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赤座 英里子 院長の独自取材記事

新宿西口駅前眼科

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2024/12/09

赤座英里子院長 新宿西口駅前眼科 main

新宿駅西口から徒歩1分。駅の地下街から直結するビル4階に「新宿西口駅前眼科」がある。アクセスの良い同院にはオフィスワーカー、学生、近隣に住む高齢者らさまざまな世代が訪れるが、多くの患者が集まる理由は立地の良さだけではない。赤座英里子院長は、日本眼科学会認定眼科専門医としてさまざまな目の病気を扱ってきたスペシャリスト。放置すると失明に至ることもある眼科疾患をいち早く見つけるため、先進の検査機器をそろえているのはもちろん、土日祝日も休まず診療するなど受診しやすい環境づくりにも積極的に取り組んでいる。今回、赤座院長に同院の特徴や得意とする治療、今後の展望について話を聞いた。

(取材日2018年12月6日/更新日2020年11月17日)

加齢黄斑変性症をはじめ幅広い眼科疾患に対応

眼科の医師をめざされたきっかけは何だったのですか?

赤座英里子院長 新宿西口駅前眼科1

医学部の6年生の時に「エレクティブコース」といって、自分の好きな場所に行って勉強する授業があり、私はシドニーのニューサウスウェールズ大学の眼科を選びました。そこで眼科の手術中、顕微鏡でのぞきながら「目の中というのは繊細でなんて不思議な世界なんだろう」と、心から感動したのです。それからすっかり目の世界の神秘に魅せられ、眼科の道に進みました。日本眼科学会認定眼科専門医の資格も取得しています。この資格は眼科に5年以上勤め、手術の執刀回数や論文執筆などの条件をクリアし、一定期間の講習を受けた医師が受検することができ、取得後も5年ごとに更新を要する資格です。

得意とされる治療を教えてください。

医学部や大学院では加齢黄斑変性症の研究を中心に行っていました。加齢黄斑変性症は、白内障と並んで50代以上の方に多く、名前のとおり加齢によって網膜の中心にある黄斑部に問題が生じ、物が見えにくくなる病気です。当院にも多くの方がご来院され、セカンドオピニオンを求めて来られる方も少なくありませんね。近隣にお住まいの高齢の方の受診も増えました。当院ではOCT(光干渉断層計)という検査機器を導入していて、通常の視野検査ではわからない網膜の状態までしっかりと調べ、診断します。治療が必要な場合は連携先の大学病院に紹介し、治療後は定期的にこちらで経過観察をして病気が進行しないよう注視します。加齢黄斑変性症は10年前と比べると治療法もずいぶん変わってきていますので、新しい治療の知識や技術を導入しているような医療機関で診てもらうことをお勧めします。

加齢黄斑変性症を予防するために気をつけるべきことはありますか?

赤座英里子院長 新宿西口駅前眼科2

症状が悪化する原因の一つは喫煙であることが判明しています。喫煙者は罹患リスクが数倍も高いとされていますから、まずは禁煙することが大切ですね。それから、発症には体の酸化も関係があるといわれているので、抗酸化作用の高い緑黄色野菜を積極的に食べることをお勧めしています。最近、この病気が増えているのは高齢化に加え、食事の欧米化の影響もあるようなのです。当院では診療の際、このような生活指導も取り入れています。

土日祝も診療。受診しやすい環境づくりを推進

新宿にはお勤めの方や学生さんなど、お忙しい患者さんも多く来られると思いますが?

赤座英里子院長 新宿西口駅前眼科3

そうですね。会社員の方や学生さんも毎日たくさん来院されます。「お昼休みに受診したい」や「仕事帰りに寄りたい」という方もかなりいらっしゃるので、当院の午前診療は13時30分まで、午後は19時まで受けつけています。また当日受付のみのインターネット予約では、予約だけでなく待ち人数や待ち時間まで把握することができるので便利ですよ。当院のホームページから見ることができ、混雑状況に応じてちょうど良い時間帯にご来院いただけるので、お忙しい方やお子さま連れの方、密を避けたい方にも良いと思います。視野検査などの精密検査は電話予約のみで受けつけています。よりスムーズに、かついつでも受診していただけるよう、土日祝も診療するなど体制を整えています。

患者さんの主訴はどうですか?

