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菅 豊明 院長の独自取材記事

すが整形外科・形成外科

(大阪市福島区/野田駅)

最終更新日:2023/11/10

菅豊明院長 すが整形外科・形成外科 main

JR環状線・野田駅および阪神本線・野田駅から徒歩10分ほど、北港通沿いにあるマンションの1階で、2020年から診療を続ける「すが整形外科・形成外科」。院長の菅豊明先生は、日本専門医機構整形外科専門医と日本専門医機構形成外科専門医、2つの専門医資格を有する。勤務医時代、20年以上にわたって週にいくつもの手術を重ね、腕を磨いてきた菅先生。整形外科疾患と形成外科疾患で幅広くカバーしている。またリハビリテーションも専門としており、理学療法士、柔道整復師など専門性の高いスタッフも多数在籍。志と技術の高さが特徴といえるクリニックについて話を聞いた。

(取材日2023年4月18日)

整形外科と形成外科の幅広い疾患に対応

クリニック名に「整形」と「形成」が入っていて、診療科目名が似ているため混同する人もいそうですね。

菅豊明院長 すが整形外科・形成外科1

簡単にご説明しましょう。整形外科医は骨の治療を専門としますが、皮膚や創傷の治療は専門外です。一方で形成外科医は皮膚や創傷の治療は専門ですが大きな骨や関節の治療は専門外です。ただ、整形と形成のどちらも専門にしている医師なら一度で対応できます。僕自身もその一人なので、外傷で来院された患者さんは骨折から傷の手術まで、当院で治療可能です。ただし同じ骨折でも顔面骨折は形成外科、首から下の骨折は整形外科になります。美容形成外科は形成外科の範囲ですが、当院では今のところ行っていません。勤務医時代は毎週実施していた形成外科の手術も、ご相談は可能です。当院でできない治療範囲であれば他院をご紹介することもあります。

整形外科ではどのような治療を行っていますか?

骨折、捻挫、打撲などの外傷、膝、股関節、手首・足首などの関節痛、腰痛、椎間板ヘルニアなど幅広く対応しています。これらの治療に対して、運動療法を主体としたリハビリテーションにも力を入れています。スタッフに理学療法士、柔道整復師が多数在籍し、専属のリハビリテーションを行っているのも当院の特徴の一つです。運動器の治療は医療者と患者さんによる共同作業です。患者さんに病態を理解をしていただくことがとても大事です。当院ではスタッフそれぞれが役割分担しながら、エビデンスに基づいて作成した動画や資料を使って、患者さんが目で見て病態を理解できるよう工夫をしています。僕とスタッフはエックス線画像などを一緒に見て確認し、具体的なリハビリテーション計画を立てていきます。痛み止めや麻酔の際は、痛みに効果的と考えられる場所に患者さんに苦痛がないよう配慮し細い針を用いています。

形成外科のほうでは、どのような治療が可能でしょうか。

菅豊明院長 すが整形外科・形成外科2

傷や傷痕をできるだけ目立たないように治療していくことが形成外科の分野だと思います。しかし、形成外科と聞いてもどんな科なのかイメージしづらかったり、どんな時に受診すればいいかわからない人も多いと思います。よく知られているのは切り傷、擦り傷、やけどといったけがの治療だと思います。他にも手術や外科的処置が必要なものは、形成外科で扱うことが多いです。ほくろやできものががんではないかと心配で来院される方、腫瘍やアテロームなど皮膚のできものを取ってほしい方、ばね指や巻き爪など方にも対応します。

整形外科医が骨折して、あらためて感じたこと

開業までのご経験を教えてください。

菅豊明院長 すが整形外科・形成外科3

最初に取り組んだ専門は、形成外科でした。細かい仕事が好きであったこともあり、傷口をきれいに治したいという想いで、技術を磨きました。主に手がけていたのは手や指、手首を扱う手の外科で、例えば切断された指を顕微鏡を見ながら接合するようなケースがあります。形成外科分野の手術はほとんどやりました。その中で整形外科医の同僚からの誘いもあり、整形外科領域についても経験を積みました。僕自身も、両方の専門性を持ってやれたら良いなと思ったので、そこからは関節や骨なども関わる大きな手術も手がけ、形成外科だけでなく、整形外科の専門医も取得しました。専門医資格を取るためにはたくさんの手術を経験し、少なくとも7年かかるため、苦労しましたがより専門的な経験を積むことができました。これまでの経験を生かして、地域の人に貢献しようと思い、専門性を持った幅広い治療に対応できるクリニックを生まれ育った大阪市内で開業しました。

