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杉江 悟 院長の独自取材記事

大工町すぎえ腎泌尿器科・内科

(宮崎市/宮崎駅)

最終更新日:2021/10/12

杉江悟院長 大工町すぎえ腎泌尿器科・内科 main

市内の中心地、東大工町バス停すぐにある「大工町すぎえ腎泌尿器科・内科」。4つのクリニックが入るビルの2階にあり、明るい白壁に温かみのある木目の床が広がる院内は、清潔感あるしゃれた雰囲気だ。院長の杉江悟先生は長年泌尿器科を専門に、内科での診療経験を経て、2018年に同院を開業。泌尿器科だけにとどまらない深い知見と豊富な診療経験で、総合的な視点から患者の治療を行っている。診療では、専門用語をかみ砕きながら、ポイントを絞って伝えることを大切にしているという。ゆったりと優しい語り口で、伝わりやすい言葉を選ぶように話を進める杉江院長に、現在の診療スタイルに至った経緯や今後の展望などさまざまなテーマで話を聞いた。

(取材日2021年7月8日)

清潔感を大切に、女性も訪れやすいクリニックをめざす

この地域に開業を決めた経緯からお伺いします。

杉江悟院長 大工町すぎえ腎泌尿器科・内科1

もともとこのビルのオーナーと知り合いだったのですが、「開業したい」という意志を覚えていただいていたようで、建設するタイミングで声をかけていただきました。宮崎県は泌尿器科が少ない県で、特に駅から西側は人口に対してクリニックの数が少ない。そのため、少しでも地域に貢献できればという思いがありましたね。開業前は通勤通学で使う人が多いエリアというイメージでしたが、開業してみると古くから住んでいる方も多く、徒歩や自転車で来院される方も多いですよ。

院内もおしゃれな雰囲気ですが、開業の際にこだわったことはありますか?

男性はもちろん、女性でも訪れやすいクリニックをめざしました。泌尿器科というと、どちらかというと男性の行く場所というイメージが強く、膀胱炎になったときなど女性は足を運びにくいという声は少なくありません。そのため当院では、一般の待合室とは別に、女性専用の待合室を6席ほど設けています。入り口は一緒ですが、女性は専用の待合室で受付から会計までを終えてもらえるように工夫しました。また、院内の雰囲気も明るく、常に清潔感が保てるように清掃の体制も整えています。同じビルには皮膚科をはじめとした4つのクリニックが入っているので、館内に入ってしまえばどこを受診するのか周囲に悟られる心配がないことも安心いただけるところかと思います。

どのような患者さんの来院が多いですか?

杉江悟院長 大工町すぎえ腎泌尿器科・内科2

近隣に住んでいる方をはじめ、最近ではクチコミや紹介で当院を知り、来院される方も増えています。主な症状では、膀胱炎などの炎症性疾患や、前立腺肥大症、過活動膀胱といった排尿障害が多いですね。これまでは遠方のクリニックに通っていた方が、当院を知ってお越しいただく機会も増えてきました。この地域は転勤してくる方も多いため、全体の4割ほどは働き世代です。院内の雰囲気を見てご安心いただけるのか、親御さんがお子さんと来院されることも。あまり多くはありませんが、専門的な知識が必要な小児泌尿器疾患の相談をされることもありますよ。私は勤務医時代は大学病院などに勤務し、その後大学院で研究していた時期もあるため、今でも電話1本でつながれる先生が多いです。専門的なケースには、こうしたネットワークを生かして、対応しています。

内科の診療も可能、総合的な視点でサポート

泌尿器科だけではなく、内科の診療も行っているのはなぜですか?

