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栗村 雄一郎 院長の独自取材記事

こうよう泌尿器科クリニック

(苫小牧市/苫小牧駅)

最終更新日:2021/10/12

栗村雄一郎院長 こうよう泌尿器科クリニック main

JR室蘭本線の苫小牧駅から車で約10分。糸井東大通沿いに立つのが「こうよう泌尿器科クリニック」だ。院長の栗村雄一郎先生は、泌尿器科分野の奥深さに魅力を感じ、泌尿器科の医師に。道内の総合病院などで研鑽を積み、2019年春に同院を開院した。泌尿器科では人によって痛みや恥ずかしさを伴う検査や治療が多いことから、プライバシーと患者の気持ちに十分配慮した診療を心がける。「患者さんに喜んでもらえることが何よりもうれしい」と話す栗村院長。その言葉や笑顔から、日々患者と病気に真摯に向き合い、地域の人たちのために診療に取り組む様子が伝わってくる。開院の経緯、診療や患者に対する思いなどについて、栗村院長にじっくりと聞いた。

(取材日2021年4月21日)

頻尿や尿漏れ、前立腺肥大症、過活動膀胱などに対応

開院の地にこの場所を選んだ理由をお聞かせください。

栗村雄一郎院長 こうよう泌尿器科クリニック1

僕は札幌医科大学を卒業後、同大学附属病院、王子総合病院など道内のいろいろな地域で診療してきました。その中で苫小牧は温暖で過ごしやすく生活環境も良く、ここに永住したいと思って開院の地に選びました。この辺りは泌尿器科があまり多くないんです。それまでは遠くの病院まで行かれていた方や泌尿器科には行っていっていなかったという方が多かったようなのですが、当院が開院してからは、「近所だから」と歩いて来られたり、「今まで泌尿器科に行けなかったけれども、やっと来ることができました」と受診されたりと、多くの方にお越しいただいています。治療を受けたい方が気軽に受診できるようになったようで、こちらに開院して良かったと思っています。

患者さんはどのような方が多いですか。

お近くにお住まいの高齢者の方が中心ですね。遠くからだと白老や登別から来られる方もいらっしゃいます。泌尿器科というと男性が多いというイメージがあるかもしれませんが、女性の患者さんも少なくありません。当院には男女とも来られますが、女性のほうがやや多い印象がありますね。ですから、男性はもちろん、女性も遠慮なくお越しいただければと思います。

主にどういった病気・症状を診ていらっしゃるのでしょうか。

栗村雄一郎院長 こうよう泌尿器科クリニック2

大きく分けると、排尿に関するトラブルと泌尿器科腫瘍、おしっこの通り道や性器に関する病気になります。排尿に関するトラブルというのは、主に頻尿や尿漏れですね。泌尿器科腫瘍は、前立腺がんや膀胱がんなど。おしっこの通り道や性器に関する病気は、尿路結石や膀胱炎などです。このうち多いのは、頻尿と尿漏れのお悩みですね。尿に関するトラブルの原因は男女で異なり、男性の場合は前立腺が関係することが多いので、前立腺肥大症や前立腺がんなどがないかをまず確認します。女性の場合は、過活動膀胱が原因になっていることが多いですね。前立腺のトラブルや過活動膀胱については、さまざまな啓発活動によって認知度が高まっているようで、「自分は過活動膀胱なんじゃないか」と疑って受診される方が多く、僕が医師になったばかりの頃より増えている気がしますね。

プライバシーに配慮し、わかりやすい説明を心がける

頻尿や尿漏れは日常生活に大きな影響が出ますよね。

栗村雄一郎院長 こうよう泌尿器科クリニック3

おしっこが近いと、必然的にトイレに行く回数が増えてトイレのことばかり気になったり、外出するのもおっくうになったりしがちです。夜間にトイレに行く回数が増えると熟睡しにくいですから、日中眠気に襲われたり倦怠感を覚えたりと、日常生活に支障が出ることもあります。おしっこの悩みは基本的には生命に直結するものではありませんが、生活の質につながる問題なんですね。ご高齢の方の場合には、介護をするご家族など周りの方にも関係してきます。そういった皆さんが日々快適に過ごせるように、できるだけ症状を改善して差し上げたいと思っています。

