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樋口 智章 院長の独自取材記事

ひぐち内科クリニック

(大和市/中央林間駅)

最終更新日:2020/07/08

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「自分も、誰かの大切な人を助けたい」。幼い頃、喘息に苦しむ弟を救ってくれた医師の姿に心動かされた少年はそう誓い、自らも医師を志した。その純粋な出発点こそ、長く急性期病院で勤務した樋口智章院長が「ひぐち内科クリニック」を開業した一番の理由だという。「一刻を争う場面では、手術が命を救います。その一方で、手術後の合併症に苦しんだり、入院で気力と体力が衰えたりして、思い描いていた人生がままならなくなる患者さんも少なくありません。患者さんを真に助けるには、命だけでなく暮らしも守ることが重要。そのためには、もっと近くで、もっと早くから患者さんに寄り添ってリスクコントロールする必要があると思ったのです」と話す樋口先生に、めざす開業医の姿や診療のモットーについて聞いた。
(取材日2020年6月17日)

世代を問わず、気軽に相談できるクリニックに

長く急性期病院にいらしたと伺いました。

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循環器内科の医師として18年間急性期病院に勤務していました。帰宅後に現場に駆けつけることも多々あって、当時は本当に忙しかったですね。そんな中、ICUに1週間泊まり込んでようやく自宅へ戻った瞬間、急に涙があふれてきたんです。手術で救われる人もいる一方、その人自身で選択できない状況下での手術で合併症を起こしたり、急に心身が衰えたりする人をたくさん見てきて、患者主体の医療とは何かという疑問を感じ始めていたこともあって、感情が堰を切ったという感じでしたね。それをきっかけに、「ここからは、患者さんにも自分にも無理のない医療を追求しよう」と思ったんです。早くから患者さんに寄り添ってリスクコントロールすることができれば、苦しい治療や手術をしなくて済むはず。病気を治すだけでなく、病気にならない体づくりに患者さんと取り組んでいけたらと思っています。

今、患者さんの近くで診療をするようになって、いかがですか。

重い喘息で吸引が欠かせない弟を見て育ち、その弟を助けてくれた先生のようになりたいと思ったことがこの道に進むきっかけでした。幸い、弟は元気に成長して看護師になり、今では言語聴覚士としてリハビリテーション専門病院で働いています。弟のように、命だけでなくその先の暮らしまで守っていくには、身近な開業医の存在が欠かせません。これまでと違って、自分ですべて決めなければならないという点で責任は重くなりましたが、「やりたいことをやれる」「患者さんの希望に答えてあげられる」という自由度の高さがうれしいですね。実は、ネット予約システムやクレジットカードでの支払いなど、患者さんのご要望を受けてスタートしたサービスは多いんですよ。ビタミン注射やプラセンタ注射も、「先生にやってもらえないか」という相談を受けて勉強しました。すべての期待に応えるのは難しくても、できる限りのことはしていきたいですね。

地域に住む人にとって、なんでも相談できる先生の存在は心強いですね。

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そう思っていただけたらうれしいです。クリニックをデザインするときも、以前の病院で診ていた患者さんが引き続き通われることを想像して動線を考える一方、初めての方が気軽に入って声をかけられる雰囲気づくりにこだわりました。些細なことでも、遠慮なく相談していただきたいですね。受診される患者さんの層は高齢の方が中心ですが、最近では患者さんのお子さん、お孫さんなども増えてきました。中央林間というエリアは、代々この土地に住み続けている地主さんもいれば、都心までのアクセスの良さを気に入って移り住んできた若い世代も多くいる土地なんですよ。世代を問わず、体に関する不安や悩みがあれば「あそこに行ってみよう」と思い出してもらえるクリニックでありたいです。

病気を治すだけでなく病気にならないための診療に注力

こちらでは、どのような診療が受けられるのでしょう。

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内科では、風邪をひいた、肺炎ぎみだといった急性期の診療のほか、予防接種や健康診断などを行います。循環器内科では、生活習慣病をコントロールして、大病を引き起こさないよう予防するための診療が中心ですね。不整脈、狭心症、心筋梗塞後の虚血性心疾患、心臓弁膜症、心不全といった心臓病の診察・検査・治療、ならびにより専門性の高い治療ができる病院への紹介も行っています。中でも力を入れているのは、日本人の主要な死因といわれる心筋梗塞と脳梗塞の予防ですね。この2つは、早期にリスクを発見して適切に対処すれば、発症せずに済む病気です。健康な状態で長く人生を謳歌していただくために、定期的なエコー検査などもお勧めしています。

