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郷 与志彦 院長の独自取材記事

ごう歯科クリニック

(和歌山市/交通センター前駅)

最終更新日:2021/10/12

郷与志彦院長 ごう歯科クリニック main

田園風景の中にたたずむ「ごう歯科クリニック」。バイパス道路沿いで、広い駐車場が確保されている。郷与志彦院長が、丁寧な治療と親しみやすい雰囲気の歯科医院をコンセプトに、2018年に開業。院内はスタッフと患者の動線を分けることで、診察室に入ると同時に互いの顔が見える設計になっている。郷院長は一見強面だが、気さくで丁寧。晩酌よりも甘いものが好きだという意外な一面も。親しみやすい人柄で、家族思いでもある郷院長に治療の方針を聞いた。

(取材日2021年06月10日)

目線をフラットにした対話を歯科治療のヒントに

開院のきっかけと、和歌山県を選んだ理由を教えてください。

郷与志彦院長 ごう歯科クリニック1

父も兄も歯科医師で、他の選択肢は考えませんでした。この仕事が好きだし、自分に合っていると感じています。46歳で結婚するまでは、開業は一生しないだろうと思っていましたが、子どもが2人生まれて変わりました。家族だけでなく、地域のために生きることが自分の使命だと。和歌山で開業したのは、働いていて好きになったからです。ずっと京都にいましたが、2007年から南和歌山医療センター、2011年からは和歌山県立医科大学附属病院で勤務しました。この土地で頑張っていこうと決めた時、この場所に出会いました。当院の寸法や配置は、僕と歯科衛生士の妻とで考えました。駐車場を広くして、スロープをつけて。診察室は靴を履いたまま、車いすやベビーカーもそのまま入れます。トイレも余裕ある設計を意識しました。それに周りは田んぼで全部緑。建物が映えるし、気に入ってます。

コンセプトに親しみやすさを挙げていますが、患者とのコミュニケーションで意識していることは。

よく「先生にお任せします」と言われるんです。でも人と人ですから、目に見えない上下関係をつくらず、同じ目線で向き合うようにしています。あとは、訴えに耳を傾けて診断・治療に生かすことですね。意外に多いのは、原因不明の痛みがあるというケース。「どこの歯科でも気のせいだと言われたけれど」と、お悩みの方です。原因がわかるかどうかは、聞いてみないと何とも言えませんが、一緒に考えることはします。思ってもみなかったことが診断のヒントになることも多いので、どんどん話してほしいですね。普段、口数が少ないとか愛想がないと言われることもありますが、あまり世間話をしないだけで、治療のヒントになる話はいくらでもします。

対話があるというのは、痛みや不安を抱えている患者にとって心強いと思います。

郷与志彦院長 ごう歯科クリニック2

患者さまにはお口の中を見せてもらい、治療する事前に「これから針を刺しますよ」「少し痛いですよ」とお伝えすることで、心構えをしてもらっています。それだけでも恐怖心が和らぐと思うんです。あとは軽症のうちに治療を受けることをお勧めしています。メンテナンスの間隔は人それぞれですが、3ヵ月から4ヵ月に1度くらいでしょうか。特に進行が早い子どもさんや、大人でも虫歯になりやすい人、重度の歯周病の方などは、もう少し短めです。ご相談ください。

口内トラブルの予防は歯が生えそろう前から

検診からの診療の流れを教えてください。

郷与志彦院長 ごう歯科クリニック3

まずは口内の環境を見て、歯石取りなどのクリーニングで環境を整えます。歯石は歯茎を刺激して腫れの原因になりますが、歯ブラシでは取れないので、スケーラーという専門的な道具で取ります。ある程度整ったら虫歯を治療したり、噛めるように治療したりを始めます。治療が済んでも歯周病対策に終わりはありません。歯周病になると歯を支える土台の骨が溶けて、歯がグラグラしたり物が詰まりやすくなったりします。危険信号は歯茎からの出血や知覚過敏ですね。予防に関係が大きいのは唾液で、口の中をきれいにする、食べ物をおいしく感じさせる、消化を助ける、飲み込みやすくする、虫歯を防ぐ、入眠をスムーズにするなどの役割があります。ですから、唾液の量が多ければ、虫歯になりにくいといえます。

虫歯や歯周病の予防として、マウスウォッシュを使うことはどう思われますか?