泌尿器科で治療を受けるとなると、抵抗がある方が多いのではないかと思うのですが。

そうですね。恥ずかしさから受診をためらわれる方もおられますし、実際に来院される方はかなりの覚悟を持って来られていると思いますので、治療を受けやすい環境づくりやプライバシーについてはきちんと配慮しています。受付で細かい症状を話しづらいという場合は、その旨をお伝えください。診察室内で詳しくお伺いします。診察室はプライバシーに配慮した造りになっていますので、安心してなんでもお話しいただければと思います。痛みや恥ずかしさを伴うような検査や治療は必要最小限にとどめて、さらに患者さんの了解を頂いてから行うことにしていますので、この点もご心配なさらないでください。

診療するときに心がけているのはどんなことですか。

栗村雄一郎院長 こうよう泌尿器科クリニック4

患者さんの立場に立って、わかりやすく説明することですね。医療は複雑で難しい部分があり、治療方法や治療薬もたくさんあります。なぜ症状が出ているのか、どんな治療を受けているのか、どういうお薬を飲んでいるのかなどについて、患者さんが理解できないまま治療が進んでいるケースも少なくないようです。ですから、病気や検査、治療方法については、簡単な言葉でできるだけわかりやすくご説明するように心がけています。そして、患者さんは悩んで困って来られているわけですから、その思いをきちんと理解し、患者さんの立場になって考えるようにということは常々スタッフにも話していますね。「どのような治療を行うことが患者さんにとって一番幸せなのか」をしっかり考えて、患者さんと病気に対して真摯に向き合っていきたいと思っています。

患者の喜びがやりがい。まずは相談してもらいたい

医師をめざしたきっかけと泌尿器科を選んだ理由を教えてください。

栗村雄一郎院長 こうよう泌尿器科クリニック5

僕は小さい頃、3世代家族で、祖父母と両親と一緒に住んでいたんです。間近で祖父母の体調が優れない様子も見ていて、成長するにつれてお年寄りを治療できるようになれたらいいなと思うようになり、医学の道を選びました。泌尿器科に進んだのは、奥が深い学問だと感じたからです。学生時代は手術をするのが好きで、初めは外科か整形外科を専門にしようと思っていました。でも、泌尿器科はどんどん新しい情報や技術が入ってくるため、いつまでたっても勉強が終わらず、それはそれで大変なのですが、だからこそ面白いと思ったのです。その思いは今も変わらず、日々精進しながら診療に取り組んでいます。

医師としてやりがいを感じるのはどんなときですか。

やはり患者さんに喜んでいただけたときが一番うれしいものですね。排尿トラブルを抱えている方は、誰にも言えず1人で悩んで、恥ずかしい気持ちもありながら、それでも治療に来られていることも多い。生活習慣の指導やお薬などさまざまなアプローチで改善をめざしていきますが、次に来られたときに良い報告が聞けると、疲れも吹っ飛びます。それはどの診療科でもうれしいものだと思いますが、受診のハードルが高い泌尿器科だからこそ特にうれしく感じるのでしょうね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

栗村雄一郎院長 こうよう泌尿器科クリニック6

開院して3年がたち、多くの方に来ていただいていますが、頻尿や尿漏れなどの悩みがあるにもかかわらず、泌尿器科に足が向かない、恥ずかしくて行きづらいという方もまだおられると思います。当院では、患者さんのお話にしっかり耳を傾け、お一人お一人に合わせた解決策を提案させていただきますので、お悩みの症状があればぜひお気軽にいらしてください。

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