大木 良蔵 院長の独自取材記事
目白駅前歯科医院
(豊島区/目白駅)
最終更新日:2023/04/18

JR山手線目白駅から徒歩3分という至便な立地にある「目白駅前歯科医院」。中に入ると待合室から診察室まで、白を基調とした清潔感にあふれる空間が広がっている。同院は2019年に開業後、2023年1月より現在の場所に移転してきた。院長の大木良蔵先生は大学院で麻酔学を専攻したという経歴の持ち主。その時の学びからクリニック内の感染対策には特に力を入れており、先進の機器も設備している。また複数の医師が勤務してチームで歯科医療にあたっており、各々の専門性を生かして、さまざまな患者に対応している。「地域の患者ファーストでありたい」と言う大木院長に、移転して新しくなったクリニックでの診療と、今後の展望などについて聞いた。
(取材日2023年3月23日)
患者とディスカッションして治療方針を決めたい
目白で2019年に開業されて、2023年に移転されたのですね。どのような患者さんが多いですか。

住宅地が近いので、家族連れや高齢の方が多いですね。メインの患者さんは主婦の方々で、子育てが終わって少しゆとりのある方が多いため、審美面に配慮した治療を行いたいという方が多いです。また、駅に近く土日も診療していますので、サラリーマンの方も多いですね。そういった方々は「忙しいのでとにかくスピーディーに治療してほしい」というニーズが多いです。継続して通っていただいている患者さんもかなり多いです。私は目白地区の地域医療に貢献したいという思いが強くあります。今は成人の患者さんが多いですが、今後小児の予防歯科を専門とする歯科医師とも連携していく予定ですので、お子さんにも多く来ていただきたいですね。
やりがいを感じるのはどんな時ですか?
例えば、患者さんが歯並びなどの見た目をきれいにしたいと思っても、実際には包括治療というか、矯正や歯周外科などもいろいろ取り入れて全部の歯を治療することが必要になってくることがあります。そういった治療を経て、大きな歯科トラブルもなく継続してメンテナンスに来ていただいている状態が続いたら、うれしく思いますね。
高齢の患者さんに対して気をつけていることはありますか。

やはり基礎疾患があるかどうかですね。高血圧や糖尿病、狭心症などがないか、それによってできる治療も変わってきます。後でもお話ししますが、麻酔投与にも慎重にならなければなりません。問診票でしっかりお尋ねもしますが、基本は観察です。クリニックまで歩いて来られるので足腰に問題はないかとか、しっかり噛めて食事が取れているか、食事が取れていても歯を使わず丸飲みしていないかどうか、などです。患者さんの生活背景も含めて診ていきたいと考えています。
患者さんとコミュニケーションを取る上で気をつけていることはありますか。
気をつけている、というか当然のことになりますが、普通に困っていることなどを私に包み隠さず話してもらうようにすることです。昔は医療者の言ったとおりトップダウン的に治療を進めていたかもしれません。時代も変わりましたから、患者さんとディスカッションをしつつ、わからないことはインフォームドコンセントもきっちり行って、私たち医療者にお任せではなく、患者さん自分自身でも治療方針を決定してもらいたいというのがありますね。
チーム医療でさまざまな治療に対応
クリニックには複数の歯科医師の先生がおられるのですね。

はい。チーム医療というのを意識しています。私の専門外の歯科医療に関して、根管治療やインプラント治療専門の歯科医師をお招きして一緒に診てもらっています。またクリニック内だけではなく、近隣のクリニックなどで当院では行っていない外科治療を行っている先生に患者さんを積極的に紹介するなど、いわゆる地域連携も大切にしています。私も含めて、クリニックの歯科医師が専門外の先生とお付き合いすることで自分たちも学びを深められるよう、お互い日々研鑽していきたいとも考えています。また、地域医療という点でも患者さんに有用なことだと思っています。
そのほかのスタッフの方にはどのようなことを求めておられますか。
指示待ちでなく、自分で考えて動いてほしいということですね。スタッフには私にもどんどん意見を言ってもらって、業務改善につなげていきたいと考えています。とは言うものの、スタッフに私が助けられている部分も多いと思います。クリニックのスタッフには、患者さんとコミュニケーションを取るのがうまい歯科衛生士も多く、まるで友人に接するように楽しく患者さんと会話しているスタッフもいます。歯科衛生士は患者さんと接する時間が長いですから、クリーニング中などで得た患者さんの歯の状況を私にフィードバックしてもらうようにしています。
クリニックではスタッフの皆さんと朝礼を毎日行っているそうですね。

はい。2019年に開業してからずっと行っています。朝礼を行うことで、毎朝スタッフが仕事モードに切り替えやすいのではないかと考えています。朝礼では、SNSなどを使って、診療内容の申し送りや新しい業務改善マニュアルができた時などの情報共有などを行っていますね。今後はカンファレンスなども行って、患者さんの症例について検討会などもしてスタッフの学びの場にもしていきたいと考えています。そういったふうにスタッフ間の連携をより密にやっていきたいと思っています。
地域の患者ファーストのクリニックに
大木院長は大学院で麻酔学を専攻されていたそうですね。

はい。全身麻酔から静脈内鎮静、麻酔中の全身管理など、幅広く学びました。麻酔学は医学に近い領域であるため、医師の先生にもさまざまな教えを受けて知見が広くなりましたね。先ほども言いましたが、当院には高齢の患者さんが多く来院されるため、麻酔投与には慎重な対応が必要です。ですから麻酔学の知識は結果的に現在にも生きています。そのほか、医師の先生の医局運営などから、クリニックのマネジメントなどを学んだ部分もあります。
2019年に開業されたクリニックを2023年に移転されましたが、理由は何だったのでしょうか。
以前あったクリニックではマイクロスコープの導入や、口腔外バキュームを全部の診療台に設置するなど行いたかったのですが手狭で難しかったこともあり、移転に至りました。設備の中で口腔外バキュームは特にクリニックとしては高機能のものを導入しています。治療中に口から出る血や歯の削りかすといった飛沫を吸い込み、飛沫感染防止に役立てています。感染管理は以前から重視していたのですが、麻酔学では手術室の滅菌についてなどを重点的に学びますので、その時の知識がやはり役に立っているのではないでしょうか。もともと自分自身がきれい好きというのもありますが(笑)。
最後に、大木院長の今後の展望を教えてください。

当院は移転したばかりですが、方針や患者さんへの想いは何一つ変わっておりません。これからも初心を忘れずに地域の患者さんの健康のお手伝いをしていけたらと考えています。また今後は先進の設備を生かした治療や、地域の方に向けての訪問診療なども含めて地域内でのサービスをさらに拡充して、より地域医療に貢献していきたいという思いもあります。これからも地域の患者さんファーストでやっていきたいと考えていますので、何か歯でお悩みのことがあればぜひ頼ってきていただけたらと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/58万5000円~、矯正治療/66万円~