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久保 玲子 院長の独自取材記事

徳丸村中眼科

(板橋区/東武練馬駅)

最終更新日:2024/10/23

久保玲子院長 徳丸村中眼科 main

2019年に開院した「徳丸村中眼科」。専門性と設備にこだわり大学病院と同等の診療の提供に努める「ときわ台村中眼科」の分院として、地域の眼科医療を担っている。院長の久保玲子先生は、白内障や網膜硝子体、眼瞼下垂症、睫毛内反症、眼瞼腫瘍など幅広い疾患の手術経験を持ち、同院でもこうした専門性を要する手術から、子どもの視力低下や目の充血、かゆみなどの日常的な症状まで幅広く対応。久保院長やスタッフの笑顔があふれる明るい院内の雰囲気からは、両者の信頼関係の深さが伝わってくる。子育て経験のあるスタッフも多く、乳幼児に注がれる温かいまなざしに安心する保護者も多い。「町の眼科として気軽に受診してもらえるクリニックでありたい」と語る久保院長に、診療で大事にしていることや今後の展望などを聞いた。

(取材日2024年5月21日)

全世代の患者が安心して通えるクリニックをめざす

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

久保玲子院長 徳丸村中眼科1

この辺りはご高齢の方が多いので、開院当初からご高齢の患者さんには多く来院していただいています。一方で、お子さんの受診も増えています。子どもの症状の多くは目の充血やかゆみ、視力の低下などで、赤ちゃんにたくさん目やにが出たとお母さんが驚いて受診されることもあります。私自身も1児の母で子どもが好きですし、スタッフも子育て経験者が多いので、お子さんの受診も大歓迎です。院内はバリアフリーで、車いすや手押し車、ベビーカーなどを利用したままお入りいただけますし、トイレも十分な広さがあるので、安心してご利用いただけると思います。手術室は2階ですが、入り口のすぐ脇にエレベーターを設置しています。

高齢の方はどのような主訴でいらっしゃいますか?

最も多いのは、「見えにくい」というご相談ですね。検査をして原因を確定し、治療に移りますが、手術については基本的に患者さんに明確なメリットが期待できるときにしかお勧めしません。白内障で手術をすべきか迷っている方には「他の病気をチェックしながら経過を見ていきましょう」とお話しします。手術後も初期はゴロゴロしたり、炎症が出て思うように視力が改善に向かわなかったりすることもあるので、医師と患者さんの信頼関係が何より重要だと思います。また、当院はすぐ隣に内科と整形外科のクリニックがあり、複合疾患をお持ちの方は通院を1ヵ所で済ませることができます。内科と整形外科の先生とはよくお話をして、連携を図っています。特に糖尿病の方は、合併症として糖尿病網膜症を発症することがあるので、早期発見のためにも1年に1度は眼底検査を受けるよう内科の先生から勧めていただいています。

院内ではどのような手術に対応できるのですか?

久保玲子院長 徳丸村中眼科2

当院は、2階が手術に特化したスペースとなっており、休憩リカバリー室とご家族の待合室も設けています。硝子体の手術は本院で大学の医師が執刀しており、当院では白内障や睫毛内反症、眼瞼腫瘍や眼瞼下垂などまぶたの手術を主に行っています。眼瞼下垂症は、「運転中、上が見にくい」「まぶたが重く、疲れる」という症状で受診して見つかるケースが多いですね。生活の質や見た目にも関わる病気なので、気になる方はご相談ください。検査をして視野狭窄が認められれば、保険適用となります。ただし、術後は腫れたり、皮下出血が起きたりすることがあり、手術の前には十分に時間を取って説明しています。

通院の利便性や診療の効率化も実現

患者さんは無料送迎車を利用できるのですね?

久保玲子院長 徳丸村中眼科3

当院は駐車場も完備していますので、車で通院していただくこともできますが、ご自身で運転されない方や、治療中には運転を避ける必要がある方もいらっしゃいます。特にご高齢の方は、歩いて通院されるのが大変という方も多いので、無料の巡回バスを運行しています。以前は、当院から東武練馬駅周辺、西台、高島平などを周回するコースだけでしたが、新たに三園や赤塚方面を巡回するルートも追加し、より広範囲の患者さんに利用いただけるようになりました。「家族に送迎してもらわなくても一人で自由に来られるようになった」などのお声もいただいています。

診療では、どんなことを大切になさっていますか?

