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関谷 徳泰 院長の独自取材記事

志木ファミリークリニック

(志木市/志木駅)

最終更新日:2025/09/08

関谷徳泰院長 志木ファミリークリニック main

「志木ファミリークリニック」院長の関谷徳泰(せきや・のりやす)先生は、一般企業でコンピューターのエンジニア、外資系のコンサルティングファームで金融業界の経営コンサルタントなどを経験。その後、医師に転身したというユニークな経歴を持つ。「対企業でなく、個人を幸せにする仕事でたくさんの人に貢献したいと思い、医師をめざしました」と笑顔を見せた。2019年に開業後、訪問診療を中心に予約制で外来診療も行う関谷院長。東京大学医学部附属病院の放射線科などに長年勤務した臨床経験を生かし、診療科目の枠にとらわれない「総合診療」をめざして全身を診ることが特徴だ。「どの科に相談したらいいかわからないという方こそ、当院へ」と力を込める関谷院長に、診療のモットーや患者へのひたむきな思いを聞いた。

(取材日2025年8月6日)

訪問診療をメインに外来との両輪で地域医療に貢献

こちらの特徴や、志木で開業した経緯についてお聞かせください。

関谷徳泰院長 志木ファミリークリニック1

当院の大きな特徴は、訪問診療をメインに外来も行う2本柱の体制を組んでいることです。その他にも、発熱患者さんのためのオンライン診療や、海外渡航前ワクチンやピロリ菌の検査と除菌といった自由診療も手がけています。私は、開業前に長く東京大学医学部附属病院に勤務し、放射線治療を専門に、主にがんの治療を行ってまいりました。同時に在宅医療も担当していたので、将来的には地域に根づいた在宅医療をやっていくことを希望していたのです。開業にあたっては、訪問診療を中心とした総合医療を提供することをめざして準備。その中で、ケアマネジャーや社会福祉関係の機関を訪問し、志木市で訪問診療を行う医師が少なく、困っている患者さんが多いという話を聞いて、2019年にこの場所で開業いたしました。

メインとする訪問診療について、詳しく教えてください。

通常月2回の定期訪問に加えて、発熱時や体調が変化した時には、24時間365日電話相談や往診の要請を受けつけています。患者さんは、持病や体力的な理由で通院困難な高齢者が多いです。その他、パニック障害や不安感で外出できないといった精神疾患を抱える方などさまざまです。認知症、がん、生活習慣病、精神疾患、終末期の看取りなど、幅広い症状を診ています。当院は非常勤を含めて5人の医師が担当しており、患者さんのご自宅へ医師と医療補助スタッフの2人で訪問します。担当医制なので「いつもの先生が来てくれる」といった安心感があり、患者さんやご家族の満足度は高いのではないでしょうか。訪問診療後は、その日のうちに専用のアプリを使いクリニック内で患者情報を共有。同時に、訪問看護ステーション、訪問薬局、ケアマネジャーなどとも別の専用アプリで情報共有をしています。関わる人数が多い分、スムーズな連携はとても重要です。

訪問診療では、どのようなことに配慮されていますか?

関谷徳泰院長 志木ファミリークリニック2

患者さんやご家族と、丁寧に向き合うことを心がけています。患者さんにとって、訪問診療はわかりにくいことも多いです。「どんなことをしてくれる?」「費用はどれくらい?」「自分は対象になる?」といった、さまざまな疑問や不安を少しでも解消していたけるように、事前にご本人やご家族に外来へ来ていただき、直接お答えすることが可能です。また、ご家族の多くは患者さんの介護を担っています。そんなご家族が疲れていないかを見極め、サポートする視点も欠かせません。必要であれば、患者さんの短期入院や介護費用の補助といった介護サービスの提案もしています。ご家族だけで抱え込まず、医療スタッフが一緒に患者さんを見守る体制を作ることが大切です。

内科、皮膚科、精神科など全身を診る総合診療を実践

外来では、どのような診療をされているのでしょうか。

関谷徳泰院長 志木ファミリークリニック3

外来は完全予約制になっており、内科、皮膚科、小児科、精神科、新型コロナウイルス感染症罹患後の諸症状などを診療しています。患者さんの年齢層は0歳から高齢者まで幅広いです。多い相談内容は、乳児は皮膚疾患など、若い世代になると精神科や婦人科の疾患、中高年以降は高血圧症や糖尿病といった生活習慣病のほか、睡眠時無呼吸症候群も目立ちます。当院は、東京大学医学部附属病院など10施設以上の病院と提携し、適切な検査を行った後、必要であればその方の症状に合った病院へご紹介できます。また、CTやMRIの検査が必要と判断した場合は、提携病院に予約を入れておくと撮影が可能で、結果は当院で伝える体制を整えています。

