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伏木 友佳子 院長の独自取材記事

デンタルクリニック伏木 日野旭が丘

(日野市/豊田駅)

最終更新日:2024/02/07

伏木友佳子院長 デンタルクリニック伏木 日野旭が丘 main

旭が丘中央公園バス停から徒歩6分の場所に「デンタルクリニック伏木 日野旭が丘」はある。駅から少し歩くものの、駐車場は4台整備。バリアフリー設計の院内は、車いすやベビーカーを使用する人にとっても配慮された空間だ。院長を務めるのは、朗らかで、時にユーモアを織り交ぜ語る伏木友佳子先生。口腔内のことにとどまらず、患者が健全な生活を維持できるよう、食生活や生活習慣、姿勢のバランスにまで目を配る全人的な診療を大切にしている。患者に対して「自分がやられたら嫌だと思うことをやりたくないし、患者さんの心に負荷をかけたくない」と話す伏木院長。常に患者の心に寄り添い、患者ごとに個別アプローチを行う。何でも相談しやすい雰囲気の同院。今回は伏木院長に、歯科医院の特徴や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2023年11月13日)

病気だけでなく「人」を診ることの大切さを胸に

診療方針についてお聞かせください。

伏木友佳子院長 デンタルクリニック伏木 日野旭が丘1

虫歯は、一度なってしまうと基本的に削るしか方法がありません。けれど、口の中の免疫機能がしっかりと働けば、歯磨きをしなくても本来は虫歯にならないといわれています。逆に、どんなに歯磨きをしても虫歯になる人もいます。ただ、それを個人差と片づけて良いのでしょうか。人間の体はそうそう壊れるものではありませんが、ストレスや、食べ方のバランス、生活のリズムなどが崩れると、免疫力の衰えにつながります。その結果の一つとして、虫歯という症状が現れたに過ぎないと私は考えているのです。ですから、虫歯で診療にいらした患者さんにも「何時に寝ていますか、寝る時に携帯電話は見ていませんか、何時に起きますか、食事の時間は、内容は」など、患者さんの1日の行動パターンを聞き取り、生活指導を行います。

その考え方に至ったのは、なぜですか?

尊敬している師からの教えがあったからですね。これは開業前のことですが、私が担当していた患者さんの口腔内トラブルがなかなか改善せず、師のもとへエックス線写真などのデータを持って相談に行ったことがありました。すると、患者さんの仕事内容から通勤手段、かばんの持ち方まで細かく質問され、私が答えられずにいると「何も知らないで、どう診療するつもりなんだ」と注意されたのです。その時、病気そのものだけでなく「人」を診ることの大切さに気づきました。そして、どういった習慣がどのような症状を招き得るのかを理解することが重要だと知ったのです。問診を深めていくことは、時間もかかり苦しい作業でしたが、今は適切に行えるようになってきたと思います。

師との出会いが、今の診療に大きく影響しているのですね。

伏木友佳子院長 デンタルクリニック伏木 日野旭が丘2

はい。私には尊敬している師が2人いるのですが、その教えの中に「患者に医療から手を切らせるのが医療従事者」という言葉があります。これは、慢性疾患を薬で制御し続けていくことをめざすことに疑問を持っていた私にとって、とても腑に落ちるものでした。また、かぶせ物や噛み合わせの治療を続ける中で「問題は確かに口の中で起こっている。けれど、その口を持つのは人間。だから全身を診ないといけない」という学びを得ました。また、嫌がる小児の診療に悩んでいた時期に、偶然にもある歯科医師が書かれた著書を手に取ることに。そこに書かれていた内容は「子どもは泣くもの。機嫌が悪い時もあれば、良い時もあります。状況に応じて、その日の治療内容を入れ替えれば良いだけ。子どもに笑顔で帰ってもらい、子どもの心に笑顔を貯金してもらいましょう」ということ。この本のおかげで、私が行う日々の治療に「柔軟性」が生まれたように感じます。

