林 良憲 院長の独自取材記事
海岸歯科Oral Care
(千葉市中央区/蘇我駅)
最終更新日:2025/03/14

蘇我駅近くにある「海岸歯科Oral Care」がめざすのは、どこよりも優しい歯科医院。そのモットーのとおり、ドアを開けると林良憲院長とスタッフたちが笑顔で迎えてくれる。ここは0歳から90代まで地域の患者が家族ぐるみで通う、歯科治療の入り口だ。グループ院の「海岸歯科室」や「海岸歯科室CHIBA STATION」と連携して、虫歯や歯周病治療の他、インプラント治療や抜歯など専門性の高い治療にも対応している。林院長が技術と同じくらいに大切にしているのはコミュニケーション。スタッフたちも同じ思いで患者に向き合い、皆で協力し合ってより良いクリニックづくりに取り組んでいる。「治療といえども人と人ですから」と語る、優しく明るい人柄の林院長に話を聞いた。
(取材日2025年2月26日)
蘇我の地で、グループメリットを生かした診療を
蘇我駅から近く、幅広い年代の方が通われていますね。

私は2020年から当院の診療に携わり、2021年より院長を務めているのですが、この立地もあってか年々患者さんが増えています。一度いらして気に入ってかかりつけにしてくださる方や、クチコミで来院される方も多くなってきたので、ユニットを増台したほどです。蘇我駅周辺は開発が進んでいて、長年お住まいの方もいれば、新たに引っ越してきた若いファミリーもいて、近隣の大型テーマパークやオフィス街で働く方のベッドタウンにもなっています。このような環境ですから0歳から90代まで患者さんの年代は幅広く、家族全員でのご利用も多いです。痛みがあっての受診だけでなく、自主的に定期検診に来られる方もいて、「この地域には、歯への意識が高い方が多い」と感じています。
こちらではどのような診療が受けられるのでしょうか?
虫歯の治療の他、歯周病治療や予防歯科、根管治療、抜歯、入れ歯、インプラント治療、マウスピース型装置を用いた矯正、口臭に関するご相談など、歯に関するあらゆるお悩みに対応しています。ここまで口腔内を総合的に診られるのは、当院が稲毛海岸駅からすぐの場所にある「海岸歯科室」の分院だからです。当院は蘇我の皆さんの歯科治療の入り口としてCTなどによる精密な検査を行い、その方のご希望をかなえるための治療プランを提案。内容によっては、インプラント治療を専門とする森本哲郎理事長や、千葉駅直結の「海岸歯科室CHIBA STATION」と連携して治療を進めています。場所は変われどグループ内なのでカルテのやり取りはスムーズです。どちらも蘇我駅から電車で10分前後ですから、患者さんにとっても通いやすいのではないでしょうか。
グループ内の連携が診療の幅を広げているのですね。

設備の問題もありますし、私一人ではここまで対応することは難しいでしょう。私が出身地である北海道から関東に移った際に、当法人での勤務を決めたのもこの点にあります。技術力を持つ歯科医師が複数人で知識を持ち寄れば、歯科治療の可能性が広がると思ったんです。実際、定期的に3院で症例検討や情報共有を行っているのですが、そこでお互い新たな視点に気づくこともありますね。
技術はもとより、大切なのはコミュニケーション
こちらでは、どのような体制で診療されているのですか?

