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小見 理恵子 院長の独自取材記事

こみ糖尿病内科

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2019/11/26

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医師になった当初から糖尿病に興味を持ち、湘南鎌倉総合病院では糖尿病内分泌内科部長を務めてきた「こみ糖尿病内科」の小見理恵子院長。病院に通院し続けるのは負担という患者も多いため、もっと身近なクリニックで糖尿病診療を提供したいと開業したという。クリニックには、管理栄養士や療養指導のできる看護師も在籍し、食事や生活の面からも患者をサポートする。多くの患者から「話しやすい」「よく話を聞いてくれる」と親しまれる小見院長。決して意見を押しつけることなく、患者が自ら自覚して治療に取り組むのを優しく見守り、適切な治療に結びつけていく診療姿勢が印象的だ。開業間もないが、糖尿病患者や、不安を抱える人が数多く訪れている。そこで小見院長にクリニックの特徴や診療への思いを聞いた。
(取材日2019年11月11日)

専門的な糖尿病の検査と治療が身近に受けられる内科

まず、こちらのクリニックの特徴を教えてください。

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やはり専門的な糖尿病の診療を中心としていることです。院名も糖尿病内科として専門性がはっきりとわかるようにしました。糖尿病の診断と病状の把握に必要な血糖値や過去1~2ヵ月の血糖値の平均値を表す「ヘモグロビンA1c」を調べる血液検査、腎臓の合併症を調べる尿検査は院内に設備があり、すぐに検査結果がわかるため、その日のうちに治療や対策に結びつけられます。また、管理栄養士と糖尿病の療養指導を学んだ看護師が在籍しており、食事や療養の指導を行います。生活習慣病ではなく、体の免疫システムが関連して膵臓のβ細胞が破壊されることにより起こる1型糖尿病にも対応し、インスリンの自己注射やインスリンポンプによるコントロールも行っています。また高血圧や脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病、バセドウ病、橋本病、下垂体や副腎の病気など内分泌疾患にも対応しています。

糖尿病診療に関わることになった経緯は?

内科の研修医として各診療科をまわっている間に慢性疾患を診たいと考えるようになり、比較的早い時期に糖尿病に興味を持つようになりました。当時はまだ治療薬も限られて合併症が進行する方も多かったので、医師として介入して何とかしたいと思うようになったのです。母校の東京医科大学の関連病院で内科全般を経験したのち、大学に戻って専門的に糖尿病診療に取り組み、研鑽を積みました。その後、出産を経て2009年から湘南鎌倉病院で糖尿病内分泌内科部長として診療に携わっていました。

藤沢で開業したきっかけを教えてください。

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病院での勤務医時代は、ある程度症状が落ち着いたり、教育入院が終わったりすると地域の開業医の先生に紹介することが多く、一人ひとりの患者さんをもっと長く診ていきたいという気持ちが強くなってきました。また、糖尿病を専門とする医師は意外と少なく、病院に通うのは負担、予約がなかなか取れないというような声を聞くことが多く、心苦しく思っていました。そこで、身近なクリニックで、糖尿病診療ができれば、患者さんに長く関わることができ、患者さんも治療が続けやすいのではないかと思うようになりました。藤沢を選んだのは、もともと地元で、湘南鎌倉病院にも近いから。患者さんが来やすいように駅近で、海側に開けている南口側に限定して探して、運良くここが見つかりました。

患者の背景にも注目して、治療の継続を重視

実際に開業していかがですか。

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病院勤務と並行して開業準備をしていたので、打ち合わせも夜でしたし、やらなくてはいけないことが次から次へと出てきて大変でした。それに比べると、今は、自分で考えられる時間もとれて、少し楽になりました。慣れないこともありますし、いろいろ課題も出てきますが、スタッフと相談しながら楽しく進められています。患者さんは、勤務医時代に見ていた方、この近隣の方が中心で、年齢は60代70代の方が多く、また80代で元気に歩いて来られる方もいらっしゃいます。

