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高 媛玲 先生、堀越 悦子 さんの独自取材記事

21デンタルクリニック

(新宿区/市ヶ谷駅)

最終更新日:2023/09/15

高媛玲先生、堀越悦子さん 21デンタルクリニック main

東京メトロ有楽町線市ヶ谷駅から徒歩1分、JR中央・総武線市ヶ谷駅からは徒歩7分と、交通アクセスが便利な場所にある「21デンタルクリニック」。「健康は歯生活(しせいかつ)からつくられる」という考えをモットーに、予防歯科を中心に、一般歯科・小児歯科・審美歯科などの幅広い分野に対応している歯科医院だ。経験豊富な歯科医師や歯科衛生士が多く在籍していることが強みの一つである。取材では、災害ボランティアの経験から予防の重要性に気がついたという高媛玲(たか・えんれい)先生と、「予防歯科を広めるのが夢」だと語る歯科衛生士の堀越悦子さんに、それぞれの経験や思いについて話してもらった。

(取材日2023年7月10日)

経験豊富な歯科医師・歯科衛生士がそろう歯科医院

まずは、高先生のご経歴を教えてください。

高媛玲先生、堀越悦子さん 21デンタルクリニック1

【高先生】松本歯科大学を卒業後、福岡県にて「肺炎ゼロ、寝たきりゼロ」をモットーに歯科訪問診療を始めました。訪問診療はかなり体力と根気が必要で大変なのですが、患者さんに自力でご飯を食べられるまで回復していただきたいと考えると、大きなやりがいを感じてやめられなかったですね。結局20年ほど、患者さんの成長に必要な「歯科・医科・介護」の体制を整えたり、孫の世代まで担当し続けたり、地域の医療発展に努めました。その後大規模災害ボランティアに参加し、熊本県にて集団感染を抑える口腔ケア、福島県にて感染予防と災害後遺症ケアに取り組んできました。これらの経験から、「病を減らし、健康人を増やす」には企業歯科検診にも注目する必要があると思い、企業歯科検診にも注力する当院に在籍しています。

堀越さんのご経歴も教えていただけますか?

【堀越さん】今から40年ほど前、歯科衛生士になるために通学しながら、歯科医院でアルバイトをしていました。その歯科医院では、受付で患者さんを2時間お待たせして、診療が始まったとしてもすぐに削って5分で終わる、という対応でした。そんな状況を目の当たりにして、「これで良いのだろうか……」と、歯科診療に対して強い疑問を抱くように。また、自分が歯科衛生士になったら、学んだことをしっかりと生かせる歯科医院で働きたいと考えるようにもなりました。そんな思いを抱きながら就職先を探したところ、当院と出会いました。しばらく勤めた後、他の歯科医院や一般企業での勤務経験も積みたいと思い一度退職しましたが、2020年からまた当院に在籍させてもらうことになりました。

お二人はそれぞれ、こちらの歯科医院でどのような取り組みをされているのでしょうか?

高媛玲先生、堀越悦子さん 21デンタルクリニック2

【高先生】院内での一般歯科診療に加え、企業歯科検診を担当しています。長年力を入れて取り組んできたためか、今では「1年に1度は歯を診てもらおう」と楽しみにされる方が増えてきた印象です。企業歯科検診は勤めている方だけが対象ですが、検診を受けた方はもちろん、そのご家族の健康意識も高まることを願っています。
【堀越さん】ブラッシング指導はもちろん、予防を強く意識したオーダーメイドのクリーニングを行っています。一般的には目に見えるプラークの除去までが目的ですが、当院は口腔内の細菌レベルの低下まで考慮しているのが特徴です。また、100人いたら100通りの口腔内があるので、患者さん一人ひとりに合わせて栄養指導や運動指導、食いしばり緩和方法なども併せてご提案。質の高いクリーニングを希望される方はぜひ相談に来てください。

専用のスペースを設け、予防歯科に注力

こちらの歯科医院では、予防歯科に注力されているのですね。

高媛玲先生、堀越悦子さん 21デンタルクリニック3

【高先生】そうですね。堀越さんをはじめ、多くの歯科衛生士が主体となり予防歯科に力を注いでいます。院内には一般歯科診療とは別に、予防歯科専用のスペースを設けてあるほどです。診察室は広くてゆったりとした個室なので、リラックスしていただけるのではないでしょうか。クリーニング中に寝てしまうほど安心を感じていただけたら、とてもうれしいですね。

