今井 孝紀 院長の独自取材記事
鴻池ファミリー歯科
(東大阪市/鴻池新田駅)
最終更新日:2026/07/14
学研都市線鴻池新田駅から徒歩2分の「鴻池ファミリー歯科」は、2012年の開業以来、予防歯科を柱に地域に根差してきた歯科医院だ。2025年にその志を受け継いで院長となった今井孝紀先生は、総合治療から予防歯科まで幅広く研鑽を重ねてきた。「健康のランドマーク的な立ち位置に立ちたい」と穏やかに語る先生が見据えるのは、親世代から子どもたちへと健康意識をつなぎ、3世代が安心して通える歯科医院の姿だ。唾液検査を取り入れ、一人ひとりのリスクを踏まえた治療計画で悪くなりにくい状態をめざしていく。バリアフリー対応で落ち着いた雰囲気の院内も魅力だ。温かな語り口の今井院長に、診療への思いや今後の展望を聞いた。
(取材日2026年6月24日)
予防歯科の志を胸に、3世代が頼れる歯科医院へ
歯科医師を志されたきっかけと、これまでの歩みを教えてください。

父親が歯科医師で、家と歯科医院がつながった住居で育ちました。毎日のように働く父の姿を間近に見て、いい仕事なんだろうなと感じたのが歯科医師を志した原点です。大学卒業後は複数の歯科医院で幅広く研鑽を積みました。まず根管治療や外科治療の基礎を学び、次の歯科医院では顎や歯肉を含めた全体のバランスを考える精密な総合治療を約6年かけて習得しました。大きな転機となったのは、先輩のもとで出合った予防歯科の考え方です。治療はどれだけ精密に行っても修理であり、健康な体に勝るものはない。だからこそ、そもそも健康であることをめざそうという教えに共感しました。その後も堺市で自ら責任を持って実践を重ね、2025年に当院の院長を引き継ぎました。
地域の方々に、どのような医療を届けていきたいとお考えですか?
当院は2012年に開業し、前の院長先生も予防歯科に力を入れてこられました。その志を引き継ぎながら、私がめざしているのは鴻池新田で「健康のランドマーク」のような存在になることです。歯の健康といえば鴻池ファミリー歯科と言っていただけるようになりたいですね。この地域はファミリー層も多く、ご高齢の方もいらっしゃいます。まずは親御さんの健康から、それが家族を通じてお子さんの健康につながる。親世代から子どもたちへ健康意識を浸透させながら、3世代で安心して通える歯科医院にしていきたいと考えています。まだまだ届けきれていない部分もありますが、それは伸びしろだと捉えています。気づいてもらうためにやれることはたくさんあると日々感じています。
院内の雰囲気や、お子さんへの対応で心がけていることはありますか?

親御さんの治療中にスタッフがお子さんを見守れる体制を整えていますので、小さなお子さん連れでも気兼ねなく通っていただけると思います。おもちゃやシールなども用意していて、歯医者を嫌いにならないような工夫は日々続けているところです。私自身、お子さんと話すときは自分がそれ以上の子どもになるくらいの気持ちで接しています。とにかくたくさんしゃべって、楽しい雰囲気をつくることが一番大事だと思うんです。院内はバリアフリー対応で、診療室はユニットごとに壁で区切ってプライバシーにも配慮しています。完全個室の治療室やカウンセリングルームもありますので、落ち着いた環境で診療を受けていただけるのではないかと思います。
原因を見極め、「悪くなりにくい状態」をめざす
初めて来院された方は、どのような流れで診療を受けるのですか?

