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頭痛から疾患が見つかることも
気になる症状は早めに相談を

たなべ春日野クリニック

(広島市安佐南区/下祇園駅)

最終更新日:2025/05/26

たなべ春日野クリニック 頭痛から疾患が見つかることも 気になる症状は早めに相談を たなべ春日野クリニック 頭痛から疾患が見つかることも 気になる症状は早めに相談を
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広島市安佐南区の春日野団地にある「たなべ春日野クリニック」。2019年に開業し、一般内科から高血圧症や糖尿病などの生活習慣病の治療、脳神経外科まで幅広い医療を提供している。MRIやCTも備え、脳疾患の早期発見をめざし脳ドックも行う。田邉智之(たなべ・ともゆき)院長は脳外科が専門。大学卒業後、広島市立広島市民病院にて救急の現場にも携わり、脳卒中などの脳血管の手術に数多く関わってきた。そんな脳神経外科診療の経験も豊富な田邉院長に、頭痛の種類や予防法、実際に行う治療法についてなどさまざまな視点から話を聞いた。

(取材日2025年2月17日)

ただの頭痛と軽視せず、まずは頭痛の種類の診断が大切。放置しておくと重症化の可能性も

Q頭痛にはどんな種類があるのでしょうか?
A
たなべ春日野クリニック わかりやすく説明してくれる田邉智之院長

▲わかりやすく説明してくれる田邉智之院長

頭痛には大きく分けて2種類あります。1つは、特に別の病気が原因ではなく頭痛そのものが症状となる一次性頭痛。代表的なものに、ガンガン・ズキズキとした痛みが特徴の片頭痛や、頭重感や締めつけるような頭痛が特徴の緊張型頭痛があります。もう1つは二次性頭痛と呼ばれるもので、脳梗塞や脳出血など、何らかの病気が原因で起こる頭痛です。「ただの頭痛」と思っていても、実は重大な病気が隠れていることもあります。特に、急に激しい痛みに襲われたり、いつもと違う頭痛を感じたりした場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。適切な診断を受け、自分の頭痛がどのタイプなのかを知ることが、適切な対処への第一歩になるでしょう。

Q頭痛にはどのような原因がありますか?
A
たなべ春日野クリニック 頭痛にもさまざまな種類がある

▲頭痛にもさまざまな種類がある

悩んでいる人がとても多い頭痛ですが、痛みを感じる原因は実はまだ完全には解明されていないんです。しかし、有力な説として「三叉神経血管説」というものがあります。これは、三叉神経に刺激が入ると血管に炎症が現れ、その血管からさまざまな物質が放出され神経原性炎症が起き、頭痛が出現するという仕組みです。また、病気により引き起こされる二次性頭痛と比べ、一次性頭痛の場合の原因は多岐にわたります。緊張型頭痛は肩凝りや猫背などの姿勢の悪さやストレスが原因で起こります。痛み止めの飲みすぎによって頭痛が引き起こされる薬剤の使用過多による頭痛というのもあるんですよ。

Q市販薬の過度な使用は危険と伺いました。
A
たなべ春日野クリニック 市販の頭痛薬の過度な使用が頭痛の悪化につながることも

▲市販の頭痛薬の過度な使用が頭痛の悪化につながることも

市販の頭痛薬は一時的な痛みを和らげるためには便利ですが、使いすぎるとかえって頭痛が悪化することがあります。月に10~15回以上頻繁に服用している場合は、注意が必要です。薬剤の使用過多による頭痛である薬物乱用頭痛の可能性があるためです。また、特に片頭痛に悩む方は女性に多く、ホルモンバランスの変化も関係していると考えられています。30代から40代の女性は、仕事や家事、育児などで忙しく病院を受診せずに市販の頭痛薬に頼りがちです。しかし飲み続けることで薬が効きにくくなったり、頭痛の頻度が増えたりすることも。頭痛薬にはさまざまな種類があり、自己判断で長期間使い続けると逆効果になることもあります。

Qこちらで行える治療法を教えてください。
A
たなべ春日野クリニック 症状により治療法もさまざま

▲症状により治療法もさまざま

頭痛の治療には、まず頭痛の種類を適切に特定することが重要です。当院では、患者さんの症状をチェックシートで点数化し、それぞれに合った治療法を提案しています。例えば片頭痛で悩む方には、片頭痛の発作を抑えるための専用の薬を処方します。一方で、市販薬の使いすぎによる薬剤の使用過多による頭痛には、現在使用している薬とは異なるタイプの頭痛薬を処方し、徐々に依存状態から抜け出せるよう治療を進めます。最初は薬の有用性が弱いように感じることもありますが、1〜2週間ほどで改善が見込める方がほとんどです。また、肩凝りや姿勢の悪さが原因の頭痛には、生活習慣の改善アドバイスも行っています。

Q頭痛を予防することはできるのでしょうか?
A
たなべ春日野クリニック 「頭痛ダイアリー」が頭痛の予防の第一歩に

▲「頭痛ダイアリー」が頭痛の予防の第一歩に

頭痛を予防するためには、まず自分の頭痛のパターンを知ることが大切です。そのために、当院では「頭痛ダイアリー」をつけることをお勧めしています。頭痛が起こった日の天気や食事内容、ストレスの有無、睡眠時間などを記録することで、どんな時に頭痛が起こりやすいのかが見えてきます。例えば「雨の日に頭が痛くなる」「お酒やコーヒーを飲んだ日に頭痛が出る」「寝不足や寝すぎで痛みが出る」など、原因は人それぞれ異なります。このように、自分の頭痛の傾向を理解し、避けられるものはできるだけ避けることが予防の第一歩です。それでも頭痛の頻度が多く、生活に支障を来す場合は、薬や注射を使って症状の軽減を図る方法もあります。

ドクターからのメッセージ

田邉 智之院長

頭痛は「よくあること」と思われがちですが、日常生活に大きく影響する症状の一つです。頭痛があると外出するのがおっくうになったり、仕事や家事のパフォーマンスが下がったりすることもあります。しかし、適切な治療を受けることでこうした悩みの改善を図り、QOLを向上させることが期待できます。また「ただの頭痛」と思っていても、重大な病気が隠れていることも。特にいつもと違う強い痛みを感じた場合は、放置せずに医師の診察を受けることが大切です。頭痛に悩まされる時間を減らして快適な毎日を送るために、気になることがあれば気軽に相談してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万3000円~

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