池村 光代 院長の独自取材記事
京橋歯科医院
(中央区／京橋駅)
最終更新日：2024/06/10
東京メトロ銀座線・京橋駅から徒歩2分、東京駅八重洲口から徒歩5分。そんな利便性の高い場所にある「京橋歯科医院」は、都会的でスタイリッシュなデザイン性の高い外観が特徴的だ。院長の池村光代先生は患者一人ひとりとの時間を大切にしているという。そのため、診療スペースはすべて個室である。診療やメンテナンスでは患者との会話を大事にしながら、症状や状況に合わせた治療内容を提案。幅広い治療に対応している中でも自由診療を得意とし、「患者の症状に合った、本当に適切な治療」の提供に尽力している。「診療では患者さんとのコミュニケーションから始まります。お互いの人間性を知ることがとても大事なんです」と語る池村院長に、患者への思いを聞いた。
（取材日2023年12月20日）
本当に良いと思う治療を提供するために自由診療に尽力
池村院長は自由診療にこだわりをお持ちだそうですね。自由診療について教えてください。
自由診療とは、保険診療とは違って検査や治療の手順を自由に決めることができる診療のことです。保険診療では、歯科医師法で定められた検査や治療の手順に則って行わなくてはなりません。保険診療で適切な治療を提供できることもありますが、中には難しいケースもあります。例えば虫歯を繰り返す患者さんの治療では、なぜ虫歯を繰り返すのか根本的な原因を探ることが重要です。細菌か咬合力か、調べる必要があります。しかし、保険診療内では調べきれないこともあり、そういう場合に仕方なく、今ある虫歯の治療のみ行うことがあるのです。そして原因が残ったままなので再発につながり抜歯に至る、というのは珍しい話ではありません。原因から改善を図りたいとき、私は保険診療では限界があると感じています。そのため、必要だと判断した際には自由診療の提案を心がけているのです。
自由診療は、どのような手順になるのでしょうか。
当院では、まずは患者さんとコミュニケーションを取ることから始まります。患者さんと話し合いながら、現在の口腔状態の原因を一緒に突き止めていきます。時間は多少かかりますが、話し合うことで何が原因か見えやすいのです。その後は、口腔内の細菌の検査や歯周病組織の検査、咬合の筋肉の触診、エックス線撮影などを実施します。また、目や眉の位置も記録するために顔貌写真も撮影。さまざまな検査で集めた写真や検査結果を患者さんと一緒に見て、原因の把握を行います。そして最適だと思う治療をご提案。患者さんの同意を得たら、治療計画を組んでいきます。当院の自由診療は、治療期間が約1年ほどと長いことが多く、治療後のメンテナンス期間も必ず設けています。患者さんと一生の付き合いになると考えていますから、最初にコミュニケーションを取って、お互いの人間性を知ることを大切にしているのです。
他にも、自由診療で「特急治療」をされているそうですね。
そうですね。当院は東京駅に近いという土地柄、たいへん忙しい患者さんが多いと感じています。少ない回数で治療を終わらせたい、長期出張の期日までに治療したい、といったニーズを抱える患者さんのために、虫歯治療を一度の受診だけで完了をめざす「特急治療」をご用意しました。症状によっては一度での完了が難しく数回通うことをお願いする場合もありますが、大幅な治療時間の短縮を図れます。「短期間で治療を終わらせたい」と考えている方は、ぜひ当院へご相談しに来てください。
予防歯科は患者の行動を変える力があると考える
自由診療は治療だけではなく、予防もあるのでしょうか。
ええ。予防歯科は保険診療でも自由診療でも対応しています。昔と比べて、予防の重要性が患者さんに浸透してきたように感じます。その一方で、「もう1分歯磨きの時間を長くすれば、きれいな状態をめざせるのに」と思う患者さんもまだ多くいらっしゃいます。しかし、その1分を延ばすのは難しいんですよね。そこで当院では、より効率良く予防を行うためのプログラムをご提案しています。患者さん一人ひとりに合った内容を組むことで、虫歯だけではなく歯周病予防につながることも期待できます。口腔状態によって通う頻度が異なりますが、少ない方であれば年1回くらいです。少し手間はかかるものの、効率良く予防がめざせるので、当院では積極的にお勧めしています。