患者さんはどのような方が多いですか。

全体としては、形成外科の患者さんよりも、整形外科の患者さんの方が多いですね。午前中は高齢の患者さんで、腰痛や膝痛、股関節痛の方、手や指の痛みの方、リハビリテーションのために訪れる方が多いです。午後からはお子さんや学生、若い方を中心に、けがをして受診される方が多いです。お子さんの場合は運動でのけがが圧倒的に多く、捻挫や打撲、脱臼や骨折の治療のために通われる方が多いです。大人の方では仕事中の受傷で来院される方もいます。スポーツに取り組んでいる若い方は、早く治療して早く運動したいという人が少なくないのですが、けがの治療には必ず安静にしないといけない時期があります。僕自身も野球をやってきたのでスポーツをしたいという患者さんの思いをくみ取って、スタッフと共有しながら適切な治療につなげていきたいと思っています。

診察の際にはどのようなことを心がけていますか?

菅豊明院長 すが整形外科・形成外科4

患者さんのほうから話をするのはなかなか難しいと思うので、自分から声をかけるようにしています。病院だと皆さん緊張されて話しにくいと思いますしね。実は昨年、僕自身も運動中に骨折してしまったのですが、整形外科医でさえ患者の立場になると、言いたいことを言えない場面が多いものなのだなとあらためて感じました。診察時間を取るのも大切ですが、話しやすい雰囲気をつくるのも大切と思っています。患者さんとの間になるべく壁をつくらないようにと心がけています。また、運動器の治療は、患者さんの病態を適切に評価し、患者さん自身が治療の内容や必要性をご自身で理解していただき、スタッフが同じ方向を向いて治療を行うことが何より大切です。なので、患者さんが目で見て病態や治療内容を理解できるようにエビデンスに基づいて作成された動画や資料を使うことも心がけています。

専門性の高いスタッフとともに、医療の質を向上したい

休日はどのように過ごされていますか?

菅豊明院長 すが整形外科・形成外科5

スポーツ好きで野球をやっていましたが、今はもっぱら甲子園で応援です。子どもは3人いて、一番下の子がサッカーをしているので、最近は一緒にボールを蹴って楽しんでいます。それで骨折してしまったんですが。他には、釣りですね。友人と明石まで行って、乗合船で海釣りをします。鯛やブリを釣って帰って、帰宅後に自分でさばきます。最初のうちは家族も喜んでくれたのですが、最近は「また同じ魚釣ったの?」って言われちゃうんですよ(笑)。

クリニックとして、これからやっていきたいことを教えてください。

開業3年目を迎え、スタッフも充実してきたので、院内で進めていることを確立していきたいです。理学療法士や看護師など、スタッフは専門性を生かして勉強し、患者さん向けの資料を作ってくれていますが、まだまだできていない部分があります。僕自身も監修に参加し、医学的な裏づけのある資料を作成していますが、もっと種類を増やして患者さんにとってよりわかりやすいものにしたいです。形成外科の診療については、たくさんのご要望もあることから増やしていきたいと思っています。また、患者さんに専門性を持ちながら、何でも気軽に相談していただけるように愛されるクリニックをめざしていきたいです。

読者へメッセージをお願いします。

菅豊明院長 すが整形外科・形成外科6

ご自身でもご家族でも、大きなけがをしたときに、どの診療科にいけば良いのかと迷われることがあると思います。当院では体表面の傷から骨や靭帯の受傷まで、さまざまな治療をしていますので、困ったときはまずご連絡いただければと思います。整形外科と形成外科の2つの専門性を持つ医師が診断、治療し、理学療法士とともにリハビリテーションもしっかり行います。患者さんには通院の度に明るい気持ちで帰っていただければと願っています。

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