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河村 俊紀 院長の独自取材記事

河村歯科 分院

(さいたま市北区/北大宮駅)

最終更新日:2022/11/28

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北大宮駅より徒歩9分。長年さいたま市北区の地域医療を担ってきた「河村歯科医院」の分院として2017年に誕生した「河村歯科 分院」。まるでカフェのような雰囲気で、良い意味で歯科医院らしくない造りとなっている。インテリア好きでセンスの良い河村俊紀院長は、やわらかな物腰と丁寧な対応で、患者の希望を優先しながら自身の技術を発揮。患者のより良い人生を考えた歯科治療を提案、実践している。私生活ではまだ小さな自分の子どもの世話を積極的に行う“良きパパ”でもある河村院長に、クリニックの診療内容についてさまざまな話を聞いた。

(取材日2022年8月19日)

長く通う場所だからこそ、居心地の良い環境づくりを

素敵な雰囲気のクリニックですね。

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ここは父が開業している「河村歯科医院」の分院という位置づけで2017年に開業しました。予防にしても、治療にしても、治療後のメンテナンスにしても、お口の健康を維持するためには定期的に歯科医院に通院する必要があります。私たちと患者さんは長いお付き合いになりますから、少しでも患者さんたちに通っていただきやすい環境をつくろうと思ったんです。めざしたのは、医療機関としての清潔感は保ちつつ、あの独特の緊張感、威圧感を感じさせない、良い意味で歯科医院らしくない歯科医院。もともとインテリア好きということもあって、院内の雰囲気づくりには自分なりにこだわり、照明は間接照明、内装材はナチュラルウッドをメインにしました。開業後も、季節ごとのデコレーションを考えたり、自分でドライフラワーも作ってみたり、楽しみながら工夫しています。

治療の際はカウンセリングで患者の要望を丁寧にお聞きになっているそうですね。

例えば歯を失った時に、入れ歯が適する場合もあれば、インプラントが最適と考えられる場合もあります。中にはお勧めしたい治療法が複数ある場合もありますし、治療法は患者さんごとに違います。患者さんの希望によってめざすゴールも異なりますから、患者さんのお考えやご要望を丁寧にお伺いすることも大切です。ですから、当院では治療を始める前のカウンセリングを重視し、説明の時間を長めにとっています。治療計画と適した治療方法を詳細に説明し、お互いに理解し合った上で治療方法を選択していただき治療を開始するようにしています。

お互いに理解し合うことも大切なのですね。

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患者さんの中にはご自分のお口の健康にあまり関心がない方もいらっしゃいます。しかし、ご自身のお口の中に関心を持ってもらうことがお口の健康維持には大切なので、そのための努力は惜しみません。私自身、歯科医師になってたくさんの経験を重ねてきましたが、臨床経験を積み重ねてみると、口の中も最終的なゴールがあると思うようになりました。ゴールに向かって治療を進め最後は口の中を完成させていく。それは「物作り」に近いような感覚がありますね。患者さんにも、ゴールが何通りかあるときには、どこに向かって治療をしましょうか、という提案をします。そして治療方法が決まったら、患者さんと一緒にそのゴールに向かって治療を進めていきます。

歯科治療が患者の人生を左右することも

治療の際に心がけていることはありますか?

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悪いところだけを治すという部分的な治療ではなく、口の中をトータルで治療する「一口腔一単位」の治療を行っています。口元にコンプレックスを持っている人は少なくありません。口元の印象を良くすることで、その人の人生そのものが変化することだってあるわけですから、その影響を考えると歯科医師というのは責任が大きい仕事だと思っています。私のモットーは「機能的で見た目にも美しく」。美しさだけを追求するのではなく、噛むという機能を追究していくと、結果的に審美性も高まると考えています。最終的には噛めることが一番重要ですからね。またお口全体のバランスも大切です。お口の中のバランスが悪くどこかに大きな負担がかかってしまうと、その部分が虫歯や歯周病になったり、歯が割れてしまったりすることもありますから、全体的な力のバランスも考えた治療が大切なんです。時には矯正も含めて提案させていただくこともあります。

治療の際のこだわりは?

