子どもの矯正にも向く
マウスピース型装置を用いた矯正
新宿スワン歯科・矯正歯科
(新宿区/新宿駅)
最終更新日:2025/05/14


- 自由診療
歯列矯正の中で、マウスピース型装置を用いた矯正を希望する人は増えている。矯正装置が目立たないことや取り外しできることから、従来のワイヤーとブラケットを使った矯正よりも取り組みやすいイメージがあり、子どもの矯正においてもマウスピース型装置を用いた矯正を行いたいという保護者も多いようだ。そこで、小児矯正、成人矯正のどちらに対してもマウスピース型装置を用いた矯正を多く手がける「新宿スワン歯科・矯正歯科」杉原彩子院長に取材を行った。杉原院長はもともとインプラント治療の専門家だが、歯を失うそもそもの原因に、歯並びや噛み合わせの問題があることから、矯正への取り組みを始めたという。マウスピース型装置を用いた矯正のメリットやデメリット、日常的に気をつけたいことなど、ぜひ、参考にしてほしい。
(取材日2025年4月18日)
目次
子どもの矯正にも向くマウスピース型装置を用いた矯正。決められた時間、正しく装置を装着することが大切
- Q マウスピース型装置を用いた矯正の特徴を教えてください。
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A
▲丁寧なカウンセリングで一人ひとりの悩みに合わせたプランを提案
マウスピース型装置を用いた矯正のメリットは、目立たないこと、痛みが少ないこと、通院回数が少ないこと、食事や歯磨きの時は取り外しができることなどです。ただし、自分できちんと装着することが大切です。また、過蓋咬合といわれる噛み合わせが深い場合など不向きな症状もあります。逆に、噛んでも上下の前歯が合わない開咬の場合には、ワイヤーを使った矯正より、マウスピース型装置を用いた矯正が向きます。当院では、マウスピース型装置を用いた矯正、ワイヤーを使った矯正のどちらにも対応できますので、患者さんの症状や生活スタイルなどを考慮しながら選択します。症状によっては両方を組み合わせる矯正をご提案します。
- Qカウンセリングではどのようなことを聞くのでしょうか?
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A
▲温かみある照明とソファーでリラックスできる待合室
まず、どこを一番治したいか、それ以外に気になるところがあるかということ、歯ぎしりや食いしばりの有無ですね。また「歯並びだけでなく、実は顎が張っているところも気になる」など顔立ちの悩みや、もしかしたらここを悩んでいるのではないかというところも聞き出します。そして、患者さんの姿勢や呼吸の仕方などから、患者さん自身が気づいていない問題についても指摘します。例えば、口腔機能に問題があって、よくむせるというような方には、それを改善するためのトレーニングをアドバイスすることもあります。当院で矯正を受けなくても、患者さんの今後の健康に役立つカウンセリングとなるように心がけています。
- Q矯正中の痛みについて教えてください。
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A
▲メリット、デメリットを丁寧に説明する
痛みに関する悩みには、2つのタイプがあります。まず1つは、40代、50代で、若い頃にワイヤーとブラケットによる矯正を受けたことがある方は、マウスピース型装置を用いた矯正を受けると、以前のような痛みを感じず、矯正が正しく行われているのかどうか不安という場合です。ワイヤー矯正に比べると歯にかかる力が弱いため、痛みが少ないと思います。2つ目はお子さんや若い方で初めて矯正を受ける方の場合の痛みです。マウスピース型装置を用いた矯正でも、最初は少し痛みを感じるかもしれません。ただし、かなり弱い痛みなので、数日で気にならなくなると思います。
- Q矯正の流れや期間について教えてください。
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A
▲納得して治療を受け入れてもらえるような診療を行う杉原院長
まず、カウンセリングを行い、患者さんに合った適切な矯正方法を説明します。矯正を受けることになったら、口腔内の写真撮影や歯型の採取、エックス線検査などの精密検査を行います。その後、矯正のシミュレーションを行い、矯正計画を作成します。矯正が始まったら、透明なマウスピース型装置を1週間ごとに取り替えながら装着します。通院頻度は、4〜6週間に1回が目安。期間は症状によって異なりますが、約1年から2年です。矯正の終了後は保定装置を装着して後戻りを防ぎ、矯正して整えた位置に安定するよう歯を固定します。その後は、3〜4ヵ月に1回通院して、噛み合わせを確認します。
- Q矯正中の日常生活の中で気をつけることはありますか?
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A
▲治療だけではなく、その後のケアも大切にしている
装着時間が短かったり正しく装着できてなかったりすると、予定通り進まず期間が長引く場合がありますので、歯科医師の指示をしっかり守って装着することが大切です。1日20時間以上装着してほしいですね。また、歯ぎしりや食いしばりがある、装着したまま食事をする、無理に外す、取り外した時の保管方法が正しくないなどの場合は、マウスピース型装置が割れるリスクがありますので、注意が必要です。破損した場合は矯正を中断することになりますので、すぐに歯科医師に連絡して指示を受けてほしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、小児のマウスピース型装置を用いた矯正/33万円~、ワイヤー矯正/小児:66万円~、成人:71万5000円~、インプラント治療/27万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。