どのようなお悩みで来院された場合も、まず唾液検査などで悪くなってしまった原因を探るところから始めます。虫歯や歯周病のリスクは一人ひとり異なりますので、その方固有のリスクをしっかり見極めることが大切です。リスクと口腔内の状況を踏まえ、患者さんの価値観や生活背景、どうなりたいかというご希望も伺いながら、おおよそ3パターンの治療計画をご提案しています。ご自身で納得して選んでいただくことを大切にしています。めざしているのは、原因を根本から取り除いて「悪くなりにくい状態」をつくること。病気にならないのが最も大事だという考えが、私の診療の根底にあります。最初は丁寧にお時間を頂きますが、しっかり受けていただければ、お口の中で大きく困らない状態へ導いていけると考えています。
患者さんとの向き合い方で、大切にされていることはありますか?
予防を実現するには、患者さんご自身の行動変容が欠かせません。歯科医院に毎日通えるわけではありませんから、日々の健康習慣をご自身で変えていくことが大切です。ただ、健康は当たり前すぎてその大切さには気づきにくいもの。行動を変えるには、まず頭の中でふに落ちることが必要だと考えています。そのために、口腔内の写真など目で見てわかる資料をお見せしながら、なぜこうなったのか、どうすれば良くなるのかを丁寧にお伝えしています。お話しする際はまず聞くことが基本です。これまでのことを否定することは絶対にせず、「こういう方法がありますが、お話ししていいですか」と確認してからご提案しています。患者さんに「健康でありたい」と感じてもらうこと、それが説明を大切にしている理由です。
治療面で、特に力を入れている分野を教えてください。

力を入れているのは保存治療、つまり歯を残すための治療です。根管治療や、歯を削る量を抑えた修復、歯周病で失われた組織の再生を促す治療などに取り組んでいます。残せる限りはご自身の歯を残すのが基本方針ですが、残すことがかえってお口全体に負担となる場合にはインプラント治療もご提案しています。また、歯をより良い状態で長く保つために、素材の耐久性や適合性を踏まえた自由診療の選択肢もお伝えしています。長い目で見て患者さんに合う方法を一緒に考えていきたいですね。設備面では、私が導入した唾液検査のキットも活用しており、今後はマイクロスコープも取り入れて、より精密な治療環境をめざしていきたいと考えています。
子どもの頃の「土台づくり」が生涯の健康を支える
今後、さらに力を入れていきたい分野はありますか?

今後は小児矯正に力を入れていきたいと考えており、私自身も現在学んでいるところです。きれいな骨格や歯列をつくるための土台づくりは、子どもの頃に始まりその時期に行うことが大切です。幼少期に良い健康習慣と整った歯列の準備ができれば、悪くなりにくい状態を築くことにつながりますし、子どもの頃の習慣は大人になっても続くものです。早い段階で良い習慣を身につけることが生涯の健康につながると考えています。スタッフもチームで対応できるよう、口腔機能のトレーニングや食育について学んでおり、舌の位置や噛む習慣、食生活の改善指導などにすでに対応できる体制です。お子さんだけでなく保護者の方への教育も含めて取り組んでいます。
スタッフの皆さんについても伺えますか?
当院のスタッフは、患者さんに寄り添った対応をしてくれる人が多いですね。「自分が患者だったらこうしてほしい」という気持ちで向き合ってくれていて、ビジネスライクではないんです。患者さん目線の率直な意見もたくさんくれるので、私自身もちゃんとしなければと日々鼓舞されています。患者さんに対して本気で向き合ってくれていると感じますし、その姿勢が当院の温かい雰囲気にもつながっていると思います。コミュニケーションは双方向で、朝礼やミーティングを頻繁に行い、私からの発信もスタッフからの提案も活発です。自発的に声を上げてくれる土壌ができていて、一緒により良い診療をめざしていける心強い存在ですね。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

お子さんにはきれいな歯列とカリエスフリー(虫歯のない状態)の実現を、大人の方にはメンテナンスの継続を目標に掲げています。当院から歯を抜く方を一人でも減らし、ご自身の歯でおいしく食べられる当たり前の健康を守れる歯科医院にしたいですね。患者さんにもスタッフにも「ここにいてよかった」と感じてもらえる場所をめざしています。歯科医院は怖い、面倒だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。けれど、今ある健康を守るために何ができるか、私たちがお伝えします。悪くなった部分はしっかり治療しますので、まず一歩踏み出してみてください。通うのが嫌にならないよう努めていますので、そこから長くいい関係を築いていきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~、セラミックインレー/5万5000円~、セラミッククラウン/9万9000~、小児矯正/40万1800円~、GBR(骨誘導再生)法/11万円、唾液検査/5500円

