全国のドクター9,025人の想いを取材
クリニック・病院 161,457件の情報を掲載(2020年2月29日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 墨田区
  4. 錦糸町駅
  5. 錦糸町駅前レディースクリニック
  6. 李 香蘭 院長

李 香蘭 院長の独自取材記事

錦糸町駅前レディースクリニック

(墨田区/錦糸町駅)

最終更新日:2019/07/01

191258 %e9%8c%a6%e7%b3%b8%e7%94%ba%e9%a7%85%e5%89%8d%e3%83%ac%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%8b%e3%83%83%e3%82%af

錦糸町駅前の商業施設内にある「錦糸町駅前レディースクリニック」は、「受診しやすいクリニック」をコンセプトに2019年4月に開院。アパレルショップやレストランなどが集まる錦糸町パルコの7階にあり、クリニック内は落ち着いた色合いのインテリアを用いた居心地の良い空間となっている。優しい笑顔が印象的な李香蘭(り・こうらん)院長は、順天堂大学医学部附属順天堂医院で産婦人科、特に産科の超音波検査を専門に経験を積んできた女性医師。病院での分娩とクリニックでの妊婦健診を柱とするセミオープンシステムを導入、胎児精密超音波検査も行うなど妊婦が受診しやすい体制を整えている。子宮頸がん検診にも力を入れている同院で、クリニックの工夫や今後の展望などを聞いた。
(取材日2019年5月9日)

受診しやすいクリニックづくりをコンセプトに開院

居心地の良い雰囲気ですね。

1

産婦人科に暗いイメージを持つ方もいらっしゃるので、あえてホテルのような雰囲気の内装やインテリアにして「受診しやすいクリニック」をめざしています。ファッションビルの中にあり、郵便局や映画館も併設されているので気軽に来ていただけるのではないかと思います。待合室の椅子は、パーソナルスペースが保てるように肘掛のあるしっかりとした大きめの物を選び、患者さん同士が対面にならないよう一列に並べるなどの工夫をしています。空調が寒いと感じる患者さんに自由に使っていただけるようひざ掛けも置いてありますよ。私は暑がりなのであまり気にしていなかったのですが、スタッフからの提案で置くようになりました。

先生が女性であることも受診しやすさにつながっているかもしれませんね。

自分ではそのように意識したことはあまりないのですが、考えてみれば、がんなどの疾患は別として生理不順や不調、痒みなど、比較的些細な症状であれば、女性同士ということで気軽に受診していただけるのかもしれませんね。最近は、女性の産婦人科の医師が増加傾向にありますが、クリニックを開業している産婦人科の先生ですと、まだまだ男性の先生のほうが多いのではないかと思います。実際に開院してみたら、近くに女医のクリニックがなかったので、わざわざ遠くまで行っていたという患者さんもいて、「近くにできてうれしい」いうお声を結構いただいています。

特に力を入れている治療や検査は何でしょう?

2

婦人科全般を診療していますが、これから特に来ていただきたいと思っているのは子宮頸がんの検査です。子宮頸がんは、婦人科の病気の中でもがん疾患全体から見ても一番発見しやすい病気です。例えば、ピルの処方で来られた方であっても、問診表にがん検診を受けたことがない、あるいは長年検診を受けていないと書かれていたら、子宮頸がん検診の重要性を説明してできるだけ受けていただくようにしています。頸がんは、まだお子さんの小さい若い方に多く、20代に限ってみると乳がんよりも多い病気です。「検査は痛いですよね」とおっしゃる方もいますが、採血と同程度の痛みですし、進行がんになって手遅れになる前に治療できたらいいなという思いは大学病院に勤務したころからありました。

病院と連携したセミオープンシステムで妊婦をサポート

妊婦健診にいらっしゃる患者さんはどのような方ですか?

