有本 斉仁 理事長の独自取材記事
目白駅前クリニック
(豊島区/目白駅)
最終更新日:2026/04/02
目白駅から徒歩2分、目白通りに面したビルの3階にある「目白駅前クリニック」。白を基調とした清潔感のあるバリアフリーの院内は、やわらかな照明が落ち着いた雰囲気を醸し出し、ゆったりとくつろげる空間になっている。2024年に理事長に就任した有本斉仁先生は、肺がんや気胸の手術に携わってきた日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医。日本外科学会外科専門医の資格も有し、培った技術を生かして縫合が必要な外傷や粉瘤の切除にも対応する。同院には糖尿病・内分泌疾患が専門の青山麻織先生、消化器・肝疾患が専門の森山慎先生も在籍。3人の医師が連携しながら専門性の高い診療を行い、日曜も患者を受け入れている。穏やかな口調ながら一つ一つの言葉に誠実さがにじむ有本理事長に、診療体制や患者への思いを聞いた。
(取材日2026年3月16日)
呼吸器・内分泌・消化器、3科の専門家たちの連携体制
こちらのクリニックにはどのような患者さんが来られていますか?

当院には一般的な内科の症状から生活習慣病、喘息まで、さまざまな主訴で患者さんがいらっしゃいます。目白という土地柄、オフィスワーカーの方が多いのですが、周辺に学校もあるため学生さんも多く来院されます。診療の対象は中学生以上としていまして、10代の方から90代の方まで本当に幅広いですね。若い方は風邪や喘息での受診が中心ですが、ご年配の方になると疾患が複雑になるので、複数の症状を同時に診ていくことが多くなります。また、日曜日も診療を行っているため、平日とは来院される方の層が大きく変わります。日曜は近隣だけでなく少し広い範囲から若い方を中心にいらっしゃるので、受診先に困っている方の受け皿になれているのかなと感じています。
有本先生が呼吸器外科の道に進まれたきっかけを教えてください。
父や祖父の他、親戚にも医師が多い家系で育ったため、自然と医師の道を選んだように思います。呼吸器外科を専門にしたのは、感染症とも深く関わりがあり、術前術後の呼吸機能や呼吸生理も関係してくるところに面白さを感じたからです。手術をしたいという思いもありました。大学卒業後は災害医療センターや国立国際医療センター、獨協医科大学埼玉医療センターで研鑽を積み、肺がんや気胸の手術に携わりました。呼吸器外科専門医と外科専門医の資格も取得しています。勤務医時代の経験は今の診療にも生きていて、健診のCTで異常陰影を指摘されて来院される方への対応では、治療機関に紹介すべきタイミングの判断に手術の現場で得た知見が大きく役立っています。
クリニックの診療体制についても教えてください。

当院には私の他に2人の医師が在籍しています。青山麻織先生は甲状腺疾患や糖尿病など内分泌疾患が専門で、生活習慣病の管理にもあたっています。新しい薬も積極的に取り入れながら治療を行い、甲状腺疾患も長期にわたってフォローしてくれる先生です。森山慎先生は消化器と肝疾患の専門家で、健診で肝機能の異常を指摘された方の精査も担っています。今も臨床の前線で疾患を診ている先生方なので心強いですね。日頃から3人で情報交換をしていて、呼吸器に問題があれば私が診ますし、糖尿病の治療方針を見直す場面では青山先生に相談することもあります。院内で解決できることが多いのは、そうした連携の成果だと思っています。
長引く咳から外傷まで、外科の専門性を生かし幅広く
呼吸器に不調を感じた場合、受診する目安を教えてください。