実は入れ歯などを扱う補綴の分野を学んだ者としてのこだわりはたくさんあります。一部を紹介すると、かぶせ物を作るときには歯の形を写し取る「型採り」。多くの場合型採りは歯茎から上の部分のみを行いますが、当院では「歯肉圧排(しにくあっぱい)」といって歯と歯茎の間に糸状のものを入れ、型採りを行っています。これは、歯と歯茎の境目を明確にすることで、精度の高いかぶせ物をめざす方法で、かぶせ物の耐久性やフィット感にも影響してきますので、こだわっている部分ですね。ほかにも材料や加工、治療段階などこだわりポイントはたくさんあります。その一つ一つは小さなこだわりかもしれませんが、総合すると使い心地の良い、患者さんの人生を楽しくしてくれるものができあがるんです。

治療はもちろん、説明や衛生管理など、さまざまなシーンで先進の設備を活用されているそうですね。

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歯科用CTや口腔内カメラ、口腔外バキュームなど、こちらも患者さんが少しでも快適に診療を受けていただけるよう整えました。診察台の前のモニターは、患者さんに実際にご自分の口の中をよく見て理解していただきたいので大きいものを用意し、丁寧な説明を心がけています。また口腔内カメラなどで治療前、治療中、治療後など随時お口の中を撮影し、どのような治療を行って、どのような結果になったかを目で見てわかりやすいようにしています。歯科用CTでの撮影も、患部の様子が確認しやすく、治療にも説明にも役立っています。衛生面では世界でも厳しいとされる欧州基準をクリアしたクラスBの滅菌機器も導入し、患者さんが安心して治療が受けられる環境を整えています。

予防とメンテナンスの意識も広めたい

補綴を専門に学ぼうと思われた理由は何ですか?

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もともと細かい作業が好きだったこともあり、補綴には興味がありました。歯科医師になりたての頃は訪問診療に行くことが多かったんですが、ほとんどが入れ歯の治療でした。入れ歯の治療は本当に患者さんの反応がわかりやすく、うまくいけば喜んでもらえるし、具合が悪いと噛めないので患者さんが苦しんでいる姿を目の当たりにすることになります。その時に入れ歯治療の醍醐味を知り、それからは総入れ歯を中心にさまざまな知識と技術を学びました。開業してからは、この地域の特性もありますし、父が40年この地で歯科医院をやってきたので年配の患者さんが多く、入れ歯の症例も多いので入れ歯を勉強してきて良かったと思っています。

院長としてスタッフにお願いしていることはありますか?

当院には、私が何か言わなくても進んで患者さんを思いやる行動ができる、優秀なスタッフたちがそろっています。冷房で少し肌寒いと感じている患者さんがいればすぐに気づいて膝掛けをお貸ししたり、足がお悪い方にはエントランスから診察室までつき添ったり、バスの時間まで間があればお声がけして待合スペースで待っていただいたり、そんなちょっとした気配りができるスタッフですので安心して任せています。何かあれば気軽にお声がけください。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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今まで歯科医院は、「歯が悪くなってから行く所」という考え方が一般的だったと思います。今でこそ「予防」という考えが広がりつつありますが、それでも痛いとかかぶせ物が外れたとか、何かトラブルがないとなかなか歯科医院には来ていただけないのが現状です。定期的に歯科医院へ行くことで、軽度な状態で疾患を発見できますし、治療が終わった後のメンテナンスが行き届くと、その後大きなトラブルも起きにくいなど、結果的に大きな治療をしなくて済むことにもつながります。歯科治療に終わりはありません。治療終了が新たなスタートと考えていただければうれしいです。私は治療後、患者さんが笑顔でお帰りになることを最終目標にしています。病院に来られるということは、何か困ったことがあるということ。患者さんには、問題を解決して笑顔でお帰りになっていただきたいと心から願っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療44万円~、小児矯正/33万円~、成人矯正/77万円~、精密入れ歯治療/16万5000円〜、セラミックによる修復治療/6万500円~

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