スキルを磨きコミュニケーションも充実
チーム連携で行う予防歯科
ゆうデンタルクリニック横須賀
(横須賀市/北久里浜駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
大切な歯を守るために、重要となるのが予防歯科。虫歯や歯周病の治療だけでなく、症状が発現する前の予防に力を入れることは、歯科医療の新たな常識となりつつある。そんな予防歯科では、歯科医師はもちろん、歯科衛生士らコメディカルスタッフの果たす役割も大きくなっている。横須賀市の「ゆうデンタルクリニック横須賀」は、川邉裕美院長を中心としたスタッフによるチーム医療で予防に取り組んでいる歯科医院。10年後、20年後のより良い口腔内環境をめざして、チーム連携で患者を支えている。今回はその同院ならではの取り組みや心がけ、やりがいなどについて、川邉院長、歯科衛生士の荒木さん、村田さん、深瀬さん、林さん、歯科助手の岩波さんに話を聞いた。
(取材日2020年4月10日)
目次
密度の濃いコミュニケーションで、患者一人ひとりに合わせた予防ケアを指導
- Q予防歯科に注力されているそうですね。
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A
【歯科衛生士・荒木さん】当院では歯磨き指導にたっぷり1時間を確保し、患者さんとのコミュニケーションを充実させることで、より良い結果につなげています。指導では患者さんのモチベーションを上げることを大切に考え、取り組んだ成果を目に見える形でご提示しています。歯垢染色液で歯磨きで取りきれない汚れをお見せしたり、歯茎の状態を口腔内写真で確認していただいたりしています。最初からハードルを高くしてはやる気を失うことにもなりかねませんから、性格やスキルに合わせた内容を伝えています。小さなお子さんには歯磨きの大切さ、中高生には炭酸のリスク、大人には歯周病リスクなど、年代に合わせたお話をするよう心がけています。
- Q衛生士として、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?
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A
【歯科衛生士・村田さん】多くの患者さんは、歯医者に対して多少の苦手意識を持っていらっしゃると思います。口の中を見せることに抵抗を感じる方も多いですし、治療の音や痛みが苦手という方も。だからこそ、患者さんの笑顔を引き出し、リラックスしていただくことを心がけています。ちょっとした会話をきっかけに、患者さんの悩みを引き出せることもあります。お一人お一人と深く知り合い、信頼関係を築くことで歯科医院へのネガティブな意識を払拭できればと思っています。予防歯科では痛みのある処置は基本行いませんし、クリーニング後のすっきり感も味わっていただけます。「次に来るのが楽しみ」と言っていただけるのが目標です。
- Qクリニックの特徴や一緒に働くスタッフさんの雰囲気は?
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A
【歯科衛生士・深瀬さん】先月学校を卒業したばかりで、当院での勤務期間はまだ短いのですが、皆さん親切にわからないことを教えてくださいます。就職にあたっては当院を見学で訪問させてもらいましたが、清潔感ある環境と、先生もスタッフも患者さんにとても真摯に対応しているところに惹かれ「ここで働きたい」という思いを持ったことを覚えています。院内ではマスクをしているため表情がわかりづらくなりがちですが、それでも明るい雰囲気をお伝えできるよう、お声がけなど工夫しています。今後は患者さんに信頼していただき、「ここに来るのが楽しい」と言っていただけるような衛生士になりたいと考えています。
- Qこちらでのお仕事にどのような働きがいを感じていますか?
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A
【歯科衛生士・林さん】衛生士として患者さんを担当させてもらえ、そのお口の中を継続的に見ることができることに大きなやりがいを感じています。以前は衛生士の仕事はほぼアシスタント業務といった感じでしたが、近年は予防歯科の分野で衛生士の果たす役割も大きく広がっています。特に当院ではメンテナンスに力を入れており、患者さんに独自のプログラムを立てて歯科医師に提案することもあります。患者さんと近く接しながら過ごす時間が長い衛生士だからこそ気づくこともたくさんあります。大きな責任が伴いますが、働きがいはとても大きいです。
- Q歯科助手としてどんなことを心がけて患者さんと接していますか?
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A
【歯科助手・岩波さん】患者さんが入口を入っていらした瞬間から、気分良く過ごしていただけるようあいさつやお声がけに気をつけています。診療前にはどうしても不安になりがちですから、それを少しでも和らげることができるよう、世代に合わせて声がけを工夫するなど、会話の一つ一つを大切にしています。予防の大切さを伝え続けている当院ですから、数ヵ月に一度「お久しぶりです」と言えるのがベスト。患者さんのお顔とお名前をしっかり覚えて、数ヵ月ぶりのご対面でもリラックスしていただける関係を築くことをめざしています。