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名倉 義人 院長の独自取材記事

医療法人社団新拓会 新宿ホームクリニック

(新宿区/四谷三丁目駅)

最終更新日:2020/09/11

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四谷4丁目交差点そばのビル1階にあるのが「新宿ホームクリニック」だ。ここは、名倉義人院長が患者一人ひとりの気持ちに寄り添った医療を提供したいと、2019年に開業。名倉院長は、名古屋市立大学医学部を卒業後、救急医療に従事。その後、整形外科の医師としての経験を積んできている。脳出血や脳梗塞など重篤な疾患で搬送される患者を数多く診てきた体験から、そうならないための予防が重要と、同クリニックでは生活習慣病の管理に注力。また、より身近にかかれるよう、救急夜間往診やオンライン診療にも対応。時代のニーズに即したさまざまな新しい取り組みを行っている名倉院長に話を聞いた。
(取材日2020年7月14日)

外来診療、オンライン診療、夜間救急往診を柱に診療

クリニックの特徴についてお聞かせください。

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当クリニックは外来、オンライン診療、夜間救急往診を柱に診療をしています。外来では、内科と整形外科を標榜していますが、総合診療の観点から基本的にはどのような症状でも診ています。私は長く救急医療に従事してきており、救急ではどんな状態でも診療しなくてはなりません。また、4年近く整形外科での経験がありますので、ここでは、内科から外科まで幅広く診察しています。患者さんの中には、症状はあるけれど、どこの科を受診すればいいかわからないということも多いでしょう。ですので、まず当院で診察し、もしもほかの科での受診が必要であれば、適切な医療機関へ紹介するなど、患者さんにとって最良の医療への道標を示すことをめざしています。

外来ではどのような患者さんが多いのですか。

内科では風邪や発熱などの一般的な内科疾患や生活習慣病など、外科では腰痛、肩こりなどで受診する方が多いですね。患者さんは30代40代と比較的若い世代が中心です。予防医療にも力を入れていて、ちょうどこの年代から生活習慣病に注意していただきたいですね。救急時代の経験から、三次救急の対象となるような重度の疾患を未然に防ぐことがいかに大切か痛感しています。若い方の脳出血や脳梗塞は見ているだけでもつらいものがありますが、定期健診の結果を放置せずにきちんとコントロールしておけば防げたケースも少なくないと思うのです。ですので、当クリニックでは、その方の生活環境に即した適切な具体的目標を設け、前向きに生活習慣病の治療を続けられるよう工夫しています。また、仕事で忙しい方でも定期的に通院していただけるよう、受診や通院のハードルを下げるための取り組みを行っています。

その一つがオンライン診療ですね。

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はい。直接クリニックに来院されなくても手軽に診療を受けられますので、受診へのハードルが低くなると思います。私は医療の本質は患者さんの不安を取り除くことだと考えています。特に、ウィズコロナの時代では、さまざまな不安を抱えることも多いでしょう。オンライン診療ではできることは限られますが、さまざまなアドバイスができますし、診療自体が一つの治療になるのではないかと考えています。ただ、オンライン診療を受けた際「次は対面診療をしてください」と言われたら、確実に対面診療を受けるようお願いしたいですね。採血などの検査による精密な診査・診断が必要な場合や、薬の作用の確認が必要な場合もあります。処方した薬ですべてが治るわけではありませんし、加療が必要な場合はそのタイミングも重要です。オンライン診療は確かに手軽ですが、「薬だけもらえればいい」とは考えないよう注意していただきたいですね。

「医は仁術」の精神を大切に、患者に寄り添う医療を

夜間の救急往診はどんな理由で行おうと思ったのですか。

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救急車の稼働率が増加して社会問題化している中、軽症で救急搬送されるケースがとても多いのです。医療者側は、一刻一秒でも早く命を救うために救急車による搬送が必要と考えますが、患者さん側は、もちろん緊急の場合もありますが、病院へ行く移動手段がないから救急車を利用するケースも多く見受けられます。介護タクシーもありますが24時間サービスしているところは少なく、そもそもその存在はあまり周知されていないでしょう。それで救急車で搬送されたものの症状は軽く、簡単な処置ですぐに帰れる。しかし、移動手段がないから帰れない、外来の待合室で朝まで待つといったこともあるのです。本来、救急車を使うべき時と使わなくていい時との隔たりがあり、それを何とか解決したいと考えたとき、医師が自宅に伺って救急往診をすればよいと考えたのです。

