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岡崎 仁志 院長の独自取材記事

岡崎こどもクリニック

(尼崎市/武庫之荘駅)

最終更新日:2025/04/25

岡崎仁志院長 岡崎こどもクリニック main

阪急神戸本線・武庫之荘駅から徒歩3分。便利な立地でありながら、閑静な住宅街にたたずむ「岡崎こどもクリニック」。クリニック正面に描かれたコアラのマスコットキャラクターが、訪れる子どもたちを優しく出迎える。穏やかで気さくな雰囲気に満ちた院長の岡崎仁志先生は、40年以上にわたり小児医療に携わってきたベテラン小児科医で、日本アレルギー学会アレルギー専門医の資格も持つ。「子どもたちが将来にわたって健やかに成長していけるように」という願いを胸に、一人ひとりの子どもに寄り添った総合的な診療を提供。発熱のある患者を専門的に診療する外来の対応や、地域の保育所・幼稚園の嘱託医を務めるなど、地域の小児医療に深く貢献している。開業10年の節目を迎える岡崎院長に、診療での工夫や背景にある思いについて聞いた。

(取材日2024年11月22日)

子どもに優しく、痛みを抑えた治療と丁寧な説明を実践

気持ちが明るくなる内装ですね。こだわった点はありますか?

岡崎仁志院長 岡崎こどもクリニック1

クリニック内は優しいレインボーカラーの壁紙や明るい黄色の授乳室など、子どもたちが楽しく過ごせる空間になっています。開業10年を機に、緑のソファーを張り替えました。天井は暗くすると雲が浮かび上がるようになっているんですよ。私自身も普段はキャラクターがプリントされた診察衣を着ていて、子どもたちに喜んでもらっています。診察では子どもと直接話をする時間を意識してつくっています。もちろん、親御さんからも詳しいお話を伺いますが、できるだけ子ども自身の気持ちも聞くようにしていますね。より良い診療を提供するためには、子どもたちが親しみやすい雰囲気づくりは欠かせないと思っています。

開業までの経緯を教えてください。

関西医科大学を卒業後、大阪府の総合病院などで小児救急医療とアレルギー診療に26年間携わってきました。重症のアレルギー疾患の患者さんをはじめ、たくさんの子どもたちの診療を行ってきたことが、現在の適切な診断と診療に生きていると実感しています。この土地は、もともと父が43年間、内科クリニックを営んでいた場所です。さまざまなタイミングが重なり、父のクリニックを引き継ぐ形で2014年に開業しました。父が実直に築いてきた地域医療の礎を引き継ぎ、小児科という形で続けていることをうれしく思っています。

クリニックが苦手な子どものために、どのような工夫をしていますか?

岡崎仁志院長 岡崎こどもクリニック2

採血や検査は嫌がるお子さんが多いので、できるだけ痛みを抑え、短時間で終わるように心がけています。基本的には3歳以上のお子さんは、親御さんと一緒に診察室に入ってもらい「これから注射するよ。でも怖くないからね」など、何をするのかしっかり説明するようにしています。子どもの年齢や性格によって理解度も違うので、一人ひとりに合わせた説明を心がけていますね。もちろん全員がすぐに理解してくれるわけではありません。ですが、丁寧に説明をすることで、不安や緊張が和らぐお子さんも多いです。また、スタッフ全員が笑顔で優しく声をかけることを大切にし、子どもが安心して診療を受けられる雰囲気づくりをクリニック全体で行っています。

保護者の方にはどのような対応を心がけていますか?

保護者の方からのご質問には、できる限り丁寧に答えることを大切にしています。特に乳幼児の親御さんからは、体重が増えないことや食事の進み具合についてのご相談を多くいただきますね。診療が混み合っていると十分な時間が取れず、歯がゆく感じることもあるのですが、そんな中でもわかりやすくお答えするように努めています。また、育児の不安が強い方には、保健所と連携する体制を整えているんです。保健師さんにも介入していただきながら、親御さんとお子さんに寄り添ったサポートしています。また、予約システムによって、あと何分で診察の順番が回ってくるかがわかるため、患者さんのペースで来院してもらえます。処置や予防接種で多少お待たせすることもありますが、できるだけ待ち時間を短くできるよう気をつけていますね。

