全国のドクター8,905人の想いを取材
クリニック・病院 161,005件の情報を掲載(2021年12月02日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 新宿区
  4. 江戸川橋駅
  5. 春日メディカルクリニック
  6. 春日 崇臣 院長

春日 崇臣 院長の独自取材記事

春日メディカルクリニック

(新宿区/江戸川橋駅)

最終更新日:2021/10/12

191680 top

祖父が開業していた新宿区山吹町の地に「春日メディカルクリニック」を開業して約1年半。春日崇臣院長は、「当院はまさに地域に密着したクリニックです」と笑顔を見せる。地元の声を受け、満を持して開いた同院は、高齢者から20代の若者まで、多くの人のかかりつけ医としてその立ち位置を確立しつつあるそうだ。糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった慢性疾患を中心に、幅広い疾患を「まずは診る」姿勢と、日本糖尿病学会糖尿病専門医としての理にかなった治療を心がける。院内では、血糖やHbA1c、コレステロール値などの迅速な検査のほか、上部内視鏡検査も可能。近隣の高度医療機関との連携がスムーズなのも特徴だ。広く地域医療を支える春日先生に話を聞いた。

(取材日2020年10月29日)

めざしたのは、末永く向き合い続ける開業医

もともとは、おじいさまのクリニックがあった場所だそうですね。

20201208 1

はい。祖父が開業していた春日医院というクリニックがありました。私自身、ここ山吹町で生まれ育ちましたから、祖父が地域医療に尽力したことは幼い頃から知っていました。父が後を継がなかったことから、「ここにもう一度クリニックを開いてほしい」という声を根強く頂いていて、患者さんの中には今でも祖父への感謝の気持ちを伝えてくれる方がいらっしゃるんですよ。開業後は、そうした顔なじみの高齢の方のほか、意外にも若い方に多くいらしていただいています。特に日曜の診療などは、20代から40代くらいまでの会社勤めの方がほとんどですね。平日は時間が取れないとか、疲れて受診する気が起きないという方がかなりいるようで、土日診療のニーズの高さに驚きました。

どのような主訴が多いのですか。

ちょっとした不調や風邪など、ごく一般的な内科のものが多くを占めています。お勤めの方は、平日は我慢していた風邪や胃腸炎がなかなか治らず悪化してしまったケースや、会社の健康診断で出た数値が心配になって受診されるケースなどが目立ちますね。いわゆる生活習慣病の予備軍といわれる方の中には、ちょっとした数値の変化を気にして「今のうちに診てもらおう」という方と、「体になんの変調も感じていないから、別にいいや」という方がいらっしゃいます。将来深刻な病気になるのを予防するには、早めの受診で状態を確認し、適切な管理を始めることが大切。当院への受診を通して、予備軍から先へ進まないよう、ご自身の病態と向き合っていただければうれしいですね。

先生は、糖尿病をはじめとした生活習慣病が専門でいらっしゃいますね。

2

開業を視野に入れたとき、患者さんを最後まで自分の力で診られる分野を選びたいと考えて、糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった慢性疾患を専門に学びました。診療内容によっては、緊急時に複雑な検査機器や高度な医療体制が必要で、患者さんが一番大変なとき、苦しいときに自分の手を離れてしまうことがあります。やむを得ないことですが、私自身はできる限り責任を持って患者さんと付き合い続けていく開業医になりたいと学生時代から思っていたんです。卒業後は迷うことなく、内科、慢性疾患や生活習慣病を中心とした診療に従事しました。

数値だけにとらわれない、専門家ならではの治療を

先生のような、糖尿病の専門家に慢性疾患を診ていただくことのメリットを教えてください。

3

大きく2つあります。1つは、ただ数値を下げるのにこだわるだけでなく、生活スタイルに合わせた適切なコントロールが図れることです。数値を下げるためには、薬を使えばいい。しかし、ただ数値を下げればいいかというと、そうではないと思うんですね。一生懸命努力しているのに数値が悪く出てしまったとき、結果だけを見て厳しく評価すれば、患者さんは治療が嫌になってしまうでしょう。「目標数値から少しはみ出しているけど、この生活を続けていれば問題ないですよ」というように、数値だけにとらわれることなくその方の状態を見極めて治療に伴走できるのが専門家の強みだと思います。もう1つは、合併症の予見。このままの状態が長く続けばリスクが高いと判断したときは、患者さんにも意識を変えてもらわなくてはなりません。患者さんが治療の必要性を実感できるよう、合併症の可能性を丁寧に説明し、納得して治療を受けてもらえるようにしています。