口内の乾燥がトラブルにつながりますので、潤す意味もあります。乾燥というと冬だけと思われるかもしれませんが、夏も汗をかくことで乾きますし、マスクの息苦しさから口呼吸になって乾燥する場合もあります。また特に就寝時は唾液の分泌量が減ります。その上口を開けて寝たりすると、もうカラカラです。すると虫歯や歯周病になりやすく、進行もしやすい。ですから就寝前のマウスウォッシュは、有意義です。使い方としては、最近よくあるデンタルリンスも歯磨き粉も、ある程度は口の中にためておくことが大切です。薬効成分を浸透させて、その後、もし気持ちが悪ければ1回くらいうがいをします。すぐに吐き出してしっかりうがいをすると、成分が流されてしまいますから。

予防という観点で考えると、子どもはいつから歯科を受診すればよいでしょうか。

郷与志彦院長 ごう歯科クリニック4

虫歯に関しては歯が生えたらですが、生後1ヵ月の乳児の治療をしたこともあります。助産院から「哺乳が悪いから口の中を見たら、舌の裏の筋が強く付着している」と紹介を受けて、舌小帯を切りました。子どもは歯の構造からして、大人とはまったく違うと言っても過言ではありません。神経が表面近くまできているので少し削るだけでも痛いんです。あと子どもの歯で気になることといえば、歯並びでしょうか。乳歯は抜けるので歯並びが悪くても気にしなくていいと思われるかもしれませんが、永久歯は乳歯の根をめがけて生えてきます。ですから、永久歯の噛み合わせに影響しやすいのです。また、上下の顎の発育に差がある場合も、歯科口腔外科時代に顎の骨を削る手術などを多くしてきた経験からアドバイスできます。治療ではなくアドバイスがメインになる可能性もありますが、何か不安や気になることがあったら、歯が生えそろう前でも相談してください。

歯科でもセカンドオピニオンを

院長は歯科口腔外科歴が長いですが、どのような診療をされていますか。

郷与志彦院長 ごう歯科クリニック5

よくイメージされるのは親知らずの抜歯だと思いますが、実際に、親知らずに始まり親知らずに終わります。初めに与えられる仕事でありながら、多様性があって難しい仕事でもある。歯茎を切って、骨を削って、歯を割ってという、口腔外科の要素をすべて含んでいるんですね。とはいえ、仕事の8割は準備ではないでしょうか。親知らずを抜く手術では、唇や舌に影響が出てしまう可能性もありますので、リスクを負っても抜くかどうか、というところから検討します。さらに口内だけでなくその周辺も取り扱うことがありますが、あくまでも体の一部だという点では同じです。例えば流行性耳下腺炎、いわゆる「おたふくかぜ」は耳から頬の辺りにある耳下腺が腫れます。腫れた場所からして、歯や顎の問題だと考えて来院した人には内科を紹介しています。

こちらではセカンドオピニオンも受けつけているそうですね。

別の歯科医院でも意見を聞きたいとおっしゃる患者さんは多くいらっしゃいます。それは患者さんの権利ですので、気を使うことはありませんし、ご相談だけでも構いません。今の状況や不安なことを教えていただければ、歯科医師の視点でどんな理由が考えられるかなどをお話しできます。ほとんどの場合は、歯科医師の善意が患者に伝わっていないだけではないかと思いますので、もとの歯科医院に戻っていただいても構いません。別の歯科医院に移ったとしても、以前の歯科医院と比較して劇的に状況が良くなるわけではないことも多いんです。2回で治療を終えるつもりだったのが、予想どおりにいかなかったということも、もちろんあります。ですからその都度、説明をするようにしてます。

最後に、これからの目標や、メッセージをお願いします。

郷与志彦院長 ごう歯科クリニック6

目標は、自身が一日でも長く健康でクリニックを続けられることです。それに尽きますね。メッセージとしては、歯科へは痛んだら行くのでなく、気になることがあったら相談してほしい。そうすれば治療が必要かどうかも判断できます。自分では軽い症状だと思っていたのに、実は重症だったということも多々あります。例えば、芸能人で舌がんが見つかった時には、患者さんにも「舌に何かある」と言って来院する方が増えました。そういったことが、実際に疑わしい例を見つけることにつながります。心配事の相談だけでも構いませんので、自分で判断が難しいものは、どんどん歯科に相談していただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント1本 33万円(税込)
歯の欠損状態、歯槽骨の状態によって変動(要相談)

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