石川 仁美 院長の独自取材記事
ザ・ホワイトデンタルクリニック 船橋院
(船橋市/京成船橋駅)
最終更新日:2025/03/06

JR中央・総武線の船橋駅から徒歩約7分、京成船橋駅からは徒歩約5分。本町1丁目交差点近くのビル7階にあるのが「ザ・ホワイトデンタルクリニック 船橋院」だ。自由診療のみ対応しているクリニックで、歯科恐怖症によって治療を受けられずにいる人やできるだけ少ない回数で治療を受けたい人など、自由診療の利点を生かした歯科医療を提供している。2024年10月に院長に就任した石川仁美先生は、口腔外科や麻酔について専門的に研鑽を重ねてきており、それらの経験を生かしながら日々患者と向き合っている。「カウンセリングでは歯科治療が苦手となった原因や、全身疾患、服薬状況などについて丁寧に聞き取り、より安心して治療を受けていただけるよう努めています」と優しい笑顔で話す。同院の特徴や自由診療の利点などについて聞いた。
(取材日2025年2月6日 )
自由診療の利点を生かして歯科治療が苦手な人に対応
院長に就任された経緯について教えてください。

当院のグループは全国8ヵ所に開業しており、以前、私は大阪院に勤務していました。船橋院の前院長が退職なさるということで、船橋院のお話をいただき2024年10月から院長に就任いたしました。もともと当グループならではの診療スタイルが気に入っていましたので、船橋でもこのスタイルをより多くの方に広げていければと思っています。私は滋賀県出身で関西の人間なので、船橋に来てみますとやはり関西とは少し雰囲気が違うなと感じています。でも船橋もとてもすてきな街ですので、これからより多くの方に当院を知っていただきたいと思っています。
その診療スタイルについてお聞かせください。
当院では歯科治療を諦めてしまった人や、ご自身の歯の状態に絶望してしまった人などが安心して治療を受けられるよう、さまざまな配慮をしています。歯科治療を諦めてしまう原因はいろいろです。例えば、小さい頃に歯科治療で怖い思いや痛い経験をして、それがトラウマになっている方、あるいは嘔吐反射が強くて治療を受けられないという方もおられます。治療を受けずにいる間に虫歯が進行して、すべての歯がボロボロになってしまったという例も少なくありません。そのような方々には静脈内鎮静法を使った治療を行っています。眠っている間に治療を行うなど、個々の患者さんに応じて「これなら治療を受けられる」という方法を提案しています。診療はすべて自由診療での対応です。保険診療ですと、1回の治療時間が短く何回も通院する必要がありますが、自由診療なら1回の時間を長くして歯科治療を行えますので、通院回数も少なくて済みます。
実際、どのような患者さんが多いのでしょうか。

歯科治療が怖くて通院できずに虫歯が進行してしまったという方が来られています。かなり重症化している方も多いです。最近では虫歯が減ってきているといわれていますが、まだまだ虫歯で困っている方はいらっしゃいます。嘔吐反射が強くて治療が受けられず困っていたという方も来られます。患者さんは、インターネットの動画共有サービスやSNSを見て、「ここなら治療を受けられそう」と思って来られる方が多いようです。ほかには矯正など審美面で相談に来る方も多いですね。最近は男性で審美面の相談に来る方が増えています。年齢的には20代から40代くらいが中心ですね。
仮歯の形をより美しく整えることに注力
院内の造りや設備ではどのような工夫をしているのですか?