曜日によってメンバーや人数は多少変わりますが、平日は私と、歯科衛生士、歯科助手、受付の計4人体制で診療を行っています。当院の歯科衛生士たちは患者さんのお口の状況やこれまでの経緯を把握して、ご要望やライフスタイルに合わせてメンテナンスやアドバイスを実施。異変を見つけたらすぐに私に報告があり、歯科医師と歯科衛生士が連携して口腔管理を行えるのが強みです。歯科助手は治療のサポートだけでなく、歯科医師と患者さんとをつなぐ役目も担っており、説明の仕方も丁寧で助かっています。そして受付はクリニックの顔ともいえるポジション。電話応対やお出迎えなど、患者さんが気持ち良く治療を受けられるような雰囲気づくりに貢献しています。少人数で風通しも良く、皆で協力し合ってこのクリニックをつくりあげているんです。
チーム全体でのモットーがあればお聞かせください。
患者さんの不安や疑問に耳を傾けながら、どこよりも優しい歯科医院をめざす。これは私が普段から心がけていることでもあり、診療の幅広さや技術の高さはもちろんのこと、患者さんの気持ちに寄り添う姿勢が大切だと思っています。患者さんが歯科治療に何を望んでいるかを理解して、説明の際はできるだけわかりやすい表現で伝わるようにひと工夫。表現力を高めるために、言い回しや対応について学びながら、そこに私なりのオリジナリティーを加えて日々患者さんに向き合っています。
コミュニケーションを大切にされているのですね。

歯科医師という職業は、ともすれば治療に没頭して視野が狭くなりがちです。ですが治療といっても人と人ですから、心を込めて向き合いたいですよね。私は学生時代に接客業などのアルバイトを通じて、このことを学びました。患者さんに対して、またともに働く仲間たちに対しても、コミュニケーションを大切にできる歯科医師であり続けたいと思います。
地域とともに成長、どこよりも優しい歯科医院をめざす
お子さんの診療も多いそうですが、スムーズに進まない場面もあるのではないでしょうか?

それが意外と、お子さんのことであまり困ったことがないんです。親御さんが歯に関心を持ち、早いうちから「歯医者さん通い」をスタートするご家庭が多いのも理由の一つかと思います。実は私自身も早くから「歯医者さん通い」を始めて矯正治療を受けるなど、幼少期から歯科治療にふれて育ってきました。その経験が今の歯科医師という職業につながりましたし、両親には感謝しています。当院にはベビーカーも一緒に入れるユニットもありますから、小さいお子さんも、またきょうだいご一緒にでも、ぜひ歯医者さんデビューにいらしてください。
高齢になると歯を失う方も増えてきますね。
歯の欠損や噛む力の衰えが生じ、入れ歯を使った際の違和感に悩む方もいらっしゃいますね。歯を失ってそのまま放置する方もいるのですが、隙間が空くことで他の歯が傾くこともあり得ますから。部分的でも入れ歯を使うことや、インプラント治療を受けることをお勧めします。保険診療の範囲内でできることもありますので、まずは放置せずにご相談ください。もう一つ、ご高齢の方にとっては「歯医者さんに行く」という行動自体が健康の支えとなり得ます。「歯を治そう」という前向きな意識、予約やスケジュール管理、通院のための身だしなみ、スタッフや歯科医師との会話。これらが生活に張りを持たせると思うんです。
今後の展望をお聞かせください。

地域と連携して、歯科にできることの幅をさらに広げていきたいです。例えば医科との連携。糖尿病などの全身疾患と歯周病の悪化には関連性があるともいわれていますから、医科と歯科との連携により双方向からリスクを下げることができればと考えています。またご高齢になると歯の欠損だけでなく嚥下機能の低下も生じますが、どちらも命の源となる「食事」に直結する問題です。その他、歯科でのCT検査の際に副鼻腔炎など耳鼻科疾患の疑いが見つかるケースもあるんですよ。なので、「千葉メディカルセンター」と連携してこれらの問題に取り組んでいますが、その幅をさらに広げられればと思っています。そして千葉市はスポーツが盛んな地域。マウスガードの製作など、歯科の立場からアスリートをサポートできたらいいですね。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
この辺りは今後ますます発展していくだろうと思います。当院は地域の皆さんに支えられ、歯科治療の入り口として地域に根差してきました。これからも蘇我の地とともに成長し、患者さんが笑顔になれるような、どこよりも優しい歯科医院をめざしてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/38万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/40万円~75万円