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平間 正規 院長の独自取材記事

葵ウィメンズクリニック

(上尾市/上尾駅)

最終更新日:2020/04/01

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2019年7月に誕生したばかりの「葵ウィメンズクリニック」は、国道17号線から少し入った区画整理中の閑静な住宅街の中にあり、広い駐車場と今後の木々の成長が楽しみなガーデンのある産婦人科医院だ。シックなソファの並ぶ待合スペースにはシャンデリアがきらめく。秘密基地のような雰囲気が子どもに人気のキッズスペース、大理石の机のある広い診察室には4Dエコーを備え、家族も泊まれる特別室なども含め、ラグジュアリー感を大切にした空間が広がる。人生において貴重な経験となるであろう出産で感動的な体験を積み重ねてほしい、と語る平間正規院長に開業時のこだわりや日々の診療に対する思いなどを聞いた。
(取材日2019年8月24日)

非日常のぜいたくな空間でくつろぎながら出産を

素晴らしい空間をお造りになりましたね。

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人口当たりの医師不足が懸念されている埼玉県にあって、この上尾エリアは特に分娩できる施設が少ない、と聞きましたので、少しでもお役に立つことができればうれしいと思いこの地に開業しました。お産は急な対応が求められることがありますので、分娩施設はご自宅に近いほうが望ましいのです。実際、患者さんの来院理由に「近いから」と答えられた方は多いんです。地域の皆さんが安心してお産ができる身近な施設としてお役に立ちたいですね。建物は、日頃は家事に育児にと息をつく間もない程忙しくしておられるお母さん方に、少しでもリラックスしてお産だけに向き合い、人生でそう多くはないであろう感動的な体験をしてほしいと思い、高級感のあるホテルのような雰囲気をめざしました。

診察室も天井が高く広い空間が確保されています。

今までさまざまな病院で勤務しましたが、ゆとりのない造りでは圧迫感があり患者さんも緊張されてしまうようでしたので、診察室だけでなくエントランスやマタニティーヨガを行うホールなどすべての空間をゆとりのある造りにしました。このエリアは車で通院される方が多いですから駐車場も広く確保しています。病室のほうはすべて個室で、ご家族も宿泊できる特別室も用意しています。出産前後にはマタニティーヨガなどの教室も計画していますし、出産後にはご希望があればヘッドスパやフェイシャルエステも受けていただけます。病室の内装も良い意味で病室らしくない上質な雰囲気を重視しています。院内のインテリアなどはお産をされる女性の感性に合うよう妻にお願いしたんですよ。ファブリック類もオリジナルですからチェックしてみてください。

日々の診察からお産に向けてモチベーションを上げていけるよう配慮されているそうですね。

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当院は定期健診時の超音波検査に4Dの装置を導入しています。こういった医療機器類の進歩は本当に目覚ましく、運が良ければ赤ちゃんがおなかの中で小さな手をパタパタさせている様子などを映像で見ることができることもあります。診察で赤ちゃんの成長を直接感じると感動される方も多いですね。こうしたちょっとした感動体験を積み重ねてお産へとご家族のモチベーションを上げていっていただければうれしいです。このエコー画像はご希望があればスマートフォンやパソコンなどで見られるようにすることもできます。気になる食事ですが、専属シェフがオリジナルメニューをご用意し、退院時にはお祝いのコース料理をお出ししています。

出産からパワーをもらう

日々の診察で心がけていることは何ですか?

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きちんと患者さんが納得できるよう説明をすることです。受診された患者さんが不安な気持ちを抱えたままになってしまわないように努めています。たとえ即日に治療の終了が望めなくても、痛みの原因がきちんとわかり、治療にあとどのくらいの時間を要するのかなどの目安を理解し、ご納得いただくことができれば、症状に変化はなくとも心は落ち着くのではないでしょうか。また診察前に看護師や助産師がお話を伺うようにしています。男性である私には言いにくいこと、また医師に言いにくいこともあると思います。そういったことは看護師や助産師に気軽に話していただければと思います。情報共有はカルテなどを通してしっかりとさせていただきますし、妊婦さんには助産師の外来もあります。

産婦人科医師を志望された理由は?

