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齋藤 幹 院長の独自取材記事

さいとう内科・循環器クリニック

(中央区/小伝馬町駅)

最終更新日:2023/01/10

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東京メトロ日比谷線・小伝馬町駅から徒歩2分、医療モールの中にある「さいとう内科・循環器クリニック」。院長の齋藤幹先生は「自分で責任を持ち、患者さん全体を診たい」という思いから、2019年、この地に開業した。専門は循環器内科だが、関係する高血圧などの生活習慣病を始め、幅広い相談に応じている。特に多い高血圧の患者については、数値に一喜一憂せず、継続して患者自身が生活習慣に気をつけた生活を送れるような指導を心がけている。穏やかで誠実な語りが印象的で、休日にバイオリンを楽しむ音楽愛好家の一面も持つ齋藤先生に、治療に対する思い、方針などについて話を聞いた。

(取材日2022年12月2日)

患者全体を診られるように、という思いから開業を決意

ご専門の循環器内科の魅力、循環器内科を専門にお選びになった理由などはありますか?

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大学を卒業した当初は、血液内科の医師になりたいなと考えていたんです。しかし、血液内科はどうしても症状の重い患者さんが多く、大学病院に勤務していたときは、残念ながら若くして亡くなる患者さんにも多く出会ってきました。それに対して循環器は、医療を施すことでかなり治る可能性の見込める分野なんです。そこに、楽しさというか魅力を感じたのが循環器内科を専門に選んだ理由です。

開業するきっかけなどは何かあったのでしょうか?

大学病院には医師がたくさんいて、それぞれの専門性がものすごく求められていたように思います。同じ患者さんの循環器に関することでも、例えば不整脈は誰々先生、心不全は誰々先生といったように、いろいろな医師が部分的に携わっているような状態だったんです。「こうしたほうがいいんじゃないかな」と思っても、専門の医師が担当している領域があるので、なかなか患者さん一人を診るということができませんでした。もちろん、そうしたやり方の良い点もあると思うんですが、自分の場合は、もう少し患者さん全体に関わりたいと思い、開業したいなと考えるようになりました。もちろん、まったく専門外のことを診ることはできませんが、特に循環器の場合は生活習慣病が大きく関係することが多いので、糖尿病とかコレステロールとか、そういったものを含めて、全部自分で診れるというのが開業医としてのやりがいでもありますね。

この小伝馬町という場所には、何か縁があったのでしょうか?

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開業するまで、中央区や文京区にある病院で勤務していたので、開業後に患者さんを基幹病院に紹介することを考えると、その周辺がいいなと思っていました。やはり自分がいた病院だと紹介しやすいですし、安心して患者さんをお願いできるためです。いろいろな場所を比較して、この医療モールに決めたのですが、ビルの中にいろいろクリニックがあるので、そういう点でも助かっています。例えば産婦人科のクリニックの先生から妊娠糖尿病の患者さんをご紹介いただいたり、逆に、うちから他のクリニックをご案内したりすることも可能なので、連携が取りやすいですね。

数値に一喜一憂せず、継続した取り組みを大切に

開業してすぐに新型コロナウイルス感染症が拡大しました。診療する上で何か気をつけていらっしゃいますか?

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もともと予約システムはあったものの、以前は予約せず飛び込みでもOKにしていました。新型コロナウイルス感染症の流行以降は、基本は、すべて予約いただくように変更しています。ビルの中のクリニックでは、発熱患者を空間で分けることができないため、時間で分けています。それから「ウェブ問診」という、予約時に患者さんが症状などを記入できるシステムも導入しています。ウェブ問診では、発熱などの疑わしい症状があらかじめわかるので、これはちょっと怪しいなという患者さんがいた場合には、ご連絡をして時間を空けて来ていただくようにします。また、来てから問診票を記入いただくと時間がかかってしまいますが、あらかじめウェブ問診で記入いただくことによって、院内の滞在時間の短縮にもつながります。もちろん、ウェブでの入力ができない患者さんもいらっしゃるので、必須にはしていませんが、ウェブ問診も感染症対策の一つになっていますね。

どのような患者さんが多いのでしょうか?

