歯科医院が苦手な人も安心できるよう工夫した
初診の流れ
ほりうち歯科クリニック
(大阪市天王寺区/寺田町駅)
最終更新日:2024/06/28


- 保険診療
- 自由診療
歯科医院に対して、「怖い」「痛い」といったイメージをする人は少なくない。それだけに、虫歯や歯周病が気になっていても、なかなか歯科医院に足が向かないという人も多いだろう。そんな患者の不安な気持ちをくみ取り、治療ステップを一つ一つ丁寧に行うことで患者の心に配慮した治療を行っているのが、「ほりうち歯科クリニック」の堀内康聖院長だ。「心のバリアを張らないこと」をモットーに掲げる堀内院長は、受診しやすい歯科医院づくりに取り組み、環境面はもちろんのこと、患者一人ひとりと向き合った安心できる診療の提供に努めている。「歯科医院が苦手な人をサポートすること、そもそも苦手な人をつくらないことも、私たちの役目」と話す堀内院長に、患者が不安を感じる点やその対策や工夫について話を聞いた。
(取材日2023年9月6日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q歯科治療が怖いと感じられやすいのはなぜでしょうか?
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A
他の診療科と違って、治療部位や治療されている姿が自分では確認できないことが不安につながっているのでしょう。また歯科医院には痛みを伴う治療が多いというイメージもあると思います。治療を受ける前に「歯科医院のどんなところが苦手なのか」歯科医師に伝えておくと、患者さんにとっても歯科医師にとっても良い治療につながると思います。患者さんの中には、歯科医院が苦手であることを伝えたら嫌われたり、敬遠されたりするのではないかと思う方もいるかもしれませんが、そんなことは決してありません。事前にお互いの認識を共有し、一緒に苦手な治療を一つ一つゆっくりと乗り越えながら進んでいくことで、恐怖心も少なくなるかと思います。
- Q治療する上で、不安を軽減するための工夫や配慮はありますか?
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A
患者さんに、「どのような治療なのか」をしっかりとお伝えすることを大切にしています。治療前には十分なカウンセリングを行い、説明時にはわかりやすいようにモニターにエックス線写真や口腔内写真を映し出して、実際に治療箇所を見ていただきながらお話しします。また、主訴の治療だけでなく、将来的な治療のゴールまで提案するようにしています。「おいしく食べたい」「笑顔に自信を持ちたい」など、将来に明るいゴールがあれば、患者さんも頑張れると思うのです。ほかにも、痛くないよう麻酔に配慮したり、小さなお子さんにはゲームやご褒美を用意したり、そもそも歯科医院が嫌いな人をつくらないようにも心がけています。
- Q自由診療と、保険診療はどう違うのですか。
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A
保険診療でも、噛めるようにしたり、悪いところを治したりすることは十分に望めます。価格に配慮されてはいますが、審美面や機能面でのプラスアルファな要求がある場合には自由診療になります。当院では患者さんとしっかりコミュニケーションを取って治療提案を行い、患者さん自身に本当に必要な治療を考えてもらいます。近年は歯を長持ちさせたいという方が多く、虫歯の再発を防ぐためにセラミック治療を選んだり、ブラッシングしやすいように矯正を希望する人も増えています。費用に関しても不安があるかと思いますが、決して無理に勧めることはありませんので、安心してください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1初診受付をして、問診票を記入
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歯科医院に着いたら、タブレットによる問診票を受け取る。どこがいつから痛いのか、1日の歯磨きの回数や時間、間食や睡眠時間など、項目にチェックを入れていく。入力したデータはすぐに歯科医師のパソコンに送られ、歯科医師による問診を受ける。服用薬や既往歴、妊娠の有無についても確認される。特に小さな子どもの場合には痛みに関してうまく説明できないので、保護者も一緒に同席するほうがいいそうだ。
- 2診察台で口の中を診てもらい、治療計画を立てる
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治療に入る前に歯科医師が口の中全体をチェック。問診内容と照らし合わせながら、必要であればエックス線や歯周病検査なども行う。収集されたデータをもとに検査結果が伝えられ、患者が治療を望めば治療計画の立案に進む。また、この時に自分が歯科医院の何を苦手としているのか、しっかり伝えておくことでスムーズな治療につながるという。
- 3カウンセリング
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カウンセリングでは、どのような治療までを望んでいるのか聞かれ、そこから最終的な治療のゴールを定め、その上でたくさんの選択肢の中から治療を決めていくそう。めざす目標ができることで治療に対しても前向きに捉えることができるだろう。同院では、歯科医師だけでなくスタッフとの対話の機会も設けたり、小さな子どもにも積極的に話しかけたりと、誰もが不安を感じないよう明るい歯科医院づくりを行っているそう。
- 4具体的な説明を受け、治療に入る
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治療内容が決まったら、治療に入る。同院では痛みに敏感な人も多いので、麻酔で針を刺す時には先に表面麻酔を使ったり、細径の針を使ったりして慎重に行っているという。また歯を削る前には、手鏡で治療部位を直接見ながら、どのぐらい削るか、どういった治療を行うか、具体的な説明をしてから治療するなど、一つ一つの治療ステップを丁寧に進めていくようにしているという。
- 5定期的なメンテナンス
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治療した状態をキープするため、定期的なメンテナンスに通う。同院では患者が安心して通えるように担当歯科衛生士制にしており、状態に応じて1~3ヵ月に1回のペースで通院を推奨している。歯科衛生士によるクリーニングはもちろん、同時に治療箇所に不具合が生じていないか、歯周病が進行していないかなど、歯科医師によるチェックも実施して、歯の健康を守ることに努めているそうだ。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/9万9000円~、矯正治療/50万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。