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青木 学 院長の独自取材記事

ウェル西新宿デンタルクリニック

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2025/03/11

青木学院長 ウェル西新宿デンタルクリニック main

新宿駅南口より徒歩5分の場所に「ウェル西新宿デンタルクリニック」はある。歯科医院の内装では珍しいスタイリッシュな内装は、院長の青木学(がく)先生の持つ思想、「新しいものを取り入れながら、従来からあるものも大切にする医療」をイメージしている。青木先生は、勤務医時代に恩師から教えられた「歯は体の一部であり、歯科医師は体を診る仕事」という教えを大切に、患者の命を見つめる医療を心がけている。「健康な歯は、健康な表情をつくり、さらに健康な心や身体全体をつくります」と語る青木先生は、誰もが同じような医療を受けられるシステムを作っていきたいと願い、そのための意識を持つようにスタッフや患者とのコミュニケーションを大切にしている。そんな青木先生に診療スタンス、歯科医療にかける想い、今後の展望などを聞いた。

(取材日2025年1月6日)

患者の命や人生にまで影響を及ぼす歯科治療

開院された経緯をお聞かせください。

青木学院長 ウェル西新宿デンタルクリニック1

自由診療だけを手がけている歯科医院に勤務して、日本を代表するような歯科医師を指導していた恩師のもとで修行をさせていただきました。恩師から、歯科医療は歯だけを診るのではなく、体を扱っていく仕事だと教えられ、その教えを残していきたいと感じたのが開院したきっかけです。実家も代々歯科医院をしており、兄が江東区で地域密着型の歯科医院を開院しています。地域に根づいた歯科医院以外にも、当院のような自由診療を扱う歯科医院があってもいいのではと思っています。ゆくゆくは、兄とともにそれぞれが得意とするものを扱いながら、ニーズに合わせて患者さんが行き来できるような歯科医院になれればいいと考えています。紹介や遠方からいらっしゃる患者さんの中間地点としてもアクセスのいい、ターミナルステーションである新宿駅近くを立地として選びました。

先生にとって、歯科治療とはどのようなものでしょうか?

歯科医療は単純に歯を治すだけでなく、その人の命や人生にまで影響を及ぼします。人間は歯がない状態で生まれ、乳歯が生え、やがて永久歯が生えます。人によって差はありますが、老年になると今度は歯が抜けていくんです。これは人の命のサイクルによく似ています。つまり、歯の健康寿命を伸ばすことは、命を伸ばすことにもつながるわけです。「健康な歯は、健康な表情をつくり、さらに健康な心や身体全体をつくる」と私は考えています。なお、治療は対処療法では不十分で、原因を追究する必要があると思っています。そのため、根本的な改善をめざす「原因療法的治療」を行っています。

診療時に気をつけていることはありますか?

青木学院長 ウェル西新宿デンタルクリニック2

最も大切にしているのは、カウンセリングです。診察は、患者さんが診察室に入ってきた時から始まっています。患者さんの歩き方や様子を見て、聞かなくても体の状態がわかることがあります。体を扱うのには責任がありますので、歯科医師は命を扱う仕事だという覚悟を持つようにしています。歯だけを捉えるのは、物を見ているのと同じことです。口は体の一部であることを常に念頭に置き、体全体を診ていかないと、良い診療には結びつかないと思っています。さらに、歯科医療は、症状の改善だけでなく、生きやすさや生きがいに関わることを常に意識して診療にあたっています。

細菌による炎症の抑制を図り、噛む力の強化を

歯科治療は炎症や力のコントロールが重要と伺いました。

青木学院長 ウェル西新宿デンタルクリニック3

口の中には数兆から数十兆の細菌がいるといわれています。虫歯も歯周病も、その細菌による炎症が原因で起こる疾患です。そのため、当院では口腔内の細菌のコントロールを大切にしており、細菌の繁殖が口腔内だけでなく、身体へも影響することを考えた治療を行っています。また、噛む力のバランスも重視しています。噛むという行為を通じて頭蓋骨などに刺激が与えられ、骨が強化されると考えられていることと、噛むというのは筋肉運動であることから、表情や顔回りの骨、姿勢にも影響を及ぼしかねないからです。そのため、痛みの治療だけでなく、正しい噛み合わせも考慮した治療を行っています。