この周辺はもともと問屋街だったそうで、現在は多くのビルやマンションが立っています。患者さんの層では、周辺の企業にお勤めのサラリーマンの方や、マンションにお住いの方など、働き盛りの比較的若い方が中心だと思います。循環器に限らず、いろいろな症状でご相談をいただくのですが、数として一番多いのは高血圧ですね。ちょっと今どきではないかもしれないんですが、診療のとき、血圧測定は基本的には自分でやるようにしています。今は機械で測ることもできるのですが、血圧は機械にすべて任せるのではなく、きちんと自分で測って聴診しましょうと教わった世代なので、ずっと続けています。

例えば高血圧の場合など、診療で意識していることはありますか?

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心がけているのは、患者さんご自身にも自宅で血圧測定をしていただくということです。血圧手帳をお渡ししたり、アプリなどで記入している方はそれを持ってきてもらったりして、クリニックに来ていないときの状況も把握できるようにしています。血圧というのは高かったり低かったりと変動が大きいものなので、一喜一憂しないことが大切です。ガイドラインで目安となっている数字もあるのですが、それより高いからといって、しゃくし定規にダメだと指導してしまうと、患者さんも嫌になって頑張れないかもしれません。大事なのはご自宅でもしっかりと血圧を測ってもらって、ご自身で日常から継続して気をつけていただくことです。家でも血圧を測定していただくことで、数字を意識する、意識することで日常の行動が変わる、というふうに、動機づけになるといいなと思っています。薬だけ飲んであとは暴飲暴食、だと意味がないですからね。

情報発信で正しい知識や自分の人となりを伝えたい

今後、クリニックでやってみたいこと、取り組みたいことなどはありますか?

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なかなかできていないのですが、医師として正しい情報発信をもっとしたいなと考えています。クリニックがあるこのビルに共有スペースがあって、新型コロナウイルス感染症の流行前は月1回ぐらいのペースで催しものをやっていたんです。今は中止になってしまっていますが、そこで講演みたいなものができたらやりたいですね。高血圧とか循環器の病気は生活習慣がもとで発症することが多いので、運動や食事などについて、何らかの形で情報発信できたらいいなと。他にも、こういう運動したらいいですよ、といった内容を動画であげようかなと思ったこともあるんですが、SNSではすでに専門の人たちがたくさんの良い動画を作っているので、自分がやるのもなんだかなと思ってしまって、できていません(笑)。あとはブログを書いたり、月に1回クリニック通信というのを出したりして、情報発信するようにしています。

ブログでは病気のことだけではなく、お好きな音楽のことなど、幅広く発信なさっていますね。

そうですね。情報発信のもう一つの目的として、自分がこういうタイプの人間だということを知ってもらうという意味もありますね。医師と患者さんでも、相性というものがあると思うんです。患者さんによってはこういう人にかかりたいという希望がある方もいらっしゃると思うので、仕事や病気のことだけではなく、趣味の音楽のことなども書くようにしています。今、オーケストラに入っていて、バイオリンの演奏をたまに楽しんでいるんです。ブログ記事を読んでくださって、たまに音楽について話しかけてくださる患者さんもいらっしゃるんですよ。

最後に、地域の方、患者さんへのメッセージをお願いいたします。

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私のクリニックでは、狭心症や不整脈などの循環器疾患から、糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病を中心に診ていますが、それらに関連すること以外でも、いつでも立ち寄っていただければと思います。これらの病気に関係しているかどうかはっきりせず、何科に行けばいいのかよくわからない場合や、そもそも病気かなと思うようなこともあると思います。ちょっとでも気になることや漠然とした心配があるときに、気軽にご相談いただけるとうれしいですね。

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