内科、皮膚科、小児科、精神科など、全身を診る総合診療にこだわっていると伺いました。

訪問診療や外来で多くの患者さんと接していると、さまざまな領域に関連する病気を複数持っている方が少なくありません。皆さん、それぞれの専門クリニックに通院するだけで疲弊しているんですよ。一方、総合診療を実践する当院であれば、患者さんにとって医療費や交通費、時間の節約になり、何より1人の医師に何でも相談できるのは心強いのではないでしょうか。そこが総合医療の強みだと考えています。私が患者さんと向き合った時は常に、症状だけでなく、全身の状態にも目を向けてアドバイスをするように心がけています。例えば、高齢患者さんが帯状疱疹のワクチンの助成対象年齢であれば接種をお勧めしたり、風邪症状で受診した患者さんに肥満傾向があれば、医師の視点からダイエットの方法を提案したりすることもあるでしょう。高血圧の相談で来られた高齢者の姿勢がゆがんでいれば、骨の検査を勧めることもあると思います。

ところで先生は5年間、一般企業での社会人経験を経て医師に転身されたそうですね。

関谷徳泰院長 志木ファミリークリニック4

はい。最初に卒業したのは上智大学の神学部で、当時、興味のあったキリスト教について学びました。大学院の博士課程では死生観、スピリチュアルペインといったことも研究していたんです。その後、コンピューターのエンジニアとして一般企業に勤務した後、外資系のコンサルティングファームに入って金融業界の経営コンサルタントになりました。ただ次第に企業ではなく、個人を幸せにする仕事でたくさんの人に貢献したいと思うようになり、医師をめざそうと決めたのです。開業してから、仕事を効率的に行うスキルやシステム作りなどは、社会人時代の経験が生きています。診療においても、あらゆる背景を抱えた患者さんへ臨機応変に対応する力が養われたと思っています。

基本に忠実に、すべての患者に誠実な医療を提供

医師になった後の経歴を教えてください。

関谷徳泰院長 志木ファミリークリニック5

2008年に東海大学医学部を卒業後、最終的には東京大学大学院を2017年に修了しています。国立病院機構相模原病院で研修医として2年間、帝京大学医学部附属病院の放射線科に3年間、東京大学医学部附属病院の放射線科に5年間勤務いたしました。総合診療に興味があったので、研修後は全身のあらゆる病気を扱う放射線科を選びました。東大病院では当初、放射線科の診断部に所属して画像やデータと向き合い、あらゆる病気の診断をしていました。その経験は、現在総合診療を行う上で大変役立っています。また、がんの緩和ケアも担当していたので、経験やスキルが現在の訪問診療に生かされていることは間違いありません。

診療のモットーをお聞かせください。

基本をおろそかにしないことです。私は医師になってから約10年の間に3施設に勤務して、さまざまな恩師や同僚に出会い知識とスキルを磨いてまいりました。その中で、どんなに忙しくても、疲れていても、基本に忠実に治療を進める恩師がいました。そんな恩師はどんな環境下においても、例えば100回同じ治療をしても手技にばらつきがなく適切にこなすでしょう。当たり前に見えますが、医師自身の心と体の状態や、さまざまな患者さんの症状と向き合いながら、100回とも一定レベルの治療を安定して提供するのは、案外難しいものです。そのような恩師の姿を心に刻み、日々の診療に生かしています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

関谷徳泰院長 志木ファミリークリニック6

当院は総合診療を打ち出し、全身を診ることを得意としています。そのため、「どこの診療科にかかったら良いかわからない」「こんな、些細なことで相談していいの?」といったことは、ぜひご相談ください。また、訪問診療と外来を両立させている強みもあり、外来から訪問診療へ移行する方や、逆に訪問診療から回復されて外来に通ってくださる方もいます。患者さんのさまざまな症状やニーズに合わせて通いやすい体制になっているので、お気軽に足を運んでみてください。困ったときの最初の相談窓口として、皆さまをお待ちしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ピロリ菌検査/5500円~、ピロリ菌の除菌/1万6500円~、ワクチン:A型肝炎/7700円~、B型肝炎/6050円~、破傷風/3850円~、狂犬病/1万6500円~

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