それ以外に、歯の健康を守るために大切なことを教えてください。

細菌のコントロールにおいては、セルフケアとプロによるケアの両方が大切です。そのため、自宅でのケアに加え、歯科医院でプロによるケアを定期的に受けることをお勧めします。虫歯や歯周病が進行すると、口臭が発生しやすくなります。口臭を防ぐためにも、正しいブラッシングが重要です。また、口腔内細菌は全身疾患へ影響を及ぼす可能性があります。そのため、歯科予防は全身疾患の予防の一つと捉えて、取り組んでいただくと良いでしょう。

歯科医師として印象深いエピソードを教えてください。

青木学院長 ウェル西新宿デンタルクリニック4

まだ歯科医師になったばかりの頃、接客のお仕事をされていた患者さんから「後ろを向いている人に話をすること自体が仕事としてナンセンス」だと指摘されたことがあります。治療することばかり考えていて、エプロンやブランケットのかけ方に不信感を抱かれたようです。歯科医師としてのあり方を見直すきっかけになりました。患者さんから感謝の手紙をいただくこともあります。いつも財布に携帯し、ときどき読み返しています。患者さんは治療で痛みを克服され、歯科医師は感謝されることでやりがいを感じる、そこでお互いが幸せになれる瞬間が訪れたら一番うれしく感じます。

誰もが平等に医療を受けられるシステム構築をめざす

医療保険制度への考え方をお聞かせください。

青木学院長 ウェル西新宿デンタルクリニック5

医療保険制度自体は良いことですが、国が決めたシステムの中でやっていくため、自由に診療内容を選ぶことが難しいのも確かです。日本でも歯に対する意識は少しずつ高まってきていますが、欧米に比べればまだ低いと感じています。先進国の中で、日本は医療費にお金をかけていない国だと思います。一般的な歯科医療に対する意識を底上げしないと、今後、医療費削減などの問題も出てくるでしょう。この問題を無視して、本来の健康を考えることはできません。人間は、健康でなければ生きていけません。たった一人では問題解決につなげることはできませんが、一人ひとりが考えていけば大きく変わります。患者さんと一緒にそうした問題についても話し合いながら、取り組んでいこうと思います。

今後の展望をお聞かせください。

自由診療は、高額なものもあります。やりたいけれどできない人も大勢います。できないからやらないのではなく、どんな社会情勢でも、万人が同じような医療を受けられるシステムを構築していく必要があります。一人の力でそのシステムを作ることは難しいことですし、できたとしても受け継ぐ人がいなければ意味がありません。そのためには医療に携わる歯科医師・歯科衛生士・歯科助手・歯科技工士らが皆、同じ感覚にならなければいけないと思います。歯科医院として、どうしたらそうした医療体制にしていけるかを考えていく時です。同じような思想を持っている人を見つけたり、育てたりしていくことから始めようと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

青木学院長 ウェル西新宿デンタルクリニック6

歯科医師として、患者さんに何を伝えていくかをきっちりしなければならないと思っています。歯科医療は、患者さんを健康にしていくことだけで語られてしまうことが多くあります。しかし、人と人が関わりながら、問題に直面した時に、どう治していくかを考えるのが医療そのものだと思います。どの患者さんでも、腕の良い歯科医師や、納得できる相性の良い歯科医師に巡り会いたいと思うはずです。患者の「患」は、串刺しにされた心です。こちらの言葉次第で、その串をもっと刺してしまうか、取り除いてあげられるかは変わっていきます。習得してきた知識や技術は100%出しきりますが、医療は日進月歩で、これからまだまだ学ぶ必要があります。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/2万7500円~6万6000円

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