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下肢静脈瘤の予防と治療の選択肢
保存的療法から日帰り手術まで

いまいずみクリニック

(岐阜市/名鉄岐阜駅)

最終更新日:2025/09/22

いまいずみクリニック 下肢静脈瘤の予防と治療の選択肢 保存的療法から日帰り手術まで いまいずみクリニック 下肢静脈瘤の予防と治療の選択肢 保存的療法から日帰り手術まで
  • 保険診療

下肢静脈瘤といえば、足の血管がボコボコと膨らんで見える症状を思い浮かべる人が多いだろう。外見的な症状のほかに、むくみ、重苦しさ、だるさ、皮膚のかゆみ、色素沈着などの症状が現れることもある。初期段階であれば、医療用の弾性ストッキングの着用によって改善を図るが、「いまいずみクリニック」では、進行した下肢静脈瘤に対し、レーザーや高周波を用いた日帰り手術を提供。さらに新しい治療法であるグルー治療も取り入れ、患者の負担が少ない治療に努めている。足の違和感に悩みながらも受診をためらう人が多い現状から「放置せず、医師に相談し適切な治療を受けることが大切です」と話す今泉院長に、下肢静脈瘤の症状や治療法の選択肢について詳しく聞いた。

(取材日2025年3月25日)

症状の進行に応じて治療を選択。保存的療法と患者負担の少ない日帰り手術で、下肢静脈瘤の改善・予防を図る

Q下肢静脈瘤の症状と原因を教えてください。
A
いまいずみクリニック 放置せず、医師に相談し適切な治療を受けることが大切

▲放置せず、医師に相談し適切な治療を受けることが大切

足から心臓に向かって血液を流す静脈には、血液の逆流を防ぐ弁がついています。下肢静脈瘤は、この弁の働きが悪くなり、血液が足に逆流する疾患です。血液が足にとどまると、血管が腫れて足の表面がボコボコと膨れたり、むくみ、だるさなどの症状が生じたりします。進行すると、かゆみや湿疹、色素沈着などの皮膚症状や血栓ができる恐れもあるため、専門の医師による治療が必要です。下肢静脈瘤は、長時間にわたり立ち仕事や座り仕事をしている方や妊娠中の方、出産経験のある方が発症しやすく、遺伝も関係しているといわれています。女性に多く見られますが、男性にも発症する病気です。

Qどのような治療方法がありますか?
A
いまいずみクリニック 問診と検査結果、患者の希望も考慮しながら治療方法を選択

▲問診と検査結果、患者の希望も考慮しながら治療方法を選択

症状が軽度の場合、弾性ストッキングによる圧迫療法で血流の改善を図ります。静脈がクモの巣状や網目状に浮き出ているときは、薬剤を注射する硬化療法を行い、血管を固める治療を行います。手術には、血管にカテーテルを入れてレーザーや高周波で血管を焼灼する血管内焼灼術、皮膚を切開して血管を引き抜くストリッピング手術、カテーテルから医療用の接着剤を注入し血管をふさぐグルー治療などがあります。問診や超音波検査の結果、整形外科や内科系の疾患が見つかるケースも少なくありません。適切な治療を受けるために、まずは診察と検査を受けて症状の原因を探ることが大切です。

Qこちらのクリニックで行っている治療について教えてください。
A
いまいずみクリニック レーザー治療と高周波を用いた手術は傷痕が目立ちにくい

▲レーザー治療と高周波を用いた手術は傷痕が目立ちにくい

弾性ストッキングによる保存的療法、硬化療法、レーザーと高周波を使った日帰り手術、グルー治療に対応しています。レーザー治療と高周波を用いた手術では局所麻酔を使用し、手術箇所が少なければ30分ほどで終了します。傷痕が目立ちにくく、日常生活に早く戻れます。また、グルー治療も患者さんへの負担が少ない治療方法の一つです。少量の麻酔でも痛みを感じにくく、レーザー手術後に必要な弾性ストッキングの着用は不要です。ただし、グルー治療で用いる医療用接着剤にアレルギーがある場合は治療を受けることができません。問診と超音波検査、患者さんの主訴や体質、さらに患者さんの希望をお聞きしながら、治療方法を提案しています。

Q下肢静脈瘤の日帰り手術はどのような流れで行われますか?
A
いまいずみクリニック レーザーや高周波を用いた日帰り手術も提供

▲レーザーや高周波を用いた日帰り手術も提供

手術が決定した場合、血液検査や、術後に着用する弾性ストッキングのサイズを決めるために足の各部位を測定します。手術は、午前と午後の診療の間に行います。当日は診察を受け、まずは健康状態を確認。問題がなければ、患者さんは手術着に着替え、超音波検査で手術箇所を確認してから麻酔と消毒を受けます。手術はベッドで寝た状態で行い、片足で30分から40分ほど、手術箇所が多い場合や皮膚の切開が必要な場合は、1時間以上かけて手術します。手術後は術後室で体調を確認し、問題がなければ帰宅可能です。経過観察は手術の翌日と1ヵ月後に行います。立ちっ放し、座りっ放しにならないよう、積極的に歩くようにアドバイスしています。

Q予防方法や日常生活で気をつけたいポイントを教えてください。
A
いまいずみクリニック 予防するためには、同じ場所にとどまらず動くことが大切

▲予防するためには、同じ場所にとどまらず動くことが大切

下肢静脈瘤を予防するためには、同じ場所にとどまらず動くことが大切です。立ち仕事、座り仕事をしている方は、足を動かしたり、場所を移動したりしてみてください。足のだるさ、むくみなどの症状が続く場合、弾性ストッキングや市販の着圧ソックスを着用するのも予防につながります。足に違和感がある場合、初期症状の段階から受診することをお勧めします。症状が悪化してから治療を始めても、ボコボコとした見た目や色素沈着が改善しないこともあるからです。早めに受診し、適切なサイズの弾性ストッキングを処方してもらえば、早期治療や予防につながります。

ドクターからのメッセージ

今泉 松久院長

下肢静脈瘤の症状があっても、「何となく足が重いけれど大丈夫」「症状が軽いから」と考え、受診を見送る方も少なくありません。下肢静脈瘤の治療は、初期段階であれば保存的療法で済みますし、手術が必要であっても患者さんの負担が少ない保険適用の日帰り手術が受けられます。適切な治療を受けるために、まずは受診することが大切です。当院では、問診と検査結果に加え、患者さんの希望も考慮しながら治療方法を選択しています。私の役割は、病気の原因と症状を見極めること。治療方法は患者さんと一緒に探りたいと考えています。下肢静脈瘤は女性に多い疾患ですが、男性も足に違和感があれば気軽にご相談ください。

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