オフィス街でもありますので、急な目の痛みや結膜炎、健康診断の再検査などで来院される方が目立ちますね。近視、遠視、白内障、緑内障の方もとても多いです。ここ数年はパソコンの影響でドライアイや眼精疲労になる方、合わないカラーコンタクトで目を傷める方も増えています。それから季節によっては花粉症でお困りの方の受診もかなり多いです。当院では点眼薬だけでなく、点鼻薬や内服薬、目の周りの腫れを抑える軟膏なども処方しています。毎年中等度以上のアレルギー症状が出る方には、花粉が飛散し始める2週間前から薬を使い始める「初期療法」をお勧めしています。粘膜の状態が落ち着けば症状が楽になるはずです。最近は秋に花粉症を発症する人も増えているので気をつけてください。ご希望に応じて、指の先から少しだけ採血する簡単なアレルギー検査も受けられます。20分くらいで8項目のアレルギーを調べられるので、今後の対策にしてほしいですね。

最近注力されている治療は何ですか?

赤座英里子院長 新宿西口駅前眼科4

中途失明の原因第1位と言われる緑内障の早期発見・治療に力を入れています。緑内障の症状は、視野の一部が雲がかかったように白く欠けるのが特徴ですが、両目で見ているとあまり支障がないので自分では気づきにくいんです。健康診断で異常が見つかって初めてわかったという人が多いのですが、進行すると回復が難しいので早期発見が要となります。当院ではOCTなどを使って初期段階での診断が可能です。ご自身では、片目ずつ目を隠して見えにくい部分はないかどうかチェックしてみるとわかりやすいかと思います。治療法としては、視神経を保護し眼圧を低下するための目薬をさして、定期的に検査しながら進行を防ぐ方法があります。自分は関係ないと思いがちですが、緑内障は身近な病気として誰でもなり得るんですよ。特に親族に緑内障の方がいたり、近視が強かったりする人は気をつけてください。

病気の早期発見・治療を呼びかけ続ける

目の病気は早期発見が大事だと伺いましたが、定期検診の頻度についてアドバイスをお願いします。

赤座英里子院長 新宿西口駅前眼科5

50歳以上の方だと半年から1年に1回は検査しておくと安心です。また若い方でも、最近はコンタクトレンズをインターネットで買う人が多く、眼科で検診を受けない人が増えていることを懸念しています。コンタクトレンズを目に負担がかかる状態で長時間装着していると、角膜新生血管といって、目が濁って視野が低下する状態を引き起こす危険性があります。また巨大乳頭性結膜炎という、まぶたの裏にブツブツができる病気を発症している場合は、すぐにコンタクトレンズの使用を中止しなければなりません。インターネットでコンタクトレンズを買うこと自体、あまりお勧めしませんが、少なくとも3ヵ月に1度は眼科で異常がないかチェックしてほしいですね。他には実際、「緑内障だと思って眼科を受診したら脳腫瘍が見つかった」など、眼科で体の病気が見つかることもあるので、気になったら迷わず相談に来ていただきたいです。

ところで先生は小さい頃、どんなお子さんだったのでしょう?

動物が好きで、ハムスターやネコ、インコ、ザリガニと、いろいろ飼っていました。その頃は獣医師になりたいと思っていたんですよ(笑)。また刺繍など細かいものを作ることや、ピアノを弾くことも大好きでした。手先は器用なほうだったかもしれませんね。今もピアノを弾いたり、読書をしたりするのが良い気分転換になっています。仕事が忙しくてなかなか時間が取れない時もありますが、そんな時は夜、ゆっくりとお風呂に入ったりするだけでもリラックスして気持ちを切り替えられます。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

赤座英里子院長 新宿西口駅前眼科6

なんとなく見えづらい、目が疲れるといった症状だけでも気軽に受診してください。目の病気は早期治療が第一ですから、少しでも異常を感じたらすぐに診させていただきたいのです。はっきりとした症状でなくとも、相談していただけると解決法を提案できることが多いです。当院では患者さんが少しでも院内で気持ちよくお過ごしいただけるように、スタッフ全員が笑顔での対応を心がけています。待ち時間の削減を含め、今後も引き続き受診環境のさらなる改善を図り、新宿の地域医療に貢献できるよう努めていきたいと思っています。

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