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三部 俊博 院長の独自取材記事

さんべ歯科クリニック

(岡山市北区/北長瀬駅)

最終更新日:2022/11/15

三部俊博院長 さんべ歯科クリニック main

北長瀬駅から徒歩15分ほどの場所に「さんべ歯科クリニック」はある。院長の三部俊博先生は大学院で予防歯科を専攻し歯学博士の学位を取得した後、歯科医院や保健所に勤務して豊富な臨床経験を積んだ予防歯科のプロフェッショナルだ。2019年に開業した同院は落ち着いた外観で、院内には自然光が差し込む心地良い空間が広がっている。一般歯科をはじめ小児歯科、矯正歯科、訪問歯科など幅広い歯科医療を提供する同院では、持って生まれた歯を大切に守っていく「予防歯科」に注力しており、その重要性を多くの人に知ってもらうべく日々努めている。美容院に通うような日常的な感覚で人々が足を運ぶ歯科医院が目標だと語る三部先生に、予防歯科の意義や同院の診療の特徴について詳しく聞いた。

(取材日2022年9月12日)

早い段階からのケアで未来の健康を守る予防歯科

なぜ予防歯科が重要なのでしょう?

三部俊博院長 さんべ歯科クリニック1

歯の治療と聞くと「削って詰める」イメージがあると思いますが、これは治すというよりも、もともとあった歯を別のものに置き換えている状態です。そんなふうに一度削ってしまった歯はもろくなり再び虫歯を発症するリスクが高まるため、治療後も削って詰めてを繰り返し、最終的に入れ歯になってしまうケースも少なくありません。「なんでもっと早く診察を受けなかったのだろう」と後悔の言葉を口にする患者さまが多いのが現状です。そのような望まない事態を未然に防ぐために、患者さまご自身による毎日のセルフケアや歯科医院での定期検診といった「予防歯科」の取り組みがとても重要なのです。これらを日頃から継続的に行っておけば何らかの問題が生じても早期に発見でき、症状の進行を防ぐことができますからね。

予防歯科と聞くと検査や歯磨きの指導を受けるイメージがあります。

そうですね。当院では現在患者さまに毎回さまざまな歯科衛生士が担当し、クリニック全体でお口のケアを継続的にサポートしています。患者さまに歯磨きの指導を行うのはもちろんですが、それに加えて歯科衛生士による術者磨きも行っている点が当院の特長の一つといえますね。術者磨きでは歯の表面の汚れを取り除くだけではなく、歯ブラシの毛先を歯と歯の間に出し入れする「つまようじ法」を取り入れるなど、歯やお口を元気にするためのブラッシングを行っています。最近では症状を抱えてからの治療ではなく予防を目的として来院される方も増えてきており、患者さまの意識が少しずつ変わってきた表れだと思うとたいへんうれしいですね。

妊婦さんへの予防指導にも取り組まれているとお聞きしました。

三部俊博院長 さんべ歯科クリニック2

はい。妊娠中はホルモンバランスなどの影響で虫歯ができやすくなったり、歯茎から血が出やすく歯周病の原因となります。出産後に治療を受けようとしても育児や家事が忙しくなって、自分のお口の治療に時間を割きにくくなります。現代は共働きのご家庭も多いですから、なおさらですね。ですから比較的時間に余裕のある妊娠中から歯のケアに意識して取り組んでおくことがとても大切なんです。小さな症状でも放置しておくと悪化して処置も大変になってしまいます。ぜひ先送りにして治療となってしまう苦労をせずに、少しでも楽をしてお口の健康を手に入れていただければと思いますね。この時期に身についた意識や習慣は、やがて生まれてくるお子さんのお口のケアにもつながっていきますから。

前向きな気持ちで治療に取り組むためのお手伝いを

小児歯科ではどんなことに気をつけていますか?