診療の上で大切にしていることを教えてください。

患者さんの話をよく聞くことですね。診療室に入室された時の雰囲気をよく観察すること、最近の話題を必ずお聞きすることを心がけています。生活習慣病である糖尿病の原因は、運動不足や栄養の偏った食事、不規則な食生活などですから、患者さんの背景や生活スタイルをお聞きすることがとても重要なのです。血糖値が悪くなった時は「どうして悪くなったのでしょうね」とソフトにお聞きして、何を改善すればいいのか、一緒に考えるようにしています。糖尿病では、とにかく治療の継続が重要ですから、悪い点ばかり指摘して患者さんのやる気を削がず、良い点を見つけるように心がけています。「検査結果が悪そうだから不安」「緊張して眠れなかった」と受診をためらう方も少なくないので、かかりやすい雰囲気をつくり、次につなげていきたいと思っています。

治療を続けることが重要なのですね。

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糖尿病では、特に初期のうちは自覚症状がないので、診断されても治療を継続していくことが難しいものなのです。自覚症状がなくても、高血糖状態が続くと血管の合併症である動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞も起きやすくなりますし、糖尿病性網膜症や、人工透析にもつながる腎症(腎臓疾患)、神経障害などが起き、生活の質の低下や命に関わることもあります。ですから、とにかく治療を続けられるように、通院しやすい環境づくりや患者さんの治療に対する意欲を持続させることが私たちの役割だと考えています。スタッフにも、状況に応じて受付から出て患者さんに声をかけたりしてほしいと伝えています。

「ここに来て良かった」と思えるクリニックをめざして

患者さんとの印象的なエピソードを教えてください。

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そろそろ薬物治療を始めるべき状態になったが、食事療法と運動療法でもう少し頑張りたいと言われていた方がいらっしゃいました。あるとき、やはりこのまま頑張りたいと言われて、いったん診察室を出ていかれたのに、戻って来られて「今日から薬を飲みます」と言ってくださったのです。患者さん自身が病気を理解し、納得されたことがよく伝わってきて、無理やり勧めるのではなく待っていて良かったと実感しました。

ところで、先生のプライベートについても少し教えてください。

もともと建築士になりたかったのですが、母に医師がいいのではないかと勧められて、また親類にいた小児科の先生の印象も良かったので方向転換しました。もっとも勧めた張本人の母は覚えてないというのですが(笑)。中学生と就学前の子どもがいて、休みの日は基本的に、下の子に合わせたお出かけです。まだ自分の趣味などの時間は持てませんね。でも、若い患者さんへの対応などでは、子育て経験も役に立っているかなと思います。

これからの展望をお聞かせください。

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糖尿病を中心に内分泌疾患を含めて、「今までかかりづらい」と思っていた方にまず来ていただいて、「これなら治療を続けられそう」「ここに来て良かった」と思っていただけるクリニックになりたいと思っています。藤沢エリアは人口も増え、糖尿病の方も多いと感じるので、そうした方をサポートしていきたいと思います。また、より専門的な治療が必要な場合の病診連携や、糖尿病網膜症などを診ていただくために眼科との診診連携も強めていきたいと思っています。そのためにも「糖尿病連携手帳」を活用したいですね。これは多様な記録やデータがまとめられるので、眼科受診や教育入院時の連携にも便利ですし、旅行先や災害時にも役立ちますので広く知っていただきたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

糖尿病は、喉の渇き、体重減少、多飲多尿などの症状が出ることもありますが、初期のうちはほとんど自覚症状がない病気です。しかし放っておくと重大な合併症を引き起こすこともありますから、検査を受けていない方は医療機関を受診して状態を把握してください。特に血縁者に糖尿病の人がいる場合はぜひ検査を受けてください。検査結果が心配なければ安心でき、問題がわかれば対策も立てられます。当院では専門的な糖尿病治療を身近なクリニックで受けられるようにすることをめざしています。管理栄養士や糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師による指導も受けられます。まずは受診して自分の状態を把握し、糖尿病に対する正しい知識を持っていただきたいですね。また高血圧症や脂質異常症などの生活習慣病、1型糖尿病、内分泌疾患、内科全般にも対応していますから、気になることがある方はぜひご相談ください。

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