3

当院で妊婦健診を受けられる方は里帰り出産を予定されている方と、セミオープンシステムという病院との連携システムを利用されている患者さんです。セミオープンシステムは、大学病院や大きな病院で導入しているところが多く、分娩は病院が担い、妊婦健診は契約しているクリニックが担当します。通常の健診はクリニックで行い、母子手帳以外に毎回妊婦健診の状況を書いた共通カルテを作成。夜中や緊急の場合は、その共通カルテを持って病院に行けば、通院している患者さんと同じ待遇で対応してくれます。当院では順天堂医院、愛育病院、葛飾赤十字産院などの病院と契約しており、今後は都内のセミオープンシステムを導入している他の病院との契約も増やしていきたいと思っています。高齢出産が増えていることなどから、大学病院などではリスクの高い出産が急激に増加しているため、病院、クリニック、患者の三者にとってメリットのあるシステムだと思いますね。

先生のご専門は産科と伺っています。

産科の中でも超音波を専門にしていました。今、ほとんどの大きな病院では、胎児スクリーニングといって超音波による胎児の精密検査を行い、おなかの中の赤ちゃんに異常がないかを細かく検査しますが、クリニックではそれを行わないことも結構あります。そういう検査があることを知らない妊婦さんも多く、自分がその検査を受けたかどうかわからないという人もいらっしゃいます。検査によって赤ちゃんに異常があるかどうかを早めに見つけ、出産は帝王切開になるとか、外科が併設されている病院での出産が望ましいなどを判断することができるようになります。超音波検査は検査する医師の経験や技術に左右されることもありますので、産婦人科の経験が長いからできるとも限らないんですね。

先生が産婦人科をご専門に選ばれた理由を教えてください。

20190627 4

人助けがしたいという思いがあって医師になったのですが、人が苦しんでいる姿を見るのは苦手なんです(笑)。大学で産科の授業を受けているときに、講師の先生がおっしゃった「産科は病院の中で、唯一ハッピーな状況で患者さんにまた来てくださいと言える科です」という言葉が心に残り、新しい命の誕生を見届けるという意味において、幸せな瞬間、喜びのある科だと感じて産婦人科を専門に選びました。大学病院勤務では、さまざまな患者さんを診させていただき、お産においては幸せでない状況もありましたし、がんになってから来院される方を診ることも多くありました。婦人科への定期的な受診率の低さもわかりましたので、婦人科の病気ができれるだけ早く見つかればいいなと思い、開院にあたっては女性が通いやすいクリニックをめざしました。

若い世代に婦人科検診の重要性を伝えていきたい

開院の際、機材などこだわった点があれば教えてください。

5

私が産科で超音波検査が好きだったので、妊娠した方には赤ちゃんのきれいな画像や映像をお見せしたいと思っています。そのため、新しい超音波機器を導入しました。画像がきれいで、鮮明に赤ちゃんの様子を見ることができるんですよ。通常は、妊婦健診に通っている患者さんにのみ行っていますが、当院に妊婦健診で通われていない方でもご希望があれば4Dでお見せして、動画で見ている部分は録画してUSBでお渡ししています。私が自分の子を妊娠していたときは、勤務していた順天堂医院で健診を受けたのですが、4Dはまだ導入されていなかったので、それが残念だったなといまだに思います(笑)。患者さんにはぜひ4Dの動画でおなかの中の赤ちゃんを見てもらいたいですね。

患者さんへの思いやりと受診しやすい工夫を感じます。

工夫の1つとして、内診台は普通にすっと座っていただけるソファーのような見た目のものを選びました。もこもこして座り心地が良いので、何人かの方から「ここの内診台、すごく柔らかいですね」と言われましたね。内診室はドアとカーテンの二重にして、プライバシーに配慮した造りにしています。また、先ほどもお話しましたが、子宮頸がんの検査に力を入れているので、コルポスコピー(膣拡大鏡)を導入しました。検査で異常がわかった方は、精密検査を受ける必要があるのですが、クリニックでは置いているところが少ないため、大きい病院を受診しなくてはいけません。当院であれば時間に縛られずに精密検査を受けていただくことができます。さらに、プライバシーを考慮して、患者さんのお名前ではなく受付時にお渡しする受付番号でお呼び出しを行っております。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

6

今後、患者さんが増えてきたら、お待たせする時間が長くならないようもう1人女医さんに来ていただいて2人体制にすることも考えています。皆さんが受診しやすく待ち時間もなるべく短くできるよう運営していきたいですね。子宮頸がんの検査は2年に1回が推奨されていて、区のがん検診で無料で受けることができます。それでも受診率は20%を切る低さです。特に20代では検診をまったく受けていないという方も多いので、婦人科検診は定期的に受けてもらいたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子宮頸がん検診(墨田区以外の方)/3000円+税、
妊婦健診+胎児精密超音波検査(患者自己負担)/2000円+税

Access