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田屋 圭介 院長の独自取材記事

たや脳神経外科クリニック

(さいたま市緑区/東浦和駅)

最終更新日:2019/08/05

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東浦和駅からバスで約10分。駅前の大通りをまっすぐ進んだ右側に位置する「たや脳神経外科クリニック」は2019年5月に開業。隣は調剤薬局、裏手には駐車スペースが16台分あり広々としている。田屋圭介院長は脳神経外科の医師として20年間、大学病院や地域の中核病院で、くも膜下出血、外傷、脳腫瘍の難手術や多様な症例を担当。神経内科の医師としての経験も持つベテランドクターだ。脳神経外科の入りにくいイメージを変えたいと、待合室には花柄のレースカーテン、MRI検査室は小鳥の壁紙など、明るくアットホームな雰囲気を大切にしている。「生まれ育ったさいたま市で、地域の皆さんの脳のかかりつけの医師になりたい」。穏やかな笑顔が印象的な田屋院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2019年7月17日)

アットホームな雰囲気と、精密なMRI検査システム

東浦和で開業されたのはなぜですか?

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私はさいたま市浦和区の生まれで、育ったのは見沼区片柳です。自分の生まれ育った愛着ある地域でこれまで培ってきた力を生かしたい、開業するなら絶対にさいたま市内でと思いました。脳神経外科出身なので、頭痛、認知症など脳のかかりつけとして、地域の皆さんのお役に立て、脳の病気の早期発見と、予防の大切さを伝えることをしていけたらと考えています。脳卒中は年間29万人も発症しているといわれ、発症後、半数が介護を要しています。頭痛、めまい、しびれ、物忘れなどの症状で受診して早期に発見できることもあります。また当院では一般内科の診療も行っていますが、脳卒中の原因となる高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を管理していけばリスクを減らしていくことが可能です。当院で今のところ深刻な状態の患者さんはいませんが、紹介が必要な場合は、私自身がその病気だったらどうするかを考え、ご希望を伺いながら適切な病院を紹介します。

開業にあたって、内装など工夫された点はありますか?

脳神経外科は敷居が高いイメージがあるので、アットホームな雰囲気を大切にしました。私が留学したアメリカのクリニックは、一般家庭の部屋のような感じのところが多かったので参考にしました。カーテンを花柄にするなど細かいところは事務長である妻に選んでもらいました。工務店を営む父に造作を頼んだものもあります。ロゴとホームページも、緑とオレンジを基調に親しみやすいものにしました。

設備機器についてはいかがですか?

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個人のクリニックではあまり導入されていないと思われる、1.5テスラのMRIシステムを導入しています。高速で精細に画像診断が行え、脳梗塞、脳動脈瘤などの頭部疾患の診断に威力を発揮します。また、雑音も少なく、造影剤を使わずに撮影できるようになったため患者さんの負担も軽減することができるようになったかと思います。脳神経外科専門の医師として、1.5テスラ以上の精度はどうしても必要と導入しましたので、大きな病院まで行かなくても当院で検査が行えるのがいいですね。頸椎や腰椎椎間板ヘルニアなど脊椎領域の細かな検査も可能ですので、近隣の整形外科や、泌尿器科の前立腺検査などの際にもこのMRIシステムを利用していただいています。当院はCTがないので、逆に近隣のところで利用させてもらうことも。こうした連携は患者さんのメリットにもなるので続けていけたらいいですね。

「病気を診ずして、病人を診よ」の精神を大切に

開業までの経緯について教えてください。

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1999年に東京慈恵会医科大学を卒業、専門は脳神経外科です。大学付属病院で研修後は、同院を中心に、静岡の総合病院などにも勤務しました。2006年から2年間は米国バージニア州立大学に留学。開業を考え始めたのはその頃です。帰国後、母校の大学の葛飾医療センターに勤務したのですが、開業に向け地域医療を学ぼうと退職。民間病院で神経内科の経験も積み、都内の総合病院で神経内科医長を務め、さらに民間の脳神経外科ならではの症例を経験するなど、約7年、幅広い疾患に対応できるよう勉強を重ねました。最後はさいたま市内の脳神経外科クリニックに院長として勤めたのですが、理事長がとてもよい先生で患者さんの傾向や経営ノウハウなど、いろいろ教えてくださいました。こうして大学病院や総合病院との違いをさらに勉強したことで自信が持てました。開業を考えてから実行に移すまで十分に準備期間をかけてよかったと思います。

アメリカへ留学されたのはなぜですか?

