審美面に配慮した歯科治療
噛み合わせや機能の改善がまず基本
Toki Dental Clinic
(桑名市/桑名駅)
最終更新日:2025/04/15


- 自由診療
かつてはいわゆる「銀歯」が多かった詰め物やかぶせ物の治療。奥歯ならともかく、口を開けて見える「銀歯」は気にする人も多いだろう。現在ではコンポジットレジン(歯科用プラスチック)またはレジンにセラミックの粉末を混合したハイブリッドセラミックであれば保険適用となる場合もあり、「白い歯」への需要が高まっている。「Toki Dental Clinic」でも患者の希望に応え、審美面に配慮した治療に積極的に取り組む。加藤時規院長は大阪大学大学院で補綴を専門に「見た目も美しくきちんと噛める歯」を追究。恩師らの妥協のない姿に感銘を受け、自分も「ベストな治療を」という姿勢で患者に向き合う。「噛み合わせなど機能を果たすための治療が美しさに結びつくのだと思います」と話す加藤院長に審美面に配慮した治療について聞いた。
(取材日2025年3月14日)
目次
見た目の美しさだけでなく、噛み合わせを整えて歯の機能を果たした上で行う審美面に配慮した治療
- Q歯の審美性に対するお考えをお聞かせください。
-
A
▲虫歯や歯周病の検査、噛み合わせのチェックを行う
審美というと「白くきれいにする」といった見た目だけのイメージが強いですが、歯は体に栄養を取り込む最初の入り口です。前歯で食べ物を噛み切り、奥へ誘導し、咀嚼し、奥歯ですりつぶし、飲み込むという機能をしっかり果たすことが大事。そんな大事な歯をきれいにして、しかも長持ちさせるためには口内全体の調和が必要で、仮に前歯だけの審美的な治療を希望されても、まず歯並びや噛み合わせを診ています。もし奥歯がしっかり噛めていないのであれば、前歯をきれいにしても前歯に負担がかかりすぎて長持ちしづらくなってしまうのです。見た目がきれいになったとしても、機能を果たせていないということはあってはならないと思います。
- Qこちらではどのような審美歯科を行っていますか?
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A
▲患者のめざすゴールをしっかり共有し、治療を行う
なるべく金属を使わない、メタルフリーの治療を行っています。金属は物性の安定性があり、長年行われてきた実績もありますので、症例により、中が金属、外側がセラミックといったメタルボンドを推奨することもあります。ただ、経年で歯茎に黒い色が出てくることがありますので、見える箇所には避けたほうがいいと思います。当院で推奨しているのはオールセラミック。中も外もセラミックというもので、ジルコニアの上にポーセレンを盛ったジルコボンドなど種類があります。ポーセレンはセラミックの中でも特に透明度が高く、天然歯を変わらない艶や色味が期待できるといわれています。
- Qセラミック治療のメリットとデメリットを教えてください。
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A
▲美しく精密な詰め物やかぶせ物の作製に努める
白くきれいな見た目以外にも、強度があること、レジンと比べて変色や劣化が少ないためメンテナンス次第で長持ちすること、が挙げられます。金属アレルギーの心配もありません。天然歯との接着剤も密着性が高く、歯科技工士さんもそれに合わせて精密な作業をしますので、フィット感が増し、隙間が少なくなることで菌がつきにくく、虫歯や歯周病になりにくいというメリットもあります。デメリットは、強度があるものの、セラミックは陶材なので微小な欠けが生じることもあるということです。食いしばりが強い方には、夜間にマウスピースの装着をお勧めすることもあります。
- Q審美歯科はどのような方々が受けられていますか?
-
A
▲必要に応じて、マイクロスコープを使用することも
年齢は関係なく、「白い歯にして見た目を良くしたい」「笑うときに口元が気になる」など、ご自身の歯に対して自信がない、あるいは複雑な思いを抱かれている方、また「もっときれいになりたい」という方々が相談に来られます。特に前歯を治療される場合、1本だけきれいになるよりも全体も合わせてきれいにしたいということで、ホワイトニングを最初に希望される方は結構多いですね。当院ではご自宅で行うホームホワイトニングを推奨しています。ご自身のタイミングでホワイトニングをして、その後、審美的な治療に進む流れになります。
- Q審美面に配慮した治療を行う上で大切にされていることは?
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A
▲定期的なメンテナンスも重要
審美といっても美しさに対する考え方は人それぞれ。私がきれいだと思っても患者さんがそう思われない場合もあります。欧米では真っ白な歯が望まれますが、日本では肌の色から浮かない、控えめな白を望まれる方が多いです。そのため患者さんが最終的にどんなゴールを描いておられるのか、カウンセリングでしっかりお話を伺い、共有することを大切にしています。それでも、かぶせ物の完成後、材料にもよりますが修復を望まれる場合もあるため、患者さんの希望に合わせて修正を行えるように、仮止めの状態で1週間ほど過ごしてもらうこともあります。治療するからには最善を尽くし、患者さんに笑顔で納得していただきたいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックの詰め物/5万5000円~、セラミックのかぶせ物/7万7000円~、メタルボンド/9万3500円~、ホームホワイトニング/3万3000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。