

新しいアレルギー検査機を導入されたそうですが、どのような検査ですか?

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック5

指先に小さな針を刺して1滴だけ採取した血液を検査機にかけることで、41項目のアレルギーが調べられます。30分で結果が出るので、その間に外出してお茶を飲んだり買い物をしたりすることもできます。従来の検査は8項目でしたが、新しい検査機では動物や花粉など吸入系19項目、卵や牛乳、魚介類などの食物系22項目について調べることができます。季節や環境、特定の食べ物などで目がかゆくなったり、くしゃみや鼻水が出たりする方は、調べてみると原因が見つかるかもしれません。原因がわかれば、それに応じて点眼処方だけでなく、内服薬や点鼻液の処方も行っています。

患者さんが安心して治療を続けられるように常に考えているのですね。

これはスタッフも同じなのですが、自分の家族に接するように、常に患者さんと目線を合わせ、思いやりのある治療ができるように心がけています。せっかく当院を選んで来てくださっているのですから、「ここを受診して良かった」と思っていただけるように、笑顔を絶やさず、ホスピタリティーを重んじたクリニックであることをめざしています。「近くだから」「土日でもやっているから」という理由で十分ですから、遠慮なく、本当に気軽に来院していただきたいですね。結果的にそれが早期発見・早期治療につながりますから。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック6

実家が眼鏡店だったことをきっかけに、医師という職業と眼科の領域に興味を持ちました。眼科の医師は「視覚」という「目の命」におけるプロフェッショナルです。目の命に大きく関わる緑内障の治療だけではなく、普段の眼精疲労やドライアイ、花粉症、結膜炎、ものもらい、そしてコンタクトレンズの処方やご相談など、目に関することでしたらどんなことでもご相談ください。わかりやすく丁寧な説明で、皆さんの生活に寄り添った治療を提供していきたいと思っていますので、困ったことがあれば曜日や時間などを気にせず、ぜひ気軽にお越しください。

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