患者さんが質問しやすい雰囲気をつくることと、質問されたらわかりやすく丁寧に答えることを心がけています。スタッフにも、手が空いたらできるだけ診察室に入ってもらって、私がどんな話をしているのか、患者さんがどんな状態なのか、その場で共有するようにしているんですよ。患者さんが「見えにくい」とおっしゃっているのを聞けば、自然と院内の移動をサポートするために動けるようになりますし、私の説明を聞くことで患者さんとのコミュニケーションにも役立つと思っているからです。同時に、スタッフの意見に耳を傾けることも大切にしていますね。特に、送迎車の運転手さんは社会経験が豊富で、患者さんの医師には言いづらい悩み事を車中の何げない会話からくみ取ってくれることもあります。おかげで患者さんの精神面をフォローできて、とても助かっています。

2024年4月から二診体制になったとお聞きしました。

久保玲子院長 徳丸村中眼科4

はい。患者さんに納得していただけるまで丁寧に説明することを心がけていますので、どうしても診察に時間がかかってしまうことが多く、患者さんを長くお待たせすることをずっと心苦しく思っていました。二診体制にすることで診療がとてもスムーズになりましたし、信頼できる先生ですので、どの患者さんも安心してお任せできます。特に午後が手術である月曜の午前中は待ち時間がとても長かったのですが、二診になってからはスッと帰れるようになって皆さんに喜んでいただいています。それに、午後も通常の外来ができるようになりました。また、自動精算機を導入し、キャッシュレス決済も可能になりました。今はスーパーマーケットなど多くの施設で導入されているのでご高齢の方でも慣れている方が多く、予想以上にスムーズな診療につながっています。

身近なかかりつけ医として、これからも患者とともに

先生のご経歴を教えてください。

久保玲子院長 徳丸村中眼科5

実家が整形外科医院で、幼い頃から診療をする父の姿を見て育ち、仕事として「病気を治す」ことに憧れを持っていました。また、当時からお裁縫が好きだったことは、その後の手術への興味に結びついているかもしれません。大学時代、もともとは大学院への進学を考えていたのですが、大学卒業後に多くの手術を手がける病院に勤務したことがきっかけで考え方が変わりました。そこからは臨床一直線でした。白内障はもちろん、硝子体の手術も経験したいと考え御茶ノ水の「井上眼科病院」本院で研鑽を積み、網膜硝子体手術をメインとする西葛西の分院にも勤務しました。その後も白内障と眼瞼下垂症手術が得意なクリニックなど、手術症例数の多い市中クリニックで研鑽を積んできました。

これから、どのようなクリニックにしていきたいですか?

町の眼科として、ちょっとした不安を気軽に相談していただける、赤ちゃんからご高齢の方までどの世代の患者さんも快適に受診できるクリニックでありたいと考えています。幸いなことに当院はスタッフに恵まれていて、信頼して任せられるスタッフばかりで院内の雰囲気もとても良いので、そういうムードが患者さんにも伝わるといいですね。赤ちゃんや小さいお子さんは診察時に泣いてしまうこともありますが、どのスタッフもお子さんへの接し方に慣れていますし、あやし方も上手です。お子さんウエルカムなクリニックですので、親御さんにもぜひ安心して受診していただきたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

久保玲子院長 徳丸村中眼科6

目の症状を我慢してしまう方は意外と多く、「眼科に初めて来ました」とおっしゃる患者さんもまだまだ多いと感じています。我慢してしまうのは、見えにくいけれど痛みはない、つまり不便だけどつらいわけではないからなのかな、と想像します。他にも、ゆっくり進行するために気づきにくい病気や、片目に見えにくさがあってももう片方の目が補ってしまうために気づきにくいこともあります。気づかぬうちに病気が進行していることもありますし、発見が遅くなると症状が改善しにくくなることもありますので、早期発見のためにも50歳を過ぎたら年に一度は検査を受けていただくと安心です。そして、気になる症状があれば我慢せず、早めに、お気軽にご相談いただけたらうれしいです。

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