父が産婦人科医師をしていたことが一番大きな理由です。実家も分娩施設がありますが、そちらは今、父と兄が頑張ってくれています。これまで私は大学病院を中心に勤務医としてキャリアを積んできました。大学病院にはさまざまな合併症を持ちながらお産に向けて頑張る患者さんがたくさんいます。無事出産を迎える方も多いですが、良好な経過をたどれない方々も大勢いらっしゃいます。しかし皆さんとても希望であふれていらっしゃって、赤ちゃんが生まれた時はご家族を含めてとても喜ばれます。そんな様子を拝見すると、私たち医療スタッフもうれしくなりたくさんパワーをもらえます。このような幸せを感じられる診療科はなかなかありませんから、とてもやりがいを感じています。

小さい頃から武道を嗜んでいらっしゃったとか?

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本当は空手がしたかったのですが、近くに道場がなかったので、小さい頃から高校まで柔道をしていました。冬の早朝の凍えそうなほど冷たい畳のつらさ、同級生が遊んでいるのを横目に厳しい稽古に通う道など、数々の経験が、さまざまな厳しい決断をする時や、非常につらい時でも踏ん張って前に進む原動力となってくれています。今後、当院のホールで子どもたちに空手を教えることができないかな、と考えています。私が属している空手の流派は他人を倒すためのものではありません。己を鍛えあげ周囲にわからせることで「人と争わず事なきを得る」ことを意識するもの。また、呼吸法も大切にしています。お産でも呼吸法は大切です。空手の呼吸法は実に理にかなった良い呼吸法だと思いますから、今後なんらかのかたちで役立てていきたいと考えています。

大学病院などとの連携体制構築にも注力

行政や病院との連携も強化されていますね。

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当院を設立するにあたっては歓迎していただけましたし、当院から近い私の母校の埼玉医科大学や、近くの上尾中央病院、北里大学メディカルセンターなど、基幹病院の産婦人科の先生方や事務の方などとも、紹介・逆紹介のお話をさせていただいています。お産の現場では短時間で妊婦さんの容体や状況が良い方向へも悪い方向へも変化します。その時に迅速な対応が取れるかどうかが重要です。かつては担当医師が患者さんのもとを離れて何時間もかけて受け入れ病院を探すなどという悪夢の時代があり、私自身何度も冷や汗をかきましたが、今は行政のバックアップシステムも整っています。お産は無事に生まれてきて当たり前という雰囲気がありますが、油断はできません。当院では健診時に疑わしい所見があれば、速やかに適切な医療が受けられる病院をご紹介しています。

今後の展望をお聞かせください。

産科も婦人科もお子さん連れの患者さんが多いので、いずれは保育施設みたいなものを併設できればいいなと思っています。なかなか保育スタッフの確保が難しいとは思うのですが。そうすれば、今は育児などで現場を離れている助産師や看護師さんにも安心して職場復帰してもらえるでしょうし、スタッフも働きやすいと思うのです。より一層働きやすい環境を整えるのも課題ですね。患者さんもスタッフも、当院へ来るたびに少しずつハッピーになり、笑顔になれる。そんな場所でありたいと思います。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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先日私の闘病入院中の母に「正規、笑ってる?」と聞かれ、そういえば笑ってない、と気づかされました。患者さんをハッピーにしたいのにこれではいけませんね。やはり笑顔がある生活は心を豊かにしてくれると思います。日常のちょっとしたことでもスルーするのではなく大切に受け止めて、うれしい時にはきちんとうれしい気持ちを表現していいと思います。世の中にはさまざまなお産があり、トラブルも起こります。私自身、妻のお産の時はこれといった所見はなかったのに生まれるまで不安でいっぱいでした。妻には内緒ですが。元気に生まれるというのは、とても素晴らしいことです。皆さんもっと照れずに喜んでいただきたいですね。

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