子どもの性格や家庭環境まで目を向けた診療を

診療方針を教えてください。

岡崎仁志院長 岡崎こどもクリニック3

薬の処方や検査をする際には「なぜそれが必要なのか」を丁寧に説明することです。例えば、咳の症状一つにしても、止めて良い咳と止めないほうが良い咳があるように、症状に応じて対応が異なることがあります。一つ一つ丁寧に説明し、なぜその治療が必要なのかをご理解いただけるように努めています。検査についても、発熱が続いているケースなど必要なときだけ行うようにしています。アレルギー検査を離乳食前に希望される親御さんもいらっしゃいますが、「実際に症状が出たときに行いましょう」など検査の必要性や時期についてもご説明していますね。

子どもの自然治癒力を引き出すことを大切にされているそうですね。

人は誰しも自然治癒力を持っています。対症療法だけではなく、その力を引き出せるような治療を心がけています。そのためには、症状だけを診るのではなく、子どもの体全体をしっかり観察することが大切です。家庭環境や心の問題など、子どものバックグラウンドにも目を向けるようにしています。全員ではありませんが、心の問題を抱えているお子さんもいらっしゃいますので。何回か通院してもらう中で、その子の特徴も少しずつ見えてきます。「将来この子が健康に育つには、どうしてあげたらいいんだろう?」と考えながら、子どもが本来持っている力を生かせるように総合的な診療を行っています。

ご専門であるアレルギーの治療について教えてください。

岡崎仁志院長 岡崎こどもクリニック4

長年、アレルギー疾患の診療に携わってきましたが、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は本当に難しい病気です。体質はすぐには変わらないので、どうやってうまくコントロールしていくかが重要になります。以前はステロイド治療が中心でしたが、最近は新しい治療薬も増えてきました。バイオテクノロジーによって開発された生物学的製剤や、より根本的な治療に近い舌下免疫療法など選択肢が広がっています。当クリニックではステロイドの使用を最小限に抑えながら、副作用の少ない治療法を選択しています。アレルギー疾患は長期の治療になることが多いので、諦めずに取り組んでいけるよう新しい治療法も含めてご提案しています。

子どもや家族が気軽に相談できる存在でありたい

スタッフの方の明るく元気な雰囲気が印象的です。

岡崎仁志院長 岡崎こどもクリニック5

ありがとうございます。開業して10年になりますが、スタッフの約半数の4人が開業時から勤めてくれています。子どもたちに優しく接することができる人たちばかりなんです。私は患者さんにもスタッフにも、基本的には厳しい対応はせず、きつい言葉を使わないようにしています。これが看護師や受付のスタッフにも伝わっているかもしれません。やはり子どもたちが怖がってしまうと、クリニックに来なくなってしまいますから。最初は緊張していた子も、通ううちに徐々に慣れてきて笑顔で来てくれるようになることが多いですね。

先生がプライベートで楽しんでいることはありますか?

花を見るのが好きで、クリニックの周りにも花を植えています。冬はクリスマスローズ、梅雨の時期はアジサイなど、年間を通して花を楽しんでいます。水やりをしたり、花を眺めたりする時間が良いリフレッシュになっています。たまにゴルフにも行くんですが、最近は少し運動不足になっているので、もう少し運動する時間をつくりたいなと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

岡崎仁志院長 岡崎こどもクリニック6

子どもたちには、生き物や命を大切にする心を持って成長してほしいと思っています。診療を通じて、そういった気持ちが少しずつ育まれていければ良いなと。直接こういうことはお話ししないのですが、日々の関わりの中で大切にしていることです。また、開業から10年、たくさんの方々に通っていただき本当に感謝しています。お子さんやご家族の皆さんが気軽に相談できる関係でありたいと常に思っています。何かご意見がありましたら、いつでもおっしゃってください。できることから改善を重ね、皆さまのお気持ちに寄り添っていきたいと思います。これからも一緒に子どもの成長を見守っていけたらと考えていますので、何かお困り事がありましたら遠慮なくご相談ください。

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