予防歯科への思いについて教えてください。
治療後のメンテナンスのために通っていただくことも大事ですが、そもそもまだ口腔内に違和感を感じていないなど症状がないうちから、ぜひ定期的に通ってもらいたいと考えています。ひと口に予防といっても、虫歯予防と歯周病予防ではやり方が異なります。ですから、ずっと健康な口腔内を保つためには、患者さんの口腔内の状態に合わせた適切な予防をすることが大事です。また、歯科医院での予防に加えてホームケアもとても大切なので、患者さんに適したホームケアの指導を行っていこうと考えています。
こちらの診療体制について教えてください。
歯科医師は私の他に非常勤が1人、歯科衛生士が4人います。その他に歯科助手も数人在籍していますが、患者さん一人ひとりに向き合った丁寧な治療を提供しようと思うと、まだ人数が足りないと感じています。診療はもう1人の歯科医師が保険診療と歯科口腔外科を、自由診療はすべて私が担当しています。
検査結果や資料を用い、わかりやすい説明をめざす
根管治療の自由診療について教えてください。
現在の保険診療では、時間や手段が限られてしまうため時間がたってから再発し、再治療に至ったりするケースが少なくないというのが現状です。そのため、当院では自由診療での根管治療をご提案しています。保険診療と違い、一回の治療に60～90分ほど時間をかけたり、マイクロスコープを活用して精密な治療を行うことができます。時間をしっかりかけられる分、回数も保険診療の半分くらいで済むことが望めるため、お仕事などで忙しく、長期的に歯科医院に通うのが難しい方にもお勧めです。また、根管治療後の歯には神経がないため、自分で歯の異常に気づくのは困難です。治療後は、3ヵ月に1回のペースで歯に異常がないか歯科医師や歯科衛生士がメンテナンスを行うことで、再発防止に努めています。
患者さんと接する上でのこだわりについて教えてください。
治療について説明する際は、必ずその治療のメリット・デメリットの両面をお伝えしています。また患者さんに納得していただくためには、わかりやすい説明が必要です。そのため、検査結果や研究資料、手書きの図を使って説明することが多いですね。歯科医師向けの資料だけでは内容がわかりづらく、患者さんが正しく把握するのは難しいでしょう。ですからその場で図などを書いて、「今こういう状態になっているんですよ」と説明するように心がけているのです。治療の開始は必ず患者さんに納得していただいてからスタートするので、何かわからないことがあれば、遠慮なく聞いてください。
資料を用いながら大事なことを伝えているのですね。
そうですね。ただ、治療で何を優先したいのかを、患者さんご自身が気づいていないときもあります。そのため時には実際にやってみて感じてみていただくことも大事です。当院では、例えば入れ歯を一度口に入れてみて体感していただくことも可能です。その際に少しでも違和感があったら、その感覚が365日続いても大丈夫だろうかと考えていただきやすいでしょう。もし、つらいと思われるなら、インプラント治療など他の選択肢を考えるきっかけになるのではないでしょうか。歯科は治療の選択肢が多く、「良い治療法」は患者さんによって大きく異なります。だからこそ、患者さんに寄り添った説明を心がけ、納得して治療に臨んでいただくことを何より大事にしているのです。些細なことでも、気になることがあれば何でもお聞きください。患者さんにとってベストな治療を提供できるように努めてまります。
自由診療費用の目安
自由診療とは特急治療（虫歯治療）／8万8000円～、予防歯科プログラム／8万8000円～
セラミック インレー／8万8000円、クラウン／11万円
インプラント手術 1本／24万2000円～
骨造成手術／8万8000円、ソケットリフト術／8万8000円、スプリットクレスト術／8万8000円
インプラント上部構造
ジルコニア（1本）／16万5000円、メタルボンド（1本）／16万5000円、貴金属（1本）／13万2000円