三部俊博院長 さんべ歯科クリニック3

できるだけ楽しく通院できるよう、お子さんと丁寧なコミュニケーションを重ねて打ち解けられるように努めています。押さえつけるようなことは極力せずに、治療内容をわかりやすく説明し納得してもらった上で治療を始めるように心がけていますね。また、治療を終えた後はたくさん褒めてあげます。つらい思い出ではなく、達成感を感じて帰ってもらいたいですから。そのような前向きな感覚が、自分で歯を守るんだという予防意識を育むと思いますし、定期的な通院にもつながると思います。幼い頃から虫歯になりにくいお口の環境を整えておけば、大人になっても虫歯になりにくくなります。お子さんの将来の健康のためにも、楽しく通える歯科医院でありたいと思います。

歯科医師を志し、予防歯科に関心を持つことになったきっかけをお聞かせください。

母や祖母の歯を診てくださっていた先生との出会いですね。当時私はまだ小学生でしたが、親身になって治療に取り組んでくださる姿に感銘を受け、子どもながらに憧れや尊敬の念を抱いたんです。それがきっかけとなって、自分も家族や困っている人の歯を治せる歯科医師になりたいと考えるようになりました。大学の歯学部生時代には、予防歯科講座でつまようじ法の簡単な実験をしてみたことがあります。この事がきっかけで大学院も予防歯科講座で研究をして歯学博士を取得し、歯の予防の大切さを強く認識することができましたし、その意義を多くの人たちに広めていければとも強く思うようになりました。

治療中の痛みにも配慮されているんですね。

三部俊博院長 さんべ歯科クリニック4

歯科医院の受診をためらう人は大人でも珍しくありません。抵抗感をもたらす原因の一つは、やはり治療時の痛みに対する恐怖心や苦手意識です。麻酔はこの痛みを和らげるために用いますが、注射の痛みが苦手という方もいらっしゃいます。そこで当院では適宜声がけをしながら、表面麻酔や、麻酔液の注入速度を一定に保つことで痛みの軽減を図る電動式の注射器、極細の注射針を取り入れております。さまざまな工夫を行うことによって麻酔の痛みを最小限に抑えるよう努めていますのでご相談ください。

歯科医療を通して人の健やかな生活を支えていきたい

矯正治療や訪問歯科にも取り組まれていますね。

三部俊博院長 さんべ歯科クリニック5

はい。最近は歯並びを気にされる親御さんも増えてきています。歯並びは見た目だけではなく、むし歯や歯周病、さらには口の機能にも影響があると言われています。当院では、矯正治療は専門性が高い分野なので、担当の歯科医師が月1回ですが診療を行っています。訪問歯科ではご自宅や介護施設などにお伺いし、お口のケアや入れ歯の調整などを行っています。寝たきりになった途端に歯の状態が悪くなってしまう方は多いですが、適切なケアによって食べる意欲や楽しみを増やすお手伝いができたらと思っています。それまで来院いただいていた患者さまが通院できなくなったことを理由に診療を受けられなくなるのは残念なことですから、私から訪問するという形でできるだけ継続的にサポートしてきたいですね。

患者さんと接する上で大切にしていることはどんなことですか?

患者さまの声に誠実に耳を傾けることですね。ご本人がどのようなご希望をお持ちなのか、きちんと理解して尊重することがとても重要だと考えています。ですから当院を開院してからは、できるだけすべての患者さまにさまざまな歯科衛生士と私でお口の様子を確認するようにしています。それが問題の早期発見や見逃し防止の精度を高めることにもつながりますから。

今後のクリニックの展望をお聞かせください。

三部俊博院長 さんべ歯科クリニック6

理容院や美容院は髪が伸びたら切りに行くという、誰にとっても日常的な場所ですよね。それと同じ感覚で歯科医院にも足を運んでいただくのが将来的な目標です。そのためにはご来院の際に予防の重要性をご理解いただき、「悪くなったから通う」のではなく「悪くならないように通う」というイメージを持っていただくのが重要だと思っています。健康というものは本来その人自身でつくっていくもので、私たちはそのお手伝いをするサポーターです。「歯科医療を通して健やかに美しく生きる。その手伝いをするのが歯科医師の使命だ」。これは学生時代の恩師からいただいた言葉で、今も心に残っています。患者さんの人生がより健やかで豊かなものになるよう、歯科医師の一人としてこれからもサポートしていきたいですね。歯やお口のことでお困りのことがある方はもちろん、特に気になる症状がない方もぜひお気軽にご来院いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療
相談料/3300円、検査料・診断料/1万1000円~、2期治療(永久歯交換完了後12歳頃~)/77万円~、来院ごとの調整料・観察料/3300円~

※詳しくはクリニックへお問い合わせください。

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