ゆがんだ骨盤が、ゆがんだ顎につながることも

口腔内だけでなく、全身にも着目した診療に努めているそうですね。

伏木友佳子院長 デンタルクリニック伏木 日野旭が丘3

顎や口というのは直立する人体の上方にある部位であり、骨盤の上の腰椎とも密接につながっています。ですから、骨盤がゆがむと背骨もゆがんでいきますし、結果的に顎のゆがみにもつながりかねないと考えています。そうした場合、顎にだけアプローチしても、ゆがみの解消につながるとは考えにくいですよね。つまり、根本的な原因を正すことが重要なのです。そのため、歯科治療においても口の中をいきなり診るのではなく、頸椎を触って肩の筋肉の緊張を見て、左右のバランスを見て、首の動きを見て、それから口の中の噛み合わせを調整していくようにしています。時には理学療法士と連携して、対応します。患者さんの体に現れる症状の変化、そして患者さんからの訴えというのは、ある意味診療における「教科書」だと思うのです。

医療機器も充実していますね。

歯科用CTなどの医療機器は、どれだけ高価で優れていたとしても、あくまで道具です。患者さんお一人お一人に合わせて、適切な診断ができるものをそろえるようにしています。診断ツールが充実すれば、判断を間違わずに済むことにつながるでしょうからね。

歯科医院としての強みと、心がけていることを教えてください。

伏木友佳子院長 デンタルクリニック伏木 日野旭が丘4

当院の強みは、診療への意識や価値観を共有できるスタッフが、そばにいることだと思います。診療スタイルについては、今後も仲間たちと一緒にブラッシュアップしていけたらと考えています。加えて、当院の診療について積極的に情報発信もしていきたいですね。例えば、栄養や体づくりに関する情報もそうですし、お子さんのいるお母さんや出産予定の方、高齢の方の食事にまつわる情報なども提供していきたいです。以前から行っている座談会も、今後は広い会場でやろうと考えています。診療においては「今ある不調が大きなトラブルにならないように、治療したものが再び壊れないように、そして病気にならないように」といった点に配慮できる存在でいたいです。

妊娠予定の女性や小児向けのサポートにも注力

今後、院長が注力したい分野についてお伺いします。

伏木友佳子院長 デンタルクリニック伏木 日野旭が丘5

出産予定の女性や小児を抱える親御さんに向けて、よりこまやかなサポートを提供したいと思っています。妊婦さんには十分な栄養が必要であることは広く知られているので、私がここで繰り返し申し上げることではないでしょう。歯科医師である私から、妊娠を希望する女性の皆さまにお伝えしたいのは、これから出会うであろう子どもの口腔環境は、妊娠中の母胎の栄養状況に大きく左右されるということ。妊娠前の今のタイミングであるからこそ、生活様式を見直し、好ましい食生活に変化させ、それを習慣化させることが大切なのです。その努力が効果として見込めるまでに要する時間は、約2年間と考えられています。今後は、情報量の少ないこうした発信にも注力していきたいですね。

小児向けのサポートについて、詳しく教えてください。

3年前から、当院では呼吸器にも注目した床矯正をスタートしました。最近は、親御さんから頻繁に「お子さんの歯並び」に関するご相談をお受けします。ここで注目すべきことは、歯並びよりもむしろ「噛み合わせ」。噛み合わせが不正であることで、顎関節症や睡眠時無呼吸症候群が生じやすくなります。現在私が懸念しているのは、この症状が最近のお子さんに散見されるということ。6歳から10歳までのお子さんを対象に、骨格からアプローチする床矯正によって、歯列不正の改善につなげたいと考えています。さらにこの床矯正は、体内に備わる呼吸器系器官が健全な発育ルート上で機能するための一助にもなり得ます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

伏木友佳子院長 デンタルクリニック伏木 日野旭が丘6

育児中の親御さんに向けて「育児書に記載される月齢情報はあくまでも目安に過ぎず、お子さんにはそれぞれ個体差がある」ということをお伝えしたいですね。例えば、3歳のお子さんの奥歯が顔を出していたとします。親御さんの多くは、お米を食べられる時期に入ったので離乳食を卒業しようと考えがち。しかし実際は、奥歯で米粒を食べられるまでの機能が整っていない場合もあります。おしなべて月齢情報に従うのではなく、個々人の状態によって、食べ物の大きさや硬さを判断することが大切です。できるだけ早めに、お子さんにとって信頼できる「かかりつけ歯科医」を見つけ、小さな変化に応じたアドバイスをもらえる環境を整えることをお勧めします。口腔内の不安があれば、いつでも患者さんを笑顔でお迎えする当院へ、気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

床矯正/93万5000円~、セラミック/12万70000円〜、ホワイトニング/全顎3万2000円〜、片顎2万500円~

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