長引く咳や夜間の咳が続くようでしたら、呼吸器内科の受診をお勧めします。昼間は気にならなくても、夜になると咳が止まらず眠れないという症状は意外と多いんです。睡眠に支障が出ているようなら、早めにご相談いただきたいですね。その他、胸の痛みや痰が気になるといった症状も受診の目安になります。当院では呼吸機能検査を行っていて、喘息の有無などもチェックしています。もう一つ大切なのは、健診の胸部エックス線で異常を指摘されたとき。肺がんは初期であればしっかり治療につなげられますが、放置して進行すると治療が難しくなっていきます。ですので、健診で指摘を受けたらそのままにせず、早めに受診していただきたいと思います。
検査や処置の面で、クリニックならではの特徴はありますか?
外科で研鑽を積んできたこともあり、縫合が必要な外傷に対応できるのは当院の特徴の一つです。街中のクリニックで縫合処置まで行うところは多くありませんが、例えば包丁で手を切ったときなど、大きな病院に行くほどではないケガであれば対応できます。粉瘤と呼ばれるおできの切除も行っています。検査面では、AIを搭載したエックス線撮影装置を導入し、病変が疑われる部位があれば指摘が入るようになっています。もちろんそれだけに頼るのではなく、私自身の目と合わせて判断します。エコー検査も幅広く活用していて、肝機能異常のスクリーニングや甲状腺の評価、コレステロール値が高い方への頸動脈エコーなどを実施しています。森山先生が自ら肝臓のエコーを行うこともありますし、専門のスタッフも週1回のペースで検査を担当しています。
患者さんへ説明を行う際に大切にされていることはありますか?

肺というのは、患者さんにとってなかなかイメージが湧きにくい臓器です。ですから肺のことを説明する場合は、模型を使って「この辺りに影がありますよ」と場所を示したり、絵を描いたりしながら伝えるようにしています。CTの画像だけでは伝わりにくいことも、目で見てもらうと理解が深まるんですよね。難しい言葉はできるだけわかりやすく言い換えることも心がけています。それと、今後どういう経過が予見されるかを伝えることは昔から大切にしてきました。ただ「肺に影がある」と言われても納得できないと思うので、どういう影なのか、様子を見てよいのかまできちんとお話しします。現在の状態をしっかりと説明するのはもちろんですが、今後の見通しを示すことで患者さんはある程度安心できるのではないでしょうか。
受診して良かったと思えるクリニックをめざして
アレルギー疾患や感染症にはどのように対応されていますか?

花粉症を中心に、アレルギーでお困りの方にはぜひ相談していただきたいですね。最近は薬を飲むこと以外にも選択肢が広がっていますので、そういった面も含めてご案内できます。また、感染症への対応も行っています。新型コロナウイルスの流行以降、風邪のような症状に対しても、より厳密な診断が求められるようになったと感じているところです。当院でも検査を希望される方は多く、丁寧に対応しています。発熱のある方にはネット予約や電話で事前にご連絡をいただき、一般の患者さんとは診療の時間帯を分けるようにしていますので、ご安心ください。季節ごとに流行する疾患は毎年のように繰り返しますので、その都度気になることがあれば気軽にご相談いただければと思います。
クリニック全体で大切にしているモットーはありますか?
小さいお子さんのいるスタッフも一緒に頑張ってくれていますので、お互いにカバーし合いながらやっていこうという雰囲気づくりを大切にしていますね。スタッフを増員するなど、クリニック診療が滞りなくできるような体制を整えています。またミーティングを行う際には、私から「患者さんには優しく接しよう」ということを常々伝えています。それは、患者さんがここを頼って来てくれているのだから、嫌な気持ちで帰途につくことがないようにしたいという思いがあるからです。体の不調を抱えて来院される方にとって、クリニックでの時間が少しでも安心できるものであってほしい。そのためにはスタッフの対応一つ一つが大切になりますので、チーム全体で患者さんに寄り添う姿勢を共有するようにしています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

この地域の皆さんの役に立てるクリニックでありたいというのが一番の思いです。内科だけでなくケガの処置も含めて幅広く対応できる体制を整えていますので、ちょっとした不調でも気軽に頼っていただけたらうれしいですね。日曜日も診療していますので、平日の受診が難しい方や近隣のクリニックが休診で困っている方のお役にも立てると思います。それから、呼吸器疾患で手術を受けた後のフォローも、ご希望があれば対応しています。お住まいの近くで経過を診てほしいという方がいらっしゃれば、遠慮なくご相談ください。それぞれの分野に専門性を持つ医師がそろっていますので、健診で何か指摘された方や体のことで気になることがある方も、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