杉江悟院長 大工町すぎえ腎泌尿器科・内科3

実は、主訴が泌尿器症状であっても、高血圧や糖尿病などの全身疾患と関係していることは少なくありません。例えば、高血圧だと尿量が増えることもあるのですが、その場合一緒に降圧薬を処方します。同じように、頻尿で来院した患者さんに糖尿病が見つかることもあります。こうした患者さんを治療していくには、全身疾患をコントロールする必要があり、内科の知見が必要です。薬自体は一般的なものであり、知識と経験があれば処方できますので、内科の診療を行うことでより多くの患者さんの悩みに対応していきたいと思っています。多角的な視点で1つの疾患を診られるようにすることで、対応できる症状は増えていきますしね。

総合的な視点で治療を行うことが、先生ならではの治療でしょうか?

そうですね。1つの症状に対して1つの治療法ではなく、総合的に見て診断することが根本的な解決につながると思っています。また、泌尿器は腎臓との関わりも深いため、この点にも注目して知見を深めています。クリニック名で「腎」と「泌尿器科」を合わせているのは、その思いからです。日進月歩で新しい治療法もたくさん出てきていますし、これまでは手術でしか治療が難しかった疾患でも、最近は手術をせずに済むケースも増えています。日々技術も知識もアップデートしていくことで、患者さんの幸せをサポートしていけたらと思います。

診察をする上で心がけていることを教えてください。

杉江悟院長 大工町すぎえ腎泌尿器科・内科4

ゆっくり話すことですね。専門用語はできるだけかみ砕き、わかりやすい言葉でゆっくりとお話しするようにしています。あとは、たくさんの説明をしても一度に理解できることは3割くらいだと感じています。ですので、その日の診察で覚えておいてほしいポイントを絞って伝えるようにしています。特に大切なのは病名です。家に帰って家族に説明するときに「病名は聞いていない」という声をよく耳にしていたので、病名はしっかり伝えています。あとは、痛みや症状が和らいでくるであろう時期ですね。この時期がわかると患者さんにも安心していただけると思いますので、これまでの経験をもとに目安をお伝えしています。治療に使う薬などは引き出しにすべてしまっておいて、実物を見て触ってもらいながら処方していますよ。

新しい治療も積極的に取り入れ、地域に貢献したい

健康のために気をつけていることはありますか?

杉江悟院長 大工町すぎえ腎泌尿器科・内科5

これは患者さんにもよくお伝えしているのですが……。実は私自身、1月の健康診断での人生初の胃カメラで萎縮性胃炎になっていることがわかったのです。そのことをきっかけに当院を信頼して通院してくれている患者さんよりも先に私が倒れてしまってはいけないと思いまして、毎日1時間、5kmのウォーキングを始めました。すると3ヵ月ほどで8kgの減量に成功。こうした実体験をもとに、患者さんにもまずは2kmのウォーキングを勧めながら、やはり生活習慣病は薬だけでなく体重を落とすことも大切なことをお伝えしています。

今後の展望についてお聞かせください。

当院の設備でできることはすべて行えるようにしていきたいと思っています。手術や麻酔、入院設備はありませんが、新しい治療法や薬は日進月歩ですので、こうした分野では宮崎県内で早くから取り入れていけるクリニックでありたいですね。もちろん、できるものできないものはありますが、トライはしていきたいです。また、開業当初は泌尿器科の相談が多かったですが、最近はクチコミや紹介を受けた内科の患者さんも増えています。こうした点でもかかりつけ医として、地域に貢献していきたいですね。当院の周辺にはそれぞれの得意分野と設備が整った基幹病院も多く、これまでの経験から連携できるネットワークも構築していますので、それも生かしながら地域の皆さんの安心につなげていきたいです。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

杉江悟院長 大工町すぎえ腎泌尿器科・内科6

泌尿器科は「行きにくい」「恥ずかしい」と感じる方も少なくありませんが、当院に一度足を運んでいただけるとイメージが変わるのではないかと思います。初診では痛みのある検査はありませんし、産婦人科のような内診台を使った恥ずかしさを伴う検査もないため、安心してほしいです。少し勇気を出してお越しいただきたいと思います。特に、痛みのない血尿や尿潜血があった場合は早めに相談してほしいですね。当院では内科の診療も行っていますので、泌尿器科にとどまらず心配なことがあればまずは気軽にご相談ください。

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