大学病院で手術をする機会が思ったより少なくて悩み、環境を変えようと思ったのです。研究留学なので、動物実験がメイン。頭部外傷の実験を2年間ひたすら続け、論文を書き認められるなど、ともかく真面目に取り組みました。留学して一番よかったのは、世界を知ることができたこと。さまざまな価値観に触れることができました。例えば、南米出身者はラテン的で楽観的、とても明るく楽しく生きていて刺激を受けました。手術にこだわらなくても外科の医師としての能力を生かせるのではと思えるようになり、開業の気持ちも芽生えてきたのです。

先生が診察で大切にされていることは何ですか?

「病気を診ずして、病人を診よ」という母校の精神を大切にしています。患者さんの目をしっかり見て、何が心配で困っているのか、じっくり伺うようにしています。しかし私一人ではクリニックは成り立ちません。開業して2ヵ月、毎日スタッフに支えられていると感じます。みな明るくて評判も良いんですよ。小さい患者さんがMRI検査を怖がらないようケアしたり、麻酔の際の緊張をほぐしてくれるなど、とても助かっています。

患者さんの年齢層や疾患に特徴はありますか?

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患者さんの年齢は40代くらいと70代が一番多いですね。40代は頭痛、70代はしびれ、めまい、物忘れなどが多いです。一般的に20~40代は頭痛の患者さんが多いですが、生活に支障をきたす場合は専門家に相談することをお勧めします。今はさまざまなアプローチで治療できますし、漢方薬や予防薬で対処可能なことはあまり知られていません。また、まれに命にかかわることがある椎骨動脈解離の頭痛は若くても起こることがありCTではわかりません。内科で見逃されていることもあるので注意が必要です。当院はMRI検査がすぐに行える環境なので、迅速な対応ができます。ご高齢の方では、認知症の症状が進んでからご家族が連れてこられるケースも多いです。一方、一人で心配されて来院する方は何でもない場合も多い。医療も進歩しており、重症化を食い止めるアプローチは増えているので、半年ごとにチェックしていければよいですね。

地域の脳のかかりつけ医として貢献を

先生が医師、そして脳神経外科を志したきっかけは?

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中学生の時、救命救急の医師が主人公のテレビドラマをやっていて、かっこいいなと思ったのがきっかけです。私は工務店の息子で、身内に医師はいませんでした。それでも父は息子の考えを尊重してくれました。高校では猛勉強し、日曜も図書館に通っていましたね。大学に入り、救命的をやりたいと思ったのですが、救命センターがありませんでした。救急の部長だった先生に相談したら「脳神経外科に来い」と。かっこいい先生で憧れもありました。先輩も科にいましたし、緊急を要する疾患が多いので、やりがいもあると決めました。

お忙しい毎日と思いますが、休日はどのように過ごされているのですか?

まだ開業して2ヵ月なので、なかなかゆっくり休めなかったのですが、先日、大学の同期の友人と軽井沢に行く時間が取れました。以前は埼玉国際マラソン出場を目標にランニングをしていたのですが、足を痛めて断念しました。でも吉川マラソンのハーフマラソンや10キロの部には参加していますよ。あとは地域の野球チームに入ったので、新しい仲間が増えて楽しいですし、メタボ予防にもなっています。中学と大学時代はバレーボール部に所属するなど、昔からスポーツ好きなので体はもっと動かしたいですね。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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生まれ育ったさいたま市で、地域のみなさんの脳のかかりつけ医としてさらに貢献できるよう努めていきたいです。頭の部分で気になることがあったら、ちょっとしたことでも気軽に相談に来てください。また、頭痛でお悩みの方もさまざまな方法でアプローチすることができますので、ぜひご相談ください。頭痛の状態や生活スタイルについて細かくお話を伺って適切な治療をし、心配されていたことが解決できたらと思っています。

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