受けられる検査と、検査でわかることについても教えていただけますか。

積極的に行っているのは、被ばくがなく行えるエコー検査です。エコー検査には、頸動脈エコー、心エコー、腹部エコーがあります。頸動脈エコーでは血管の詰まり、心エコーでは心臓の動きや肥大の有無、腹部エコーでは肝胆膵、腎臓の働きなどを診て、さまざまな病気につながるリスク要因を発見できます。メリットとしては、「すぐ検査できて、目で見てわかる」ことが大きいですね。ただ「食生活を変えてください」「薬を飲んでください」「定期的に通院してください」とお伝えするだけでは、自分の体の中で起きていることが実感できず、治療の必要性を感じられない方もいらっしゃるでしょう。その点、検査結果をお見せしながらご説明すると、治療に前向きになってくださる方が多いと感じます。このほか、血管年齢の測定や、日常生活の中での心臓の動きを把握できるホルター型の24時間心電図なども用意しています。

訪問診療も始められたとか。

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以前勤めていた病院で訪問診療の経験があり、地域にニーズがあることもわかっていました。いずれは取り組むことになるだろうと思っていたのですが、コロナ禍で通院できなくなった方から「先生に診てもらいたい、来てもらえないか」とお願いがあって……。急遽、前倒しで2020年6月からスタートしました。基本的には休診日にしている水曜日の午前中と、診療の合間の休み時間などを利用して患者さんのお宅を回る形ですね。まだ人数は限られていますが、皆さん喜んでくださっています。コロナ禍が落ち着いた後も、高齢の方が熱中症の危険にさらされるような暑い日や、通院を迷う寒い日など、安全性に配慮しながら健康を管理する手段として訪問診療は続けていきたいと思っています。

患者が「納得して受けられる治療」を追求

診療のモットーを教えてください。

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開院するとき、ホームページに「納得できる治療を提供します」という一文を掲げています。若い頃を振り返ると、処置をして助けることを重視するあまり、医師としてこうしたい、ああしたいという自分の気持ちが先走る場面が多くありました。しかし、それでは患者さんの気持ちが置き去りになってしまいます。私たちにできるのは、丁寧な検査と説明で状況を把握していただき、患者さんの希望をかなえる方法を検討して選択肢を示すこと。その上で、治療をするかどうかを含めて、患者さん自身に納得できる選択肢を選んでもらうことが何より重要だと思っています。どんなときも問診を疎かにせず、患者さんの声にしっかり耳を傾けることを心がけたいですね。

プライベートはどのようにお過ごしですか。

急性期病院から開業医へと仕事の場を移したもう1つの理由が、家族の存在でした。結婚して、子どもが生まれたことで、医師である以前に妻の夫であり子どもの父であるという自分の存在価値に改めて気づいたのです。ですから、休診日はできるだけ家族と一緒に過ごしていますよ。3人の子どもが小さい頃は、せめて日曜日は妻がのんびりできるようにと、よく私と子どもたちだけで出かけていました。子どもの友達のパパ同士でサークルをつくって、イベントを企画したりもしましたね。今、長男は進学で寮に入ったので近くにはいませんが、次男と長女にはできるだけちょっかいを出して、コミュニケーションをとるようにしています。

最後に、読者の方にメッセージをお願いいたします。

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中央林間は、駅周辺だけでもたくさんのクリニックがあります。何を基準にクリニックを選べば良いのか、悩む方も多いでしょう。そんなときは、お気に入りのお店を探すときのように、気軽に入って声をかけてみてください。何科を受診すべきかわからないという方でも構いません。もちろん、当院だけですべての分野を担うことはできませんが、症状をお伺いし、必要であれば検査をして、適切な医療機関へつなぐことも重要な役割だと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ビタミン注射/2000円、プラセンタ注射/2500円

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