診療室は隣の音や会話が気にならないよう完全個室にしています。1回の治療でいろいろな処置を行いますので、それだけ使用する機器も多く、各個室は広いスペースを取っています。奥の個室は窓も大きく明るくて開放感がある造りです。歯科用CTや口腔内スキャナーなどの検査機器も充実しています。口腔内スキャナーは、従来のような印象材を使わずに型採りができ、口腔内の様子も3次元画像で確認できます。また、静脈内鎮静法を用いる時は、歯科麻酔を専門とする歯科医師が全身モニターで心拍や呼吸など全身管理をしっかり行っています。
診療の際、どのようなことを大切にしていますか?
治療に集中すると黙ってしまいがちですが、それですと患者さんも不安になると思います。ですので、できるだけお声がけするようにしています。私自身も歯科治療を受けることがありますが、その時、声をかけられると安心できますから。治療の前後には、模型を使ったり、検査画像や手鏡などで口腔内を見ていただいたりしながら治療内容についてお話ししています。初診のカウンセリングでは、歯科治療がトラウマになった経緯についても丁寧にお聞きしています。治療の時の音なのか、痛みなのか、以前怒られたことがあるからなのか、あるいは男性が怖いのか。歯科治療に恐怖感を抱くようになったその原因をお聞きして、それらを避けながら治療を進める方法を模索します。
力を入れている治療や、今後力を入れていきたい治療があればお聞かせください。

当院では虫歯治療などで歯を削った後、すぐに仮歯を入れるのですが、その仮歯の形を患者さんのご要望に合わせて、より美しく整えることに力を入れています。私自身、歯の形を整えるのが得意で、とても好きなんです。特に前歯は、人それぞれの好みがあります。丸みを帯びた形が好きな方もいれば、角張った形が好みの方もおられます。医学的な観点や噛み合わせのバランスから理想とされる形はありますが、できるだけ患者さんのご要望に沿うよう調整しながら作っています。大学病院では口腔外科を専門としてきましたので、今後はインプラント治療にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。インプラント治療では、コンピューターによるガイドシステムなども導入していて、正確性・安全性を重視した治療に努めています。
眠っている間に治療を行うという選択肢を知ってほしい
先生が歯科医師をめざしたきっかけについて教えてください。

父が製薬会社に勤めていましたので、将来は医療関係に進みたいと思っていました。大学受験の時になって、医師、歯科医師、薬剤師、どの道に進もうかあらためて考えたところ、小学生の時に矯正治療を受けたこともあり、歯科医師が一番身近に感じました。自分が経験しているだけに、矯正を希望される患者さんの気持ちはとてもよくわかりますし、治療がとてもつらかった記憶があるので、できるだけつらい思いをしなくて済むように配慮しています。歯科医師になってからは、大学病院で歯科口腔外科を専門的に学びました。口腔がんの治療に関心があったからです。歯科口腔外科では麻酔について勉強する機会もあり、その時、麻酔にも深い興味が湧いて専門的に学びました。今、診察時に全身疾患の状態や内服薬についてしっかりと確認し、麻酔のメリットについて的確に説明できるのも、当時の経験が役に立っていると思います。
ところで、プライベートはどのように過ごしていますか?
大学時代に友人たちとバンドを組んでいて、今も年に数回、ライブを行っています。ジャズ系のバンドで、私はピアノを担当しています。ピアノは3歳からずっと続けていて、大学でジャズ研究会に入ったのをきっかけにジャズを弾くようになりました。お休みの日は、ピアノの練習をしていることが多いですね。あとは好きなジャズピアニストの音楽を聴いたりしています。
最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

歯科医院に行くのは誰しも嫌なことだろうと思います。ましてや歯科治療に対して強い恐怖感をお持ちの方は、もっと行きたくないとお思いでしょう。当院では、そのような方でも安心して治療を受けていただけるよう、眠っている間に行う歯科治療にも力を入れて取り組んでいます。このことを多くの方に知っていただき、当院の診療を通じて「歯科治療は決して怖いものではない」と思っていただけたら、そして歯科医療を身近に感じていただけたら、とてもうれしいです。私は船橋院に来てまだ間もないですが、これから地域の方々により広く親しんでいただけるよう努めてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とは静脈内鎮静法(1回)/5万5000円、インプラント治療/39万6000円~、歯列矯正/110万円~、虫歯治療/セラミックインレー:6万6000円~、オールセラミッククラウン:13万2000円~、ジルコニアクラウン:8万8000円~
※症例により異なりますので、ご相談ください。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。