治療の必要性を説明する際には、どんなことに注意していますか。

合併症は将来のQOL(生活の質)やADL(日常生活動作)を著しく低下させるものですが、受診した段階で体になんの症状もない場合、「どんなことが起きるのか」を想像できず危機感を持てない方が少なくありません。だからといって、合併症の怖さだけを強調しても心に響きにくいので、例えば「10年後、75歳になったとき、かわいがっているお孫さんの顔が見えにくくなってしまったら、残念でしょう」というように、その方の生活に合わせてお話ししています。この数値をめざしましょう、と画一的にまとめてしまうのではなく、それぞれに個別の目標を設定するイメージですね。

生活習慣を変えるのがなかなか難しい、という方も多そうです。

4

そうですね。「運動してください」「食事の内容を変えてください」というだけでは、継続しにくいと思います。そこで、当院では、常駐している管理栄養士が個別に食事メニューのサポートをするほか、取り入れてほしい運動についても具体的にアドバイスするようにしています。クリニックの上には、私が監修しているキックボクシングとフィットネスのスタジオもあります。運動習慣がない方でも、クリニックの上ならついでに行ってみようかな、と思ってくださるのではないでしょうか。私自身も、趣味の一環として10年ほどキックボクシングをやっているんですよ。患者さんにも、自分にできる範囲で、楽しく継続できる運動を見つけてもらえたらいいですね。

治療の入り口から出口まで全体の方向性を示すのも役割

院内で上部内視鏡検査もできると伺いました。

5

大学卒業後は東京女子医科大学病院の糖尿病センターで専門の知識と技術を磨き、その後勤務した三木山陽病院では救急医療や内科の疾患を全般的に診る機会に恵まれました。私は糖尿病専門医ではありますが、内視鏡検査の技術などは三木山陽病院で習得したものです。胃の調子がおかしい、検査でピロリ菌が見つかった、という場合は当院で気軽に検査していただけます。一人の医師ができる限り幅広く患者さんを診ることができるように、という三木山陽病院の院長先生の方針の他、同院では多くの大切な経験を積みました。特に院長先生のホスピタリティーには大きな影響を受けています。病気の発見は誰にとってもつらく、一番悪いケースを想像して落ち込む方も多いでしょう。そうしたとき、医師は言葉で深い安心感を与えられるということを、院長先生に教わりました。私も患者さんとご家族の満足度がより高くなるように努め、ベストな選択に導いていきたいと思います。

他院との連携についてはいかがですか。

必要に応じて、私の以前の勤務先である東京女子医科大学病院や、当院の顧問をしている私の父が理事長に就いていた国立国際医療研究センター病院にご紹介しています。父は、外来診療の一部も担当してくれているんですよ。臨床の経験も豊富な父の存在が、患者さんの安心につながっている面もあるようで、ありがたいと思っています。父ともども考えているのは、患者さんに治療の入り口から出口までの道を示すのも開業医の役割の一つだということ。当院を入り口として、ここで対応できることなのか、高度医療機関への紹介が必要なのかを判断し、方向性を明確にしてあげなくてはなりません。今後も、近隣の医療機関としっかり連携して、必要なときにスムーズに紹介できる関係を構築していきたいですね。

最後に、読者にメッセージをお願いいたします。

6

医療機関に行くのは、誰でも緊張するもの。「何かあったらどうしよう」と、落ち着かない気持ちで受診することもあるでしょう。できる限り患者さんの不安を増幅させないよう、患者さんの気持ちを理解して寄り添うように努めていますので、安心していらしてください。慢性疾患の場合、一番避けたいのは治療の中断です。数値が多少悪くても、ストレスのない治療方法を模索し、良いところを見つけて前向きに治療を続けていけるようサポートしますから、一緒に頑張っていきましょう。

Access