どのような医療体制で夜間往診しているのですか。

看護師と一緒に往診し、その日の夜、一晩過ごせるための救急処置を行っています。救急往診は、翌日、日中に外来受診するまでのつなぎという位置づけです。救急往診した後は、その患者さんのかかりつけのクリニックや病院に紹介状を書いて治療を引き継いでもらっています。また、これまでまったく福祉サービスを受けられていない患者さんなどは、救急往診をきっかけに訪問診療につながるケースもあります。

診療の際、どんなことを心がけていますか。

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患者さんの気持ちに寄り添い、不安や悩み、ご要望などをきめ細かにくみ取りながら治療を進めることです。「医は仁術」という古くからの格言がありますが、まさにその精神を大切にしています。教科書的な医療がすべて正しいとは限りませんし、そこに信頼がないと意味をなさないこともあります。患者さんへの対応力や話す力もとても重要だと感じています。それは、救急医療から学んだことで、救急現場を離れてから改めて気づきました。救急の場では、治療行為を進めるために、患者さんやご家族に症状や治療方法を説明し同意を得るわけですが、一刻一秒を争う現場では、スピーディーにわかりやすく、かつショックを与えないようにお伝えしなくてはなりません。こうした環境に身を置いたことで、患者さんやご家族の立場になって話す力が自然と培われてきたのだと思います。

健康であることは幸せなことで大切な財産

医師をめざされたきっかけを教えてください。

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医師の道を決めたのは高校生の頃です。この年代、誰もが一度はそうするように将来の進路について真剣に考えてみたことがあったんです。それまでは、いい大学に入り、いい会社に就職できればいいかなと、ぼんやりと考えていたのですが、将来のビジョンがまったく描けていないことに気づいたのです。意に沿わない仕事に就いた自分の姿を想像してみたものの、「自分でなければできない仕事じゃない」「自分はいてもいなくてもいいんじゃないか」。そう思うと、とても悲しい気分になったのです。その時、ふと思いました。医者になって、患者さんの命を救ったり、誰かの人生に影響を与えたりすることができれば、世のため、人のために役立つことができる。そして自分がこの世に生まれてきた価値を証明できるのではないかと。それほどポジティブな理由ではありませんが、これが医師をめざしたきっかけです。

救命救急を専門に選ばれた理由についてはいかがでしょう。

学生時代から整形外科に興味を持っていたのですが、医療の道を志したときの初心に立ち戻り、世のため人のために最も貢献できる診療科目は何かと考えました。そこで、現代の日本の医療で立ち遅れている分野、深刻な医師不足に陥っている分野について調べたところ、その代表的なものが救命救急だったのです。救命救急は当直回数が多く、ワークライフバランスを取るのが過酷な現場といわれていたこともあり、医師の人数がまったく足りていませんでしたから。ほかにも、厳しい世界にあえて飛び込むことで、自分の実力を鍛え上げたいと思ったこと。特定の診療科や診療領域にとらわれることなく、幅広い知識を身につけることで、いかなる状況でも冷静に対応できるようになりたいという思いもありました。

今、その思いが具現化されていますね。最後に今後の展望をお願いいたします。

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これからも的確な診断を行えるよう、向上心を持って幅広く勉強していきたいと思います。医療は患者さんの不安を取り除いて幸せになっていただくことが一番の目的だと思います。同じ志のもと、一緒に診療してくれる若い医師が集まってくれればいいなと願っています。今、日本人の平均寿命と健康寿命との差はかなり大きいですが、これからは最期までいかに健康にその人らしく生きていくかが重要な時代です。健康であることは幸せなことで大切な財産。健康貯金をして、生き生きとした生活を送っていただく、私はそのためのお手伝いをさせていただきたいと思っています。

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