堀越さんが予防歯科に注力するようになったきっかけをお聞かせください。

【堀越さん】以前在籍していた歯科医院の歯科医師が、予防歯科に特化していたことがきっかけです。その歯科医師は診療前に、必ず歯科衛生士にメンテナンスをさせることを徹底していました。メンテナンスの前に歯科医師が口腔内をいろいろと触ってしまうと、それが原因となり、もともとは一部分だけだった虫歯が口腔内全体に広がってしまうと考えていたそうです。その様子を見て、歯科衛生士によるメンテンナンスが重要だと意識するようになりましたね。また、家族が大病を患ったことがきっかけとなり、口腔内と併せて体全体の「予防」も行うことが大切だと考え、運動指導と栄養学を学びました。いくら口腔内をケアしていても、食事や生活をおろそかにして体に不調が生じたら意味がありません。体に不調が生じると口腔内に変化・症状が出る場合があるので、メンテナンスの際にそのようなサインを発見したら、食事や生活の指導もさせていただいているのです。

高先生はどのような経験から予防歯科を重視するようになりましたか?

高媛玲先生、堀越悦子さん 21デンタルクリニック4

【高先生】歯科訪問診療を行っていた頃から「お口の清潔を保つことは命を守る」ことを実感していました。そして大規模災害ボランティアに参加した際、日頃の予防やケアがどれほど重要か改めて感じましたね。再認識のきっかけは、災害現場は水・食料・電気が不足し歯磨きができず、口腔内に菌が繁殖してしまう、そして虫歯や歯周病を防ぐには自身の体力と免疫力を頼りにするしかない、そんな状態を見たことでした。それから、熊本地震では集団避難生活の中で発症した肺炎やインフルエンザに口腔ケアを通じて対応しました。福島県では東日本大震災での感染症被害の抑制や、災害後に発症した認知症患者さんに対応したことも。この認知症は災害による心身のダメージが長く残ることが原因の一つとされ、口腔ケアとも関わりが深いので力になりたかったんです。これらの経験が私の技術の進化につながったと思います。今後も患者さんに健康維持の秘訣を提供したいです。

健康な歯の維持をめざし、多様な取り組みを続ける

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

高媛玲先生、堀越悦子さん 21デンタルクリニック5

【高先生】一人ひとりの生活のペースを大切に、患者さんの状況によって何を重視しながら診療を行うべきかを常に考えています。例えば高齢の患者さんの場合、肺炎になりやすいのに加えて、いくつもの持病があることが多いので、全身の状態にも配慮した歯科診療を提供しているのです。
【堀越さん】私が心がけているのは、患者さん全員を自分の家族だと思って接することです。病気になりつらい思いをしてほしくないですから、どんな症状でも見逃さないよう時間をかけてお話を伺います。そして、その方の習慣や癖まで考慮しながらメンテナンスやケアを行っていきたいですね。口腔内のことに限らず、気になることがあれば何でも遠慮せずにお話しください。

今後の展望・目標を教えてください。

【堀越さん】最近ようやく、世間の予防歯科への意識が高まってきたと感じています。ですから今後、さらに本格的な取り組みを始められるのではないかと期待していますね。ただ意識が高まったとしても、より深くまで掘り下げた診療を提供する環境がまだ整っていないと思うので、まずは予防歯科に興味のある歯科医療従事者がもっと増えてほしいですね。また、口腔内と全身の関係性についても啓発していきたいと思っています。口腔内の状態が良いと自己免疫力の向上を図ることができ、全身の健康につながりやすいことを多くの方にぜひ知っていただきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

高媛玲先生、堀越悦子さん 21デンタルクリニック6

【堀越さん】減ってきてはいるものの、「とにかく削ってしまえば良い」という風潮が歯科医療にはまだ残っています。必要以上に歯を削ることなく、なるべく天然歯を残せるように、患者さんにも歯科医療の知識を身につけていただきたいです。そして治療を受ける際に、「本当に歯を削ったほうが良いのか」「他の治療法はないのか」を確認できるようになってもらえたら、治療の後に後悔する方を減らせるのではないかと思っています。
【高先生】災害支援の教訓から、元気な時に検査を受け「生まれつきの体質」と「病気のかかりやすさ」を把握しておくことを推奨しています。万が一の場合、スムーズで効率の良い治療を受けるための指標になるからです。「元気で長生き、充実した人生」のサポートができたら幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オフィスホワイトニング/1万